これぞ強塩泉! 涼しくなったら「塩の湯温泉」
10月も半ばとなり、秋が深まり肌寒さも感じるようになりました。こんな季節になりますと、熱い強塩泉が恋しくなります。
新潟県内で熱い温泉といいますと、阿賀町の かのせ温泉「赤湯」とともに、胎内市の「塩の湯温泉」が思い浮かばれます。
ということで、先日の夕方「塩の湯温泉」に行ってきました。昨年(2021年)の9月17日にリニューアル・オープンした後に訪問して以来ですので、1年振りになります。すっかりご無沙汰してしまいました。
さて、新潟県下越地方の海岸部では、昭和の高度成長期から天然ガスや原油井戸の掘削が盛んに行われてきました。「紫雲の郷」から「西方の湯」にかけての国道113号線沿いには、多数の井戸が連なっているのを見ることができます。
これらの工業用井戸から水溶性天然ガスが汲み上げられ、天然ガスやよう素が生産されているほか、一部が温泉として供給されています。
そしてこの温泉は、私が大好きな「西方の湯」で使用されているほか、合併して胎内市になる前の中条町が建設した「サンセット中条」と「中条町農林漁業者トレーニングセンター」、そして、隣にある「中条ゴルフ倶楽部」のクラブハウスで使用され、中条温泉とか村松浜温泉という名で親しまれていました。
その後、「サンセット中条」と「トレーニングセンター」の間の空き地に「ふれあい館」が建設され、1999年8月にオープンし、私もすぐに駆け付けたことを思い出します。
「ふれあい館」のオープンに際して「トレーニングセンター」の浴室は閉鎖され、「サンセット中条」と「ふれあい館」をまとめて「塩の湯温泉」として売り出して現在に至ります。
このように「塩の湯温泉」は、「ふれあい館」と「サンセット中条」からなり、それぞれに玄関と受付がありますが、追加料金なしで両方を利用できます。
新潟県内で熱い温泉といいますと、阿賀町の かのせ温泉「赤湯」とともに、胎内市の「塩の湯温泉」が思い浮かばれます。
ということで、先日の夕方「塩の湯温泉」に行ってきました。昨年(2021年)の9月17日にリニューアル・オープンした後に訪問して以来ですので、1年振りになります。すっかりご無沙汰してしまいました。
さて、新潟県下越地方の海岸部では、昭和の高度成長期から天然ガスや原油井戸の掘削が盛んに行われてきました。「紫雲の郷」から「西方の湯」にかけての国道113号線沿いには、多数の井戸が連なっているのを見ることができます。
これらの工業用井戸から水溶性天然ガスが汲み上げられ、天然ガスやよう素が生産されているほか、一部が温泉として供給されています。
そしてこの温泉は、私が大好きな「西方の湯」で使用されているほか、合併して胎内市になる前の中条町が建設した「サンセット中条」と「中条町農林漁業者トレーニングセンター」、そして、隣にある「中条ゴルフ倶楽部」のクラブハウスで使用され、中条温泉とか村松浜温泉という名で親しまれていました。
その後、「サンセット中条」と「トレーニングセンター」の間の空き地に「ふれあい館」が建設され、1999年8月にオープンし、私もすぐに駆け付けたことを思い出します。
「ふれあい館」のオープンに際して「トレーニングセンター」の浴室は閉鎖され、「サンセット中条」と「ふれあい館」をまとめて「塩の湯温泉」として売り出して現在に至ります。
このように「塩の湯温泉」は、「ふれあい館」と「サンセット中条」からなり、それぞれに玄関と受付がありますが、追加料金なしで両方を利用できます。
入館料は、一般350円、65歳以上300円、中・高校生200円、4歳~小学生150円です。レンタルタオルセットは150円。10回分の料金で11回利用できる回数券もあります。
なお、「サンセット中条」のサウナを利用する人は、「サンセット中条」の受付で別途100円払う必要があります。
さっそく浴室へ行きましょう。
浴室前には、その時の湯温が掲示されており、温泉へのこだわりと自信が感じられます。
湯温は1日に5回も測定されいますが、この時は、源泉が61.2℃、男湯44.2℃、女湯43.4℃とのことでした。
脱衣場には脱衣棚に脱衣籠。鍵付きロッカーもあります。
洗面台にはドライヤーがあります。
なお、「サンセット中条」のサウナを利用する人は、「サンセット中条」の受付で別途100円払う必要があります。
さっそく浴室へ行きましょう。
浴室前には、その時の湯温が掲示されており、温泉へのこだわりと自信が感じられます。
