紅葉の八木ヶ鼻を望む　「いい湯らてい」: 新潟つれづれ日記

2022年11月13日

紅葉の八木ヶ鼻を望む　「いい湯らてい」

　先日スノーピークを訪れた際に、足を延ばして「いい湯らてい」に寄ってきました。昨年10月以来ですので、1年以上ご無沙汰してしまいました。

　「いい湯らてい」は、2000年4月1日にオープンしましたが、その前から地元の方から情報をいただき、オープンを楽しみに待っていました。しかし、オープン当日は平日で行けず、翌日に駆け付けたことを良く覚えています。以来ファンとなり、その変遷を見守ってきました。
　2011年7月末の新潟・福島豪雨では濁流にのまれて水没し、長期の休館を余儀なくされました。そして、開業11年目の2011年11月11日11時11分11秒に復旧オープンして、話題になったことも懐かしく思い出されます。
　2017年4月には、露天風呂が改修されてリニューアルオープンして現在の姿になりました。大きな手掌をかたどった「たなごころの湯」が無くなったのは残念でしたが、景色の良い小露天風呂が増設されて、魅力が増しました。
　当初は温泉スタンドや、浴室の飲泉所があったのですが、いつしか閉鎖されてしまいました。それでも、魅力ある施設には変わりありません。
　
　三条市街から国道289号線を五十嵐川に沿って進みます。道を進むにつれて、眼前に巨大絶壁の八木ヶ鼻が眼前に迫ってきます。
　橋を渡りますと、右に「かもしか病院」があり、左に「いい湯らてい」があります。駐車場に車をとめて、まず八木ヶ鼻の雄姿を拝みました。

　紅葉の真っ盛りで、赤や黄色で彩られた八木が鼻の勇姿が見事でした。

　では「いい湯らてい」に行きましょう。

　玄関を入り、左にある下足箱に靴を入れ、右側の受付で料金を払います。

　8月から入館料の改定があり、大人は900円でタオル別です。1時間のショートタイムは600円、17時からの夜間割引は700円です。タオルセットは150円で別料金になりましたので、この分は値上げということになりましょう。

　階段を上がったところに浴室がありますが、エレベーターもありますので、ご安心ください。

　左が「数奇の湯」、右が「和楽の湯」で、奇数日・偶数日で男女が入れ替わります。この日の男湯は、右側の「和楽の湯」でした。どちらも基本的には大差ないのですが、右側の方がが、八木が鼻が正面に望めるので、私は好きです。

　内湯には、掛け湯、大浴槽、ジャグジー・ジェット浴槽、寝湯、足湯、水風呂と多彩で、ほかにサウナ、ミストサウナがあります。

　洗い場は、仕切り付き、仕切りなしがあり、ボディソープ、シャンプー、コンディショナーがあります。
　洗い場の横に飲泉所があり、かつては飲泉できたのですが、残念ながら使用されなくなって久しくなります。

　浴室の外側は、一面ガラス張りで、ガラス越しに八木ヶ鼻が見え、その雄姿を眺めながらの入浴が可能です。

　浴槽には、無色透明の湯が満ちていて、湯温計は41.1℃を表示していました。個人的にはもう少し熱い方が好みですが、薄い塩味の湯はいい気持ちでした。

　露天風呂は、内湯からの通路を進み、数段の階段降りた先にあり、突き当たりに小浴槽、右奥に屋根付き大浴槽があります。さらに奥に、屋根なしの浅い浴槽があり、寝湯として利用できます。

　正面に八木ヶ鼻がそびえており、その雄大な景色を前にしますと、泉質を議論することなど無意味に思えるほどです。

　源泉名は、八木ヶ鼻温泉。泉質は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉（低張性弱アルカリ性高温泉）、源泉温度は、61.2 ℃です。
　主な成分（イオン濃度：mg/kg、平成26年8月22日分析）は、Li 0.1、Na　938.2、K 10.8、NH4 0.3、Mg 0.4、Ca 290.2、Sr 2.1、Fe(II) 0.2、F 5.1、Cl 236.8、Br 0.7、SO4 2329、HPO4 0.3、HCO3 59.9、CO3 0.4、メタケイ酸 49.9、メタホウ酸 3.9 など、ガス性除く成分総計は3928mg/kgです。
　急激な温度上昇に対応するため一時的に加水することあり、加熱あり、循環ろ過装置使用あり、塩素系薬剤使用あり、入浴剤使用なしとのことです。

　館内には休憩場所がたくさんあります。