2022年を振り返って

 2022年も間もなく終わろうとしています。皆様方にとりまして、今年はどのような1年でしたでしょうか。

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 今年も新型コロナ感染に明け暮れた1年でした。新年早々に、新潟県内でもオミクロン株の感染が拡大し、まん延防止等重点措置が適用され、一部の温泉施設で休館や営業時間短縮が行われました。
 今思えばまだ序の口であり、新潟県内では数百人規模の感染でしたが、その後生活制限の緩和・経済活動の活性化に伴って、第7波、第8波と、3千人、4千人という規模の感染の急拡大が続いて現在に至っています。これから新年を迎え、さらなる拡大が危惧されています。
 また、2月のロシアによるウクライナ侵攻を端緒とするネルギー危機で燃料費が高騰し、円安も加わって物価高が進行しました。入浴料金を値上げする施設が続出し、値上げラッシュの1年となりました。
 そして、クリスマスを前にして、先週は12月としては記録的な寒波に襲われ、交通の麻痺や停電など、県内各地で大雪の被害を受け、良いことがないまま1年が終わろうとしています。

 私のサイトに関しましても大きな出来事がありました。開設以来長らく情報交換の場として役立っていた掲示板が運営会社により一方的に閉鎖され、現在の掲示板に移行することを余儀なくされました。旧掲示板の過去の膨大な情報が失われてしまったのは誠に残念であり、心残りです。
 また、長らくブログを開設していたBiglobeが、ブログの運営を中止することになり、
現行のブログに引っ越ししたりと、サイトの運営面でも大変なことがありました。
 そして、新しい試みとしましては、新潟の温泉に関してのニュースを、毎週更新日記として紹介してきましたが、それをブログ形式で再編集し、週刊にいがた温泉ニュースとして配信を開始しました。これも併せてご覧いただけましたら幸いです。

 では、今年1年を月毎に順に振り返ってみましょう。

 1月:今年も例年通り、元旦に胎内市の「西方の湯」で初湯をいただきました。新型コロナ感染はオミクロン株への置き換わりが進み、新潟県内でも連日数百人の感染者が報告され、1月21日からまん延防止等重点措置が適用されました。
 また、1月27日、佐渡市内で最大規模を誇った秋津温泉「両津やまきホテル」が経営不振のため事業停止しました。

 2月:県内を襲った大雪により、2月23日に糸魚川市の「島道鉱泉」が雪崩被害に遭い、経営者が亡くなるという痛ましい事故がありました。
 また、天然温泉ではありませんが、人工温泉の大浴場を備えたメガホテル「アパホテル&リゾート新潟駅前大通」が、2月8日に新潟駅前にオープンしました。

 3月:
3月1日、新潟市西蒲区の「ヴィネスパ」リニューアルオープンしました。ブックラウンジが作られ、館内や利用手順が大きく変更されました。
 また、阿賀野市の村杉温泉共同浴場「薬師の湯」の入浴料が値上げされ、同じく阿賀野市の宝珠温泉「あかまつ荘」は、新しい指定管理者の応募がなく、3月末で休館しました。
 そのほか、2019年2月に閉館した柏崎市の「ソルトスパ潮風」は、柏崎交通が事業譲渡を受け、館内の改装工事も行われ営業再開が期待されましたが、3月16日の柏崎交通の取締役会で営業再開を断念することが決定されました。

 4月:関川村の桂の関温泉「ゆーむ」、長岡市寺泊の「寺泊きんぱちの湯」の入館料値上げされ、新潟市秋葉区の「花水」が、平日の朝割・夜割の料金を値上げしました。
 4月2日、長岡市の「えちご川口温泉」が新しい指定管理者の下でリニューアルオープンしました。
 4月15日に、三条市下田地区に「Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS」がオープンしました。
 また、佐渡市の佐渡加茂湖温泉「お宿花月」(花月ホテル)が経営破綻し、4月18日に閉館しました。
 さらに、佐渡市の「相川温泉 佐渡の宝・ワイドブルー」(旧ワイドブルー相川)は、2018年に5年間の営業継続を条件に市から譲渡され、改修を終えて2019年10月から営業していましたが、新型コロナウイルス感染の影響で2020年4月から休館し、同年10月には市へ廃業の申し出がありました。再度市での運営が検討されましたが、多額のの改修費と赤字が見込まれることから、佐渡市は廃業を承認することになりました。

 5月:月岡温泉の共同浴場「美人の泉」の入浴料が値上げされました。また、長岡市のスーパー銭湯の「越後長岡ゆらいや 華の湯」が5月末で閉館しました。

 6月:新潟市秋葉区の小須戸温泉「花の湯館」の入館料が値上げされ、田上町の「ごまどう湯っ多里館」の平日料金がタオルなしになり、実質的に値上げとなりました。
 また、刈羽村のたかまち鉱泉「たかまちの湯」(刈羽荘)が6月末で廃業し、閉館しました。