湯温は1日に5回も測定されいますが、この時は、源泉が61.2℃、男湯44.2℃、女湯43.4℃とのことでした。
脱衣場には脱衣棚に脱衣籠。鍵付きロッカーもあります。
洗面台にはドライヤーがあります。
浴室に入りますと、地元の高齢者で賑わっており、室内には強烈なアブラ臭が充満していました。いつものアンモニア臭、よう素臭に加えて、強烈な揮発性のアブラ臭がいつもにも増して強く感じられました。
浴室には、窓際に大浴槽があるのみで、中央部が丸く突出し、左右に長く延びています。奥に注湯口があり、高温の源泉が一旦貯湯槽にためられて、湯温を下げて浴槽に注がれていますが、湯温はかなり高いです。
注湯口から離れた場所でも42~43℃位あって、一般的には十分に熱目ですが、注湯口に近づくに連れて湯温は上がっていきますので、好きな湯温の場所で楽しむことができます。
私は体を慣らしながら注湯口に接近して、なまった身体と精神を強制的にリセットしました。
さて、今回の驚きは、いつもに増して強烈なアブラ臭のほかに、いつもの茶褐色の湯と異なり湯が黒濁していたことです。「西方の湯」の、かつての伝説の黒湯ほどではないですが、黒色の浮遊物が強い濁りを生んでいて、強烈な存在感を呈していました。
当然ながら温まりは抜群であり、うっとりするような芳香と黒濁の湯に身体を委ね、至福の時間を過ごしました。
なお、洗い場は昨年のリニューアルで仕切りが造られ、全部で7か所あります。固形石鹸があるのみで、ボディソープやシャンプー類はありませんので、ご承知おきください。
浴室には、窓際に大浴槽があるのみで、中央部が丸く突出し、左右に長く延びています。奥に注湯口があり、高温の源泉が一旦貯湯槽にためられて、湯温を下げて浴槽に注がれていますが、湯温はかなり高いです。
注湯口から離れた場所でも42~43℃位あって、一般的には十分に熱目ですが、注湯口に近づくに連れて湯温は上がっていきますので、好きな湯温の場所で楽しむことができます。
私は体を慣らしながら注湯口に接近して、なまった身体と精神を強制的にリセットしました。
さて、今回の驚きは、いつもに増して強烈なアブラ臭のほかに、いつもの茶褐色の湯と異なり湯が黒濁していたことです。「西方の湯」の、かつての伝説の黒湯ほどではないですが、黒色の浮遊物が強い濁りを生んでいて、強烈な存在感を呈していました。
当然ながら温まりは抜群であり、うっとりするような芳香と黒濁の湯に身体を委ね、至福の時間を過ごしました。
なお、洗い場は昨年のリニューアルで仕切りが造られ、全部で7か所あります。固形石鹸があるのみで、ボディソープやシャンプー類はありませんので、ご承知おきください。
浴室を退室し、ロビーでひと休み。
噴き出る汗をタオルで拭いながら、引き続いて「サンセット中条」に移動しました。「ふれあい館」の奥からスリッパを履いて外に出て、通路を通って「サンセット中条」に入ります。
廊下を歩いて奥に進みます。
食堂は営業していませんでした。
噴き出る汗をタオルで拭いながら、引き続いて「サンセット中条」に移動しました。「ふれあい館」の奥からスリッパを履いて外に出て、通路を通って「サンセット中条」に入ります。
廊下を歩いて奥に進みます。
食堂は営業していませんでした。
ここでも湯温が表示されています。
湯温は、9:20、11:00、13:00、16:00、19:00の5回計測されており、この時は、源泉54.5℃、男湯45.9℃、女湯44.7℃とのことでした。まあ、ほど良い温度といえましょうか。
ここの浴室は非常に狭く、数人で満員となります。脱衣場には、脱衣棚に脱衣籠があります。
小さな洗面台がひとつ。
浴室の入り口はガラス戸になっていて、中の混み具合を覗くことができます。
湯温は、9:20、11:00、13:00、16:00、19:00の5回計測されており、この時は、源泉54.5℃、男湯45.9℃、女湯44.7℃とのことでした。まあ、ほど良い温度といえましょうか。
ここの浴室は非常に狭く、数人で満員となります。脱衣場には、脱衣棚に脱衣籠があります。
小さな洗面台がひとつ。
浴室の入り口はガラス戸になっていて、中の混み具合を覗くことができます。
浴室には先客が3人ほどおられました。
小さな浴槽と水風呂、サウナ(別料金100円)と仕切り付きの洗い場が4ヵ所ありますが、ここも固形石鹸しかありません。
浴槽には黒湯が満ちていて、奥の貯湯槽から源泉が注がれています。浴室中にアンモニア臭とよう素臭、アブラ臭が入り混じった臭気が充満していました。
