ああ、勘違い 「スノーピーク温泉」

 この温泉は先月も紹介しましたので、記事にするのはやめようと思いましたが、ネタ切れですので、お付き合いください。

 前回、割引クーポンを利用して「スパラウンジ長潟」に行った話題を書きましたが、同じ割引クーポンがらみで、今度は「スノーピーク温泉」です。
 正式には「Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS」と言いますが、面倒ですので、今回も勝手に「スノーピーク温泉」とさせていただきます。
 前回行ったのは早春の3月でしたが、2か月が過ぎ、春も終わって初夏を迎えようとしています。

 カーナビに導かれて、快適に丘の上にある「スノーピーク・ヘッドクォーターズ・キャンプフィールド」に到着しました。細道を進んだ先に広がる広大なキャンプフィールドは、別世界に来たかのようです。
 でも、どうしてこんなに長い名前なんでしょうね。ブランドイメージなんでしょうが。
 スノーピークの本社、ストアを通り過ぎて進みますと、右には広大なキャンプ場があり、左手に「スノーピーク温泉」があります。

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 右側には高級なグランピング施設があり、ヴィラ棟が3棟、モバイルハウス(住箱)が4棟がありますが、いつか泊まってみたいものです。

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 玄関へ行きましょう。

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 いつものことながら、この屋根には圧倒されます。

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 玄関を入り、そのまま奥に進みますと、券売機が2台並んでいます。

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 右は電子マネー専用で、現金は左を使用します。通常料金は、タオルセット付きで1600円ですが、新潟県民は県民割で1400円です。
 そこで、今回の話題です。

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 これを見てどう思われますでしょうか。クーポンを利用すると新潟県民は200円割引なので、新潟県民の通常料金の1400円から200円割り引かれるものと思い、5月末までが期限のクーポンを無駄にするのはもったいなく感じ、のこのこと新潟市から下田の山の上まで出掛けて行ったというのが今回の真相です。
 200円割り引かれて、タオルセット付で1200円なら、「極楽湯」の休日料金がタオルセット付で770円+400円で1170円になることを考えれば大差ありません。さらに「ヴィネスパ」の休日料金がタオルなしで1500円ということを考えれば大変お得です。
 ところが、新潟県民料金から200円割り引くのではなく、県民以外の通常料金から200円割り引くので、通常の県民割と変わらないとのことです。これでは割引クーポンの意味がないではないですか。
 新潟地区の新聞に折り込まれたクーポンですので、当然新潟県民を対象にしたクーポンです。クーポンなしでも、クーポンありでも同じというのはおかしいのではないのでしょうか。何のための割引クーポンなのでしょうか。
 と、受付のお姉さんに文句を言っても大人げないですので、甘んじて受け入れました。心の中は苛立っていましたが、平静を装い、タオルセットと鍵を受け取って、地下の浴室へと階段を降りました。

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 階段降りますと、正面に浴室、左に下足箱、右に食事処があります。

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 靴を脱ぎ、左にたくさん並ぶ下足箱に靴を入れます。下足箱の鍵とロッカーの鍵は共通です。

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 入り口のセンサーに鍵をかざすとドアが開きます。

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 ダークブラウンの色調のシックな脱衣場は、間接照明で落ち着きがあり高級感が漂います。
 洗面台は、デザイン性に優れたもので、他では見たことがないものです。カランはセンサー式。ドライヤーはもちろんタイソンです。
 男湯にも関わらず、高級そうな容器に入ったクレンジングオイルや乳液、化粧水、化粧用のコットンがあり、黒い綿棒までが高級感を醸し出しています。
 紙コッブ式の給