ツルスベ掛け流し 残雪眺めて露天風呂 「ちぢみの里」

 寒い冬が終わり、いよいよ春を迎えようとしています。こんな陽気に誘われて、たまにはということで、先日久しぶりに、小千谷市の国道17号線沿いにある日帰り温泉「ちぢみの里」に行ってきました。

DSC_5405.JPG
 小千谷市は結婚早々に暮らした町で、ここで双子の娘が生まれ、出生届は小千谷市役所に出しました。仕事を休んで町内一斉の除雪に汗を流したのも懐かしい思い出です。
 こんな思い出深い小千谷市の温泉ですので、1996年12月の開業以来、しばしば利用させていただいてきました。しかし、最近は、私の行動力減退とともに訪問が滞り、2018年4月以来、5年ぶりになりました。

 ここは「小千谷市地域間交流センター ちぢみの里」というのが正式名で、小千谷市が建設し、指定管理者が運営する公設民営の日帰り温泉施設です。隣には道の駅「ちぢみの里おぢや」(道路情報ターミナル)が併設されています。
 国道17号線沿いにあり、長岡方面からはトンネルを2つ抜けた先、東京方面からはトンネルの手前にあります。アクセス路は一方通行になっていますので、ご注意ください。

330339717_1540960919758552_7819755264522889018_n.jpg
 現在の指定管理者(新潟新光株式会社)が、この3月末で契約が終了し、4月からは新しい指定管理者での運営になります。
 これに伴い、新しい体制での運営への移行準備のため、3月27日(月曜日)~令和5年4月14日(金曜日)まで、長期に休館になります。
 新体制での運営がどうなるのか、料金がどうなるのかなど気になりますが、現在の体制下での温泉を記録と記憶に残しておくため、急遽行ってくることにした次第です。

 懐かしい小千谷市街を通り抜け、信濃川右岸の山沿いを走る国道17号線に出て「ちぢみの里」に到着しました。

DSC_5404.JPG
 左側が道の駅、右側が日帰り温泉になります。広い駐車場に車をとめて、階段を上がって玄関へと向かいました。

DSC_5406.JPG
 館内に入りますと、玄関ホールには物品販売の商品が並んでいて雑然としています。奥には飲食スペースがあり、食事ができるようになっていて、道の駅としての機能が維持されていますが、左側の道路情報ターミナルの広々さに比べて、この部分の狭さがアンバランスに感じます。

 この雑然としたロビーの右側に下足箱が並んでいますので、靴を入れ、下足箱の鍵と引き換えに受付します。

 料金は、
タオルセット・館内着付きで、大人900円、小学生500円、幼児無料です。平日の午後6時以降、土日祝日の午後7時以降は夜間割引で、タオルセット付で、大人700円、小学生300円となります。
 営業時間は、午前10時~午後9時(最終入館受付午後8時)で、定休日は毎週水曜日(祝日は営業)、12月31日、1月1日です。

 受付では、ロッカーキーとタオルセットのバッグを受け取ります。館内着は受付前に積んでありますので、利用したい人はここから持って行きます。

DSC_5420.JPG
 昨今の燃料費高騰・物価高で、昨年以来、値上げする施設がほとんどなのですが、ここは10数年値上げしておらず、賞賛したいと思います。
 タオルセット・館内着付きで900円というのは、今のご時世では大変お得だと思います。

 奥に進みますと、左に食事処の大広間(121畳)があります。

DSC_5408.JPG
 さらに奥に進みますと浴室があります。

DSC_5409.JPG
 手前が「縮の湯」という洋風の浴室、奥が「紬の湯」という和風の浴室で、週替わりで男女交互に使用されます。
 小千谷は古くから縮(ちぢみ)、紬(つむぎ)という織物の産地として知られており、それに因んでのネーミングです。

 「縮の湯」には、全身浴(一部ジャグジー)、ウォーターマッサージ風呂(水深1.2m)、寝湯、水風呂、岩盤浴、ドライサウナ、露天風呂があり、「紬の湯」には、岩風呂、桧風呂、寝湯、源泉かけ流し風呂、水風呂、ドライサウナ、露天風呂、展望露天風呂があります。
 脱衣場や浴室内は写真撮影できませんので、現在の様子は紹介できませんが、撮影禁止前に撮った写真が以前のブログにありますので、是非ご覧ください。
 この日の男湯は和風の「紬の湯」でしたが、こちらには源泉掛け流し浴槽がありますので良かったです。

DSC_5413.JPG
 脱衣して浴室内に入りますと、左手にドライサウナ、水風呂、寝湯、檜風呂の浴槽が1列に並んであります。
 これらの浴槽は残念ながら温泉ではありません。檜風呂はツルツルして滑りやすいので、利用時は注意してください。