小さな浴槽と水風呂、サウナ(別料金100円)と仕切り付きの洗い場が4ヵ所ありますが、ここも固形石鹸しかありません。
浴槽には黒湯が満ちていて、奥の貯湯槽から源泉が注がれています。浴室中にアンモニア臭とよう素臭、アブラ臭が入り混じった臭気が充満していました。
浴槽には先客が1人浸かっておられ、私もご一緒しました。かなりの熱さではありますが、45~46℃程度でしたので、我慢すれば浸かれるレベルでした。
先客が出て行くまで浸かっていようと思いましたが、温まりは良く、浴槽の縁で休んだりしました。
先客はなかなかの強者で、目を閉じて身動きしません。高齢者ですので、大丈夫かと心配になりましたが、漸くして浴槽から出られて、水風呂に移動されました。
その後私は浴槽を独り占めしました。その間サウナ利用者がサウナ室から出たり入ったりしていましたが、浴槽に浸かる人はいませんでした。
先客が出て行くまで浸かっていようと思いましたが、温まりは良く、浴槽の縁で休んだりしました。
先客はなかなかの強者で、目を閉じて身動きしません。高齢者ですので、大丈夫かと心配になりましたが、漸くして浴槽から出られて、水風呂に移動されました。
その後私は浴槽を独り占めしました。その間サウナ利用者がサウナ室から出たり入ったりしていましたが、浴槽に浸かる人はいませんでした。
十分に温まったところで浴室を後にしました。脱衣場では、先ほど浴槽に長く浸かっていた先客がおられ、私を見るなり、もう出てきたのかと声をかけていただきました。
「ふれあい館」を利用した後なので、これくらいで止めましたと返事をし、しばし温泉談義をしました。毎日利用している常連さんで、「サンセット中条」の方は、狭いけれど水風呂があるので良いと話しておられました。
さて、「塩の湯温泉」は、そのときにより使用源泉が変わっていますが、現在は N20-4、N21-5、N21-6、N21-7 という4つの源泉が使用されています。
源泉は加温・加水なしで供給され、掛け流しされています。塩素消毒もされていない生の源泉を楽しむことができますが、その日、その時により、湯温も湯の性状も変化します。
N20-4源泉(平成30年12月12日分析):泉質は、ナトリウムー塩化物強塩温泉。源泉温度 72.0℃。湧出量 測定不能。PH 8.0。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.7、Na 12830、K 151.1、NH4 224.4、Mg 86.0、Ca 299.3、Sr 10.2、Ba 8.3、Al 0.0、Fe(II)/Fe(III) 1.8、Mn 0.2、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.1、Cl 19380、Br 142.5、I 97.3、NO2 0.0、NO3 1.4、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.1、SO4 8.8、HPO4 0.6、HCO3 854.3、CO3 0.0、メタケイ酸 201.7、メタホウ酸 250.0、遊離CO2 18.0、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は34549mg/kg。
N21-5源泉(平成26年6月24日分析):泉質は、含鉄(II)ーナトリウムー塩化物強塩温泉。源泉温度 76.2℃。湧出量 690L/分。PH 7.5。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 1.9、Na 13090、K 135.5、NH4 311.1、Mg 69.4、Ca 302.8、Sr 11.3、Ba 14.8、Al 4.3、Fe(II)/Fe(III) 27.4、Mn 0.4、Cu 0.0、Zn 0.1、F 0.3、Cl 20340、Br 120.5、I 80.4、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.1、SO4 21.0、HPO4 0.0、HCO3 884.8、CO3 0.0、メタケイ酸 122.4、メタホウ酸 307.2、遊離CO2 59.1、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は36900mg/kg。