 7月:社会を震撼させた銃撃事件が起こったほか、新型コロナは、BA.5のまん延による第7波が急拡大し、新たな局面を迎えました。
 弥彦村の「さくらの湯」の入館料が値上げされ、十日町市の松之山温泉の「ナステビュウ湯の山」の入館料が値上げされました。  
 同じく松之山温泉の「こめや旅館」は、ご主人が亡くなり、女将さんがひとりで切り盛りしてきましたが、7月末で閉館しました。

 8月:三条市の八木ヶ鼻温泉「いい湯らてい」は、タオルセット込みの料金がタオルなしとなり、実質的に値上げされました。
 また、記録的な大雨により、関川村の荒川沿いにある温泉旅館が甚大な被害を受けました。

 9月:
新潟市に3館ある「極楽湯」の入館料が値上げされ、新潟市西蒲区の「ヴィネスパ」はお盆期間中に、繁忙期特別料金を設定しましたが、9月以降も休日料金が設定されて、1500円という高額になりました。
 また、湯沢町の「ゆざわ健康ランド」を運営する「湯沢錦鯉ランド」が9月26日に事業を停止し、自己破産しました。

 10月:新潟市秋葉区の「花水」、西蒲区の「じょんのび館」、阿賀野市の「やすらぎ」、柏崎市のじょんのび温泉「楽寿の湯」の入館料が値上げされ、新潟市西蒲区の「ヴィネスパ」の平日夜間割引料金、館内着・タオルセット・岩盤浴の各料金が値上げされました。

 11月:見附市の「みつけ健幸の湯 ほっとぴあ」の利用料金が値上げされましたが、小人の料金には変更がありませんでした。
 三条市の「Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS」では、新しい温浴割引「県民割」が開始されました。
 また、11月8日には全国で皆既月食が観察され、新潟でも雲間から見ることができました。

 12月:新発田市の「百花の里 城山温泉」は、入館料に燃料調整費がプラスされ、実質的に値上げとなりました。
 長岡市のスーパー銭湯の「越後長岡 ゆらいや」の入館料が12月27日より値上げされました。
 また、12月22日は冬至でしたが、これに合わせて、県内各地の温泉施設や銭湯で「ゆず湯」が行われました。

 以上のような1年でした。値上げラッシュは来年も続き、1月1日から新潟県内の銭湯(一般公衆浴場:全26ヶ所)の大人の入浴料金と上越市のスーパー銭湯「七福の湯 上越店」の入館料が値上げされます。
 4月には電気料金の大幅な値上げが予定されており、今後さらなる値上げをする施設が出てくるものと思います。

 さらに、上越市の日帰り温泉「
くわどり湯ったり村」は、1月5日から当面休館となり、十日町市の「越後妻有交流館キナーレ」内にある日帰り温泉施設「明石の湯」が、来年3月末で閉館し、上越市直江津地区にある「市民いこいの家の温浴施設が来年3月末で廃止されることが決定しています。
 また、糸魚川市の柵口温泉「権現荘」は、2023年4月から3年間の指定管理者を募集していましたが応募がなく、今後どうなるのか見通せません。

 このように暗い話題ばかりですが、数少ない明るい話題としましては、「越後ゆきぐに温泉」が上げられましょうか。
 「越後ゆきぐに温泉」は、井戸掘削などを手掛ける南魚沼市の江口設備工業が、自社の敷地内で温泉を掘削し、2002年11月2日に、地下640mから64℃の源泉(ナトリウム塩化物泉)が、毎分1000Lで湧出したものです。
 湯量豊富な温泉で、内湯のほか露天風呂も作られたり、温泉スタンドもあったりしましたが、社員や地元の方だけに利用され、
一般には公開されず、有効利用されていませんでした。 
 最近温泉熱を利用してマンゴーの生産を始め、「ゆきぐに温泉マンゴー・魚沼の妖精」と名付けて販売し、注目されています。
 この「越後ゆきぐに温泉」が、
脱衣場を整備して一般人も利用できるようにして、1月のオープンに向けて工事が進められているとの情報が夏にありました。
 非常に楽しみにしているのですが、その後どうなったかの情報がありません。ご存知の方は情報提供をお願いします。

 世界に平和が訪れ、厄病が退散し、物価高が落ち着くことを祈りながら、新年を迎えたいと思います。

 今年も「新潟県内日帰り温泉お勧め情報」ならびに「新潟つれづれ日記」をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。
 今年1年のご愛顧に感謝申し上げますとともに、来年が良い年となりますようお祈り申し上げます。