 奥の左手には、広々とした大きな岩風呂があります。ここは温泉で、淡黄色透明の湯が満ちており、加熱循環式ですが、十分に満足できます。
 奥の右手には源泉掛け流し浴槽が大小2つあり、大浴槽は水深が浅く、寝湯のような体勢にならないと全身が浸かれません。小浴槽は深めで良いのですが、2人程度で満員です。
 この源泉掛け流し浴槽は素晴らしく、鮮度の高いツルスベの湯を堪能できます。注入される新源泉は湯温が高く、温まりも抜群です。

 外に出ますと、左手に露天風呂があります。この浴槽の奥の部分は浅くなっており、木の枕もあって、寝湯状態で楽しむことができます。
 内湯大浴槽と同様に加熱循環式ですが、温まりは良好です。内湯の源泉掛け流し浴槽の素晴らしさと比較すると劣りますが、これ単独で考えれば問題なく楽しめます。
 露天風呂周囲にはまだ雪が残っており、残雪を見ながら今シーズン最後になるかもしれない雪見風呂を楽しみました。

 このほかに、サンダルに履き替えて、長い階段を上った先に展望露天風呂があるのですが、残念ながら冬季閉鎖が続いており、利用できませんでした。

 浴室に入ってすぐ右側は洗い場で、仕切り付きが2か所のほか、仕切りなしが9か所が2列で18か所あり、ほかにシャワーが2か所あります。日帰り温泉でよく見るボディソープとリンスインシャンプーが置いてあります。

 さて、令和4年10月5日付の新しい分析表が掲示されていましたので紹介したいと思います。
 源泉名は、小千谷市津山温泉。泉質は、ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物温泉(低張性弱アルカリ性温泉)。源泉温度 38.2℃。湧出量 30L/分(動力揚湯)。PH 8.2。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.1、Na 764.8、K 5.6、NH4 5.9、Mg 1.5、Ca 5.0、Sr 0.1>、Ba >0.1、Al 0.8、Mn 0.1>、Fe(II) 2.4、Fe(III) 0.1>、Cu 0.1>、F 1.5、Cl 449.5、Br 2.8、I 1.3、HS 0.1>、S 0.1>、S2s 0.1>、HSO4 5.0>、SO4 5.0>、HCO3 1221、CO3 14.7、メタケイ酸 51.3、メタホウ酸 36.7、メタ亜ヒ酸 0.1>、遊離CO2 12.9、遊離H2S 0.1> など、ガス性除く成分総計は2565mg/kgです。
 内湯の岩風呂と露天風呂は、貯湯槽を有し、衛生管理の目的及び入浴に適した温度に保つため加温、温泉資源の保護と衛生管理のため循環ろ過装置を使用、衛生管理のため塩素系薬剤を使用とのことです。
 寝湯と檜風呂は源泉を使用しておらず、衛生管理のため循環ろ過装置を使用し、塩素系薬剤を使用しています。
 掛け流し浴槽についての記載はありませんでしたが、源泉温度が低いですので、加熱されているものと思います。
 
 岩風呂と露天風呂の湯は淡黄色透明ですが、源泉掛け流し浴槽では若干の濁りがあり、塩味と若干のアブラ臭があります。ツルスベ感が強くあり、浴感は良好です。

 前回の分析表(平成24年11月8日付)と比較して、濃度・成分ともほとんど変化はないようですが、源泉温度は、前回の45.5℃から38.2℃に低下しています。
 湧出量の少なさ、源泉温度の低さを勘案しますと、加熱循環は避けられないものと思いますが、源泉掛け流し浴槽を設けているのは素晴らしいことだと思います。

 各浴槽を順に楽しみましたが、やはり源泉掛け流し浴槽は最高でした。大浴槽は浅かったですが、限りある湯量を有効に活用する上で、浴槽の水深を浅くしているのは良いことだと思います。
 以前はもっと深かったと記憶していますし、さらに昔は丸太風呂と称していた時代もあり、いろいろと改修が繰り返されているものと思います。

 湯上がりには、大広間でひと休み。

DSC_5414.JPG
 2階にはムービールームがあって、映画の上映がされています。

DSC_5419.JPG
 今回は時間がありませんでしたので、利用しませんでしたが、1日ゆったりと過ごせそうですね。

DSC_5416.JPG
 映画上映など、かつての健康ランドを思い出しますが、遠い昔の良き思い出です。今なお継続しているというのは、賞賛すべきだと思います。

 このように、今のご時世としては安価なタオルセット・館内着付きで900円で、仮眠室でひと眠りして、ムービールームで映画まで観れるというのは素晴らしく、食事処のメニューも優れています。
 前記しましたように、この施設運営をしている指定管理者が4月から変更になります。新しい指定管理者が、どういう施設運営をするのか、期待して待ちたいと思います。
 3月27日(月曜日)~4月14日(金曜日)まで、新規体制への移行準備のため長期の休館になりますので、ご注意ください。