「加茂七谷温泉 美人の湯」が心配 源泉汲み上げポンプ故障中

 加茂市の日帰り温泉「加茂七谷温泉 美人の湯」が源泉トラブルに見舞われています。

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 源泉汲み上げポンプの故障により、源泉量が大変少なくなっており、温泉成分を追加して営業しています。源泉ポンプの修理完了は2月中旬を予定しているとのことです。
 このため、期間中昼間帯の大人入館料のみ、入浴料金800円が600円に減額されています。夜間割引料金は600円で変更がありません。

 温泉成分を追加して営業ということは、入浴剤を使用ということでしょうか。利用される方はご注意ください。

 「美人の湯」といえば、2002年11月のオープン以来、濃厚な源泉(含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物強塩温泉、ガス性除く成分総計26020mg/kg)が災いして、スケールによる源泉トラブルが相次ぎ、その度に沸かし湯営業を余儀なくされてきました。
 源泉の維持管理には莫大な費用を要し、入館者の減少も相まって、赤字経営が長期に続きました。
 さらに、源泉の維持管理に必要なやぐらが、老朽化して倒壊する危険があるため撤去され、これにより源泉井戸の管理が難しくなり、温泉成分が詰まって源泉が出なくなるリスクを背負いながらの営業となりました。
 そして、新型コロナ感染拡大による休館に際して、営業を再開しても赤字が続くため、長期の休館が続き、存続の危機に直面しました。
 幸い営業が再開されましたが、指定管理者の応募がなく、営業継続が危惧されましたが、危機感を感じた地元の有志が立ち上がり、2021年4月1日に「加茂七谷温泉 美人の湯」としてリニューアルオープンし、私もすぐに駆け付けました。 
 源泉トラブルのリスクを抱えながらも、粟ヶ岳を望む眺望の良さが魅力であり、設備も含めて高水準な日帰り温泉だと思います。

 今回、危惧していた源泉トラブルが生じましたが、今回はポンプの故障ということですので、早期の修復に期待したいと思います。