ぬるめの湯、かなり混んでた 「だいろの湯」

 新潟市西蒲区、岩室温泉の外れにある日帰り温泉「だいろの湯」。県内では月岡温泉に次ぐ総硫黄を誇る硫黄泉として、施設ができる前の源泉垂れ流し時代からのファンです。
 2001年11月22日のオープン以来、私の温泉ライフに欠かせない施設であり、施設の増築や改修、6時からの朝湯、めんめん亭わたやの買収と源泉供給、度々の源泉トラブル源泉のパワーダウン、ドーミーインへの源泉供給飲泉所の開設など、その歴史を見守りながら応援してきました。
 この「だいろの湯」には、この夏に行って以来、3か月近くも利用していませんでしたので、先月の休日の午後、久し振りに行ってきました。

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 駐車場に車をとめ、振り返れば温泉櫓。

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 道路はさんで2本建つ温泉櫓は、温泉好きの心を揺さぶります。

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 玄関左横にある飲泉所の「飲泉できます」という赤いのぼりを見る度に、わくわく感で胸が高鳴ります。

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 玄関を入り、正面で手の消毒と検温をして、左手の下足箱に靴を入れ、鍵と共に受付に行きます。

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 入館料は、タオルセット付きで、大人880円、平日17:00以降は夜間割引で、大人660円、子供330円、浴衣レンタルは200円です。
 営業時間は、午前10時 ~ 午後10時までで、年中無休です。

 受付で脱衣場ロッカーの鍵とむき出しのタオルセットをいただいて浴室に向かいます。

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 さすがに休日の午後。混雑というほどではなかったですが、かなりの人がおられました。

 浴室に入り、掛け湯をしますと、非常にぬるく、お湯とは言えないレベルでした。湯量不足なんでしょうか。
 洗い場も混み合っていましたが、奥の洗い場が空いていましたので身体を洗いました。

 内湯は白濁しており、数人の客で賑わい、子どもがバチャバチャと騒いでいました。注湯口横が空いていましたので、しばし浸かりましたが、湯温は低めで、体感で40℃くらいでしょうか。
 内湯は2号源泉が使用されていますが、最近パワーアップして、硫黄泉としての味わいが魅力的に感じられます。

 ぬるめで十分には温まりませんでしたが、浴槽が混んできましたので、大庭園露天風呂に移動しました。
 今日の湯色はいつもの淡緑色透明でした。この源泉は、白濁したり、黒濁したり、緑濁したりと、その時のコンディションによって様々な姿を見せて楽しませてくれます。
 最近白濁する頻度が以前に比べて多いように思います。気候・気温にも影響されますが、混濁するときは湯のコンディションは良くない印象を持っています。供給直後の源泉は透明ですので、湯色の変化は源泉の酸化が大きな要因と思われます。新源泉の供給が少ない場合に、湯の鮮度が低下して混濁しやすくなるものと推測します。
 ここも混み合っていて、奥の注湯口横に空きを見つけて入浴しましたが、湯温はやはり40~41℃程度で物足りなく感じました。
 お尻や足の裏が真っ黒になる往年の源泉を知る者としましては、最近のパワーダウンした源泉は寂しく感じるのですが、硫黄泉の魅力は堪能できます。

 3号源泉の露天風呂も数人の客で賑わっていました。浴槽の湯は無色透明で、硫黄分が多い割には特徴が乏しい源泉です。人から離れて奥の岩陰で浸かりましたが、湯温は体感で36℃くらいでぬるく感じました。クールダウンには適温かもしれませんが、寒くなったこの時期には、もう少し熱めが希望です。

 さて、泉質についてご紹介しましょう。

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1号源泉(平成28年6月6日付)
源泉名:1号泉(だいろの湯)
泉質:含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)源泉温度:63.4℃、湧出量:160L/分(動力)、PH:7.6
主な成分(イオン濃度:mg/kg):Li 0.0、Na 1388、K 25.5 、NH4 5.6、Mg 4.8、Ca 439.0、Sr 6.9、Ba 0.5、Al 0.0、Mn 0.0、Fe 0.4、Cu 0.0、Zn 0.0、F 3.4、Cl 2860、Br 10.2、I 1.6、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 24.8、S2O3 21.7、HSO4 0.0、SO4 9.3、HPO4 0.0、HCO3 106.2、CO3 0.0、メタケイ酸 49.4、メタホウ酸 30.7、遊離CO2 4.5、遊離H2S 7.1、ガス性除く成分総計:4988mg/kg。
入浴に適した温度に保つため熱交換器により冷却、加水なし、浴槽水の温度を下げ浴槽内の温度を均一に保つため循環装置を使用、入浴剤の使用なし、衛生管理のため塩素系薬剤を使用、温泉水は毎日1回入換、浴槽は毎日入換時に清掃。

