心も和む 「白根温泉」

 新潟市内にもたくさんの温泉はありますが、隠れた名湯として忘れてはいけないのが、新潟市南区の「白根温泉 関根旅館」です。
 ときどき思いついたときに利用しているのですが、先週好天に誘われて久しぶりに行ってきました。今年の2月以来ですので、8ヶ月ぶりでした。

 新潟市街から国道8号線を南下。白根バイパスになる手前の保坂交差点を左折します。田んぼを左右に見ながら進み、小さな橋を2つ渡りますと左に黄色い看板があります。

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 その先を左折しますと駐車場の広場がありますので、車を止めて奥に進みますと、この看板が出迎えてくれます。

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 そのすぐ先には小さな神社があり、家内安全と世界平和、疫病退散を祈願しました。

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 正面には「関根旅館」としての正面玄関があります。

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 日帰り入浴はここからではなく、右に入り口があります。

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 右の小さな建物が日帰り入浴客用の休憩所で、その間の渡り廊下の部分が日帰り入浴客の入り口になっています。

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 営業時間は10時から19時までで、日曜日または祝祭日の翌日が定休日です。

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 玄関という感じは全くありませんが、靴を脱いで中に入りますと、愛想の良い女将さんが優しく迎えてくれます。
 受付というものはなく、女将さんに直接お金を手渡しします。入浴料は大人500円、子供200円で、タオルなしですが、タオルを忘れたときは貸してもらえます。

 今2人いますよとのことで、今回は貸し切り利用はできませんでした。

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 脱衣場は無人でしたが、浴室内に2人先客がおられました。

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 私と入れ替わりに1人が出て行かれましたので、浴室内には2人となりました。しかし、もう1人の客は、浴槽の右横で休んでおられ、移動する気配もなく、写真撮影できませんでしたので、前回の写真を載せます。

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 長方形の浴槽にコーラ色の湯が満ちていますが、ため湯になっていてオーバーフローはありません。右隅に非加熱源泉のコックがありますので自由に投入できます。

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 洗い場は3ヶ所で、ボディソープとリンスインシャンプーがあります。

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 他の客と同時に浸かることはなく、狭い浴室ながら密接にはなりませんでした。

 深い浴槽に顎まで浸かり、先客が帰るのをじっと待ちましたが、浴槽の横で休んでおられ、動く気配がありませんでした。
 湯温は41℃くらいでぬるめでしたが、身体の芯からあたたまり、ぼーっとしてきました。
 そうこうしているうちに、次の客が入ってきて、洗身の後に、浴槽に入ってこられました。同じ浴槽に2人で浸かるのもはばかられましたので、浴槽から出て退室することにしました。

 ということで、今回は独占入浴とはなりませんでしたが、コーラ色の濃厚な湯は、ツルスベ感があり、稲わらのようなモール臭が漂い、自己責任で舐めれば塩味がします。
 泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉ですが、源泉温度は15℃という冷鉱泉ですので、非加水ながらも加熱され、循環ろ過されています。

 浴槽は深めで、浴槽に尻を付けると水没してしまいますので、姿勢を工夫する必要があります。小さな浴槽ですので、混み合うとリラックスできませんので、混雑時は空くのを待ちましょう。

 浴室を出ますと、女将さんが待ち構えていて、湯加減はどうだったかと尋ねてくれましたので、ちょうど良かったと答えました。
 麦茶をを飲んでくれと勧められ、喉を潤しました。優しい女将さんの対応に心はほっこりと和みます。

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 休憩所でひと休みして退館しましたが、湯上がりの汗はなかなか引きませんでした。モール泉と塩化物泉の良さを併せ持った湯は、魅力いっぱいの良い泉質だと思います。

 「温パラ」にも紹介されてはいますが、田んぼ中の1軒宿で、初めての人は行きにくく、知る人ぞ知る名湯といえましょう。小さな浴室ですので、混雑していないことを確認して利用しましょう。

 昭和の空気感が漂うレトロなたたずまいが魅力であり、落ち着いた雰囲気の中で、温泉を楽しむことができます。
 独りで静かに温泉と向き合い、温泉と対話し、温泉の魅力を五感で味わって下さい。ここでは会話など無用です。

 このブログを読んで下さるような温泉好きの皆さんにはお勧めできますが、グループや家族での利用には向きませんので、そういう人は一般の日帰り温泉をご利用ください。