「ふれあい館」を利用した後なので、これくらいで止めましたと返事をし、しばし温泉談義をしました。毎日利用している常連さんで、「サンセット中条」の方は、狭いけれど水風呂があるので良いと話しておられました。
さて、「塩の湯温泉」は、そのときにより使用源泉が変わっていますが、現在は N20-4、N21-5、N21-6、N21-7 という4つの源泉が使用されています。
源泉は加温・加水なしで供給され、掛け流しされています。塩素消毒もされていない生の源泉を楽しむことができますが、その日、その時により、湯温も湯の性状も変化します。
N20-4源泉(平成30年12月12日分析):泉質は、ナトリウムー塩化物強塩温泉。源泉温度 72.0℃。湧出量 測定不能。PH 8.0。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.7、Na 12830、K 151.1、NH4 224.4、Mg 86.0、Ca 299.3、Sr 10.2、Ba 8.3、Al 0.0、Fe(II)/Fe(III) 1.8、Mn 0.2、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.1、Cl 19380、Br 142.5、I 97.3、NO2 0.0、NO3 1.4、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.1、SO4 8.8、HPO4 0.6、HCO3 854.3、CO3 0.0、メタケイ酸 201.7、メタホウ酸 250.0、遊離CO2 18.0、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は34549mg/kg。
N21-5源泉(平成26年6月24日分析):泉質は、含鉄(II)ーナトリウムー塩化物強塩温泉。源泉温度 76.2℃。湧出量 690L/分。PH 7.5。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 1.9、Na 13090、K 135.5、NH4 311.1、Mg 69.4、Ca 302.8、Sr 11.3、Ba 14.8、Al 4.3、Fe(II)/Fe(III) 27.4、Mn 0.4、Cu 0.0、Zn 0.1、F 0.3、Cl 20340、Br 120.5、I 80.4、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.1、SO4 21.0、HPO4 0.0、HCO3 884.8、CO3 0.0、メタケイ酸 122.4、メタホウ酸 307.2、遊離CO2 59.1、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は36900mg/kg。
N21-6源泉(平成26年6月24日分析):泉質は、ナトリウムー塩化物強塩温泉。源泉温度 62.0℃。湧出量 690L/分。PH 7.1。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 1.8、Na 12820、K 189.1、NH4 242.6、Mg 127.5、Ca 775.3、Sr 4.8、Ba 1.4、Al 1.4、Fe(II)/Fe(III) 13.4、Mn 0.6、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.1、Cl 20690、Br 135.1、I 83.8、NO2 0.0、NO3 0.5、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.1、SO4 9.9、HPO4 0.0、HCO3 579.7、CO3 0.0、メタケイ酸 116.2、メタホウ酸 114.4、遊離CO2 77.2、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は35910mg/kg。
