値上げ後も賑わう 秋葉温泉「花水」

 先週は火曜日までは温かく半袖で過ごせましたが、寒冷前線の通過とともに気温が10℃以上も一気に下がりました。
 晩秋から初冬を思わせる空気に置き換わり、身体も心も冷え冷えとなり、温泉がますます恋しくなりました。
 ということで、寒風が吹き荒れ、冷たい雨が降る先日の夜、仕事帰りに秋葉区の「花水」に寄ってきました。

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 いつものように、観音様にお参りし、世界平和と疫病退散、そして家内安全と健康を祈願しました。

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 暗い駐車場の奥の玄関の明かりが、温かく迎えてくれます。

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 玄関先に、10月から値上げされた夜割の掲示があり、値上げの寂しさを実感しました。

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 入館料は、10月1日から値上げされ、入館料(税込)は、大人800円が910円になり、平日の朝割・夜割は、670円が780円になりました。さらに、レンタルタオルは、150円が200円になりました。
 かなりの値上げで、気軽に立ち寄り湯しにくくなりましたが、私は値上げ前に買って置いた回数券で入館しました。

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 館内は空いていて、値上げされて客も減ったのかなと思いましたが、全くの勘違いで、浴室は賑わっていました。若者が多く、私のようなジジイは少数派でした。もしかしたら、あの時間帯では私が最高齢だったかもしれず、平均年齢はかなり低く思われました。

 内湯は幸い空いていて、最初は浴槽に先客がおられず、いつもの窓際の注湯口前を確保でき、丸太に頭を載せて温まりました。
 湯温は体感で40~41℃程度とぬるめに感じ、ゆったりと湯に浸かり、ストレスで満ちた頭を空にしました。
 我に返って振り返りますと、空いていたはずの内湯に数人の客が浸かっておられ、浴槽から出て露天風呂に移動しました。

 私が好きな露天風呂のいつもの場所には外国人が二人おられ、ロシア語(?)で談笑されていました。
 ほかに、若者のグループが肩を寄せ合っておしゃべりに夢中で、距離を取って湯に浸かりました。
 湯温は内湯と同様に私にはぬるめでした。じっくり浸かって温まろうと思いましたが、若者グループのおしゃべりにいたたまれず、内湯に戻りました。
 
 内湯に戻りますと、若者で賑わっており、サウナのマット交換を待つ若者たちが、サウナ前で密集していました。
 サウナマット交換後に、次々とサウナに入っていきましたが、入りきれなかった若者もおられました。

 若者グループを横目に、内湯の湯口前でもう一度温まり、さらに賑わってきた浴室を後にしました。

 2021年9月10日付の分析表では、源泉名は秋葉温泉。泉質は、含よう素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(高張性中性温泉)で、pH7.2、源泉温度41.3℃、使用位置41.5℃、湧出量55L/分(掘削自噴)です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.4、Na 4586、K 118.2、NH4 33.6、Mg 16.6、Ca 72.4、Sr 0.7、Ba 0.3、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 0.9、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.8、Cl 5559、Br 26.6、I 12.8、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 0.5、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 1.4、HPO4 1.0、HCO3 3417.0、CO3 0.0、メタケイ酸 164.3、メタホウ酸 312.2、遊離CO2 361.7、遊離H2S 0.4 など、ガス性除く成分総計は14324mg/kgです。
 浴槽内の濃度が8500mg/kg程度になるよう上水で希釈され、加熱・循環、塩素消毒されていますが、浴槽からあふれ出た分は新源泉が注入されており、タイミングによっては鮮度が高い源泉により泡付きも体験できます。
 無色透明の湯はほどよい塩味で、トロトロ・ツルスベ感があります。加水・循環ではありますが、好きなお湯です。

 値上げ直後でしたし、悪天候でしたので、きっと空いているだろうと高をくくっていたのですが、全くの見当違いで、若者中心に賑わっていました。
 たまたまだったのかもしれませんが、経営的には賑わっていて何よりです。私はゆったりできませんでしたけれど。

 湯上がりにはいつものこれ。

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 休憩所は空いていてひと休み。

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 リラックスルームも空いていましたので、この原稿を書きながらクールダウンしました。

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 椅子は十分すぎるほどの間隔ですが、他の客が来られましたので退室しました。

 ロビーでひと休みして、いつもぼんやりと眺めていた廊下横の絵をたまたま見ていましたら、

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 この絵は、般若心経や徒然草で書かれているんですね。

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 何だか薄い色の絵だなあと無視していたのですが、今さらながらその精密さにビックリしました。

 冷たい雨の中、車へと急いで家路につきました。吹き出る汗を拭きながら、くらいなら良かったのですが、今回はちょっとぬるめでしたので、汗を拭くことはありませんでした。
 でも、身体に染みついた温泉の匂いが気持ち良く感じられうっとりしてしまいました。「花水」通いはやめられませんね。