2号源泉(令和2年8月27日付)
源泉名:多宝温泉 薬師の湯
泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉(低張性弱アルカリ性低温泉)源泉温度:26.8℃、湧出量:記載なし、PH:記載なし
主な成分(イオン濃度:mg/kg):Li 0.04、Na 535.4、K 3.28、NH4 0.4、Mg 0.3、Ca 95.7、Sr 0.6、Ba --、Al 0.01、Mn --、Fe --、Cu 0.02、Zn --、F 0.3、Cl 957.4、Br 3.6、I 0.3、NO2 --、NO3 --、HS 9.5、HSO4 --、SO4 43.6、S2O3 0.6、HPO4 --、HCO3 33.2、CO3 1.8、メタケイ酸 19.0、メタホウ酸 4.2、遊離CO2 --、遊離H2S 0.3 ガス性除く成分総計:1710mg/kg。
入浴に適した温度に保つため熱交換器により加温、加水なし、浴槽水の温度を昇温し浴槽内の温度を均一に保つため循環装置を使用、入浴剤の使用なし、衛生管理のため塩素系薬剤を使用、温泉水は毎日1回入換、浴槽は毎日入換時に清掃。


3号源泉(平成28年6月6日付)
源泉名:3号泉(だいろの湯)

泉質は、含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(アルカリ性低張性高温泉)源泉温度:47.8℃、湧出量:800L/分(動力)、PH:9.1
主な成分(イオン濃度:mg/kg):Li 0.0、Na 1421、K 9.4 、NH4 4.3、Mg 0.1、Ca 391.8、Sr 3.5、Ba 0.1、Al 0.0、Mn 0.0、Fe 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F 1.7、Cl 2820、Br 10.1、I 0.9、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 13.3、HSO4 0.0、S2O3 1.5、SO4 44.2、HPO4 0.0、HCO3 19.8、CO3 0.0、メタケイ酸 34.9、メタホウ酸 43.0、遊離CO2 1.7、遊離H2S 0.1 ガス性除く成分総計:4820mg/kg。
高温泉ですが冷却・加温等せずそのまま使用、滝湯については浴槽水の温度を下げ浴槽内の温度を均一に保つため循環装置を使用、入浴剤の使用なし、衛生管理のため塩素系薬剤を使用、温泉水は毎日1回入換、浴槽は毎日入換時に清掃。

 以上のように掲示されています。浴槽には循環装置が使用されていますが、温度むらをなくすための攪拌であり、濾過はしておらず、いわゆる循環湯とは違うことを強調しています。
 厳密に考えると疑問がなくはありませんが、新源泉の投入分はオーバーフローされていますので、広義には掛け流しということで問題ないでしょう。

 泉質についての考察は以前のブログをお読みいただきたいのですが、1号源泉の総硫黄は、私の概算で、当初の81.5mg/kgが43.1mg/kgと半減しています。
 一方、2号源泉は、総硫黄は私の概算で、5.5mg/kgから9.8mg/kgに増加しており、硫黄泉としてのパワーを増しています。
 また、3号源泉の総硫黄も、私の概算で5.3mg/kgから13.8mg/kgと大幅に増加しています。
 結局メインである1号源泉の一人負けという状況です。源泉トラブルも多く、いざとなれば湧出量が多い3号源泉での補完も考えられましょう。

 と、あれこれと勝手に思いを巡らせながら、混雑を避けつつ、ぬるめの温泉を楽しみました。

 湯上がりはいつものこれ。

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 ここのお茶は薄いですね。給茶器のお茶は「花水」が美味しいです。ちなみに、水は月岡温泉の「美人の泉」が美味しいです。

 小腹が空いていましたので、食事処で軽食でもいただこうかと思いましたが、準備中でした。

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 広間で休もうと思いましたが、混雑していましたので断念しました。

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 落ち着かないロビーでしばし休息しました。

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 ゆったりできそうもありませんでしたので、早々に退館しました。たまたまなのでしょうが、今回はいつもよりも混んでいて、家族連れが多いためか、子どもがやたら多かったです。また出直して、次はゆっくり過ごしたいと思います。

 帰りにはもちろん飲泉所へ。

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 受付で紙コップとカルピスをもらい、源泉で割っていただく「薬師のミネラルカルピス」は大変美味しいです。

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 保健所の飲泉許可を得ており、24時間出しっぱなしで、入館せずとも無料で飲泉は可能です。

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 毎回のことではありますが、調子に乗ってお代わりしてしまい、帰り道に胃から口内に硫化水素がこみ上げてきて、気持ち悪かったです。ほどほどの量にしましょうね。

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 帰り際、後方にそびえる多宝山を見上げますと、赤く色づいていました。秋の深まりを感じます。