N21-7源泉(平成26年7月17日分析):泉質は、含よう素ーナトリウムー塩化物強塩温泉。源泉温度 73.4℃。湧出量 690L/分。PH 7.44。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 2.4、Na 13460、K 156.3、NH4 191.4、Mg 99.7、Ca 365.5、Sr 11.9、Ba 10.8、Al 0.0、Fe(II)/Fe(III) 2.4、Mn 0.1、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.1、Cl 21180、Br 131.9、I 86.7、NO2 0.0、NO3 1.7、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.3、SO4 16.0、HPO4 0.4、HCO3 671.2、CO3 0.0、メタケイ酸 224.5、メタホウ酸 274.7、遊離CO2 44.8、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は36890mg/kg。
以上4つの源泉が使用されていますが、どのような割合で使用されているのかの情報はありません。
源泉温度が高いため加水して温度調整する場合がある。浴室は毎日清掃し、温泉水は毎日入れ換えをしている。循環ろ過を一切していない。年一回、レジオネラ菌及び大腸菌群検査を実施し、いずれも検出せず。と記載されています。
平成26年7月から鉱泉分析法指針が改定されて、療養泉として「含よう素泉」が規定されました。N21-7源泉については、その基準(よう化物イオン 10mg/kg以上)に従って、含よう素ーナトリウムー塩化物強塩温泉とされましたが、N21-5、N21-6源泉については、改定前であったためと思いますが、泉質名に「含よう素」が付いていません。でも、立派な「含よう素泉」です。
N20-4源泉は平成30年の分析ですので、新基準により含よう素ーナトリウムー塩化物強塩温泉とすべきですが、「含よう素」が抜けています。イージーミスかと思います。
いずれにしましても、濃厚な塩化物強塩泉であり、よう素イオン、臭素イオン、アンモニウムイオンの多さは特筆され、個性的で特徴ある泉質を作り出しています。
前記しましたように、JX石油開発の中条油業所での水溶性天然ガス汲み上げに付随して湧き出る「かん水」が温泉として利用されており、「塩の湯温泉」や「西方の湯」のほかに、「中条ゴルフ倶楽部」のクラブハウスの浴室でも使用されています。
そして、この「かん水」からは、よう素が取り出されており、ここは日本有数のよう素の生産拠点となっていますので、源泉中のよう素の多さは当然ともいえましょう。
なお、リチウムイオン、ストロンチウムイオン、バリウムイオン、臭化物イオンの多さも特記すべきであり、N21-5源泉は含鉄泉の基準を満たしており、県内でも貴重な源泉です。
これらの源泉がどのように混合されているのか知りたいところですが、生の源泉がそのまま使用されていますので、その時々で湯の性状の変化をきたしやすいものと思います。
今回の湯は以前より臭気がきつくなり、濃厚になったような印象があります。黒濁していましたし、これまで以上に個性的になっています。
最近大人しくなった「西方の湯」を凌駕し、超個性的な温泉の座を奪っているようにも感じます。
湯温が高い強塩泉ですので、温まりは半端でないのですが、地元の高齢者の皆さんは、慣れた様子で高温の湯に平然と浸かっておられます。
客観的には、決して健康的とは言えないのですが、元気に温泉通いしているということは、温泉の効能ともいえましょうか。
でも、浸かりすぎには十分に注意しましょうね。入浴にまつわる死亡者は、交通事故の死亡者よりはるかに多いですから。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 1.8、Na 12820、K 189.1、NH4 242.6、Mg 127.5、Ca 775.3、Sr 4.8、Ba 1.4、Al 1.4、Fe(II)/Fe(III) 13.4、Mn 0.6、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.1、Cl 20690、Br 135.1、I 83.8、NO2 0.0、NO3 0.5、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.1、SO4 9.9、HPO4 0.0、HCO3 579.7、CO3 0.0、メタケイ酸 116.2、メタホウ酸 114.4、遊離CO2 77.2、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は35910mg/kg。
N21-7源泉(平成26年7月17日分析):泉質は、含よう素ーナトリウムー塩化物強塩温泉。源泉温度 73.4℃。湧出量 690L/分。PH 7.44。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 2.4、Na 13460、K 156.3、NH4 191.4、Mg 99.7、Ca 365.5、Sr 11.9、Ba 10.8、Al 0.0、Fe(II)/Fe(III) 2.4、Mn 0.1、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.1、Cl 21180、Br 131.9、I 86.7、NO2 0.0、NO3 1.7、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.3、SO4 16.0、HPO4 0.4、HCO3 671.2、CO3 0.0、メタケイ酸 224.5、メタホウ酸 274.7、遊離CO2 44.8、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は36890mg/kg。
以上4つの源泉が使用されていますが、どのような割合で使用されているのかの情報はありません。
源泉温度が高いため加水して温度調整する場合がある。浴室は毎日清掃し、温泉水は毎日入れ換えをしている。循環ろ過を一切していない。年一回、レジオネラ菌及び大腸菌群検査を実施し、いずれも検出せず。と記載されています。
平成26年7月から鉱泉分析法指針が改定されて、療養泉として「含よう素泉」が規定されました。N21-7源泉については、その基準(よう化物イオン 10mg/kg以上)に従って、含よう素ーナトリウムー塩化物強塩温泉とされましたが、N21-5、N21-6源泉については、改定前であったためと思いますが、泉質名に「含よう素」が付いていません。でも、立派な「含よう素泉」です。
N20-4源泉は平成30年の分析ですので、新基準により含よう素ーナトリウムー塩化物強塩温泉とすべきですが、「含よう素」が抜けています。イージーミスかと思います。
いずれにしましても、濃厚な塩化物強塩泉であり、よう素イオン、臭素イオン、アンモニウムイオンの多さは特筆され、個性的で特徴ある泉質を作り出しています。
前記しましたように、JX石油開発の中条油業所での水溶性天然ガス汲み上げに付随して湧き出る「かん水」が温泉として利用されており、「塩の湯温泉」や「西方の湯」のほかに、「中条ゴルフ倶楽部」のクラブハウスの浴室でも使用されています。
そして、この「かん水」からは、よう素が取り出されており、ここは日本有数のよう素の生産拠点となっていますので、源泉中のよう素の多さは当然ともいえましょう。
なお、リチウムイオン、ストロンチウムイオン、バリウムイオン、臭化物イオンの多さも特記すべきであり、N21-5源泉は含鉄泉の基準を満たしており、県内でも貴重な源泉です。
これらの源泉がどのように混合されているのか知りたいところですが、生の源泉がそのまま使用されていますので、その時々で湯の性状の変化をきたしやすいものと思います。
今回の湯は以前より臭気がきつくなり、濃厚になったような印象があります。黒濁していましたし、これまで以上に個性的になっています。
最近大人しくなった「西方の湯」を凌駕し、超個性的な温泉の座を奪っているようにも感じます。
湯温が高い強塩泉ですので、温まりは半端でないのですが、地元の高齢者の皆さんは、慣れた様子で高温の湯に平然と浸かっておられます。
客観的には、決して健康的とは言えないのですが、元気に温泉通いしているということは、温泉の効能ともいえましょうか。
でも、浸かりすぎには十分に注意しましょうね。入浴にまつわる死亡者は、交通事故の死亡者よりはるかに多いですから。
再び「ふれあい館」に戻って、休憩所でひと休み。
しばしクールダウンしましたが、湯上りの汗は引きませんでした。
頃合いをみて退館しましたが、体にはアブラ臭が染みついて、帰りの車内にはその臭気が充満しました。
いい温泉を楽しみ、芳香を嗅ぎながら、幸せ気分で国道113円号線を南下し、新潟市へと進みました。
しばしクールダウンしましたが、湯上りの汗は引きませんでした。
頃合いをみて退館しましたが、体にはアブラ臭が染みついて、帰りの車内にはその臭気が充満しました。
いい温泉を楽しみ、芳香を嗅ぎながら、幸せ気分で国道113円号線を南下し、新潟市へと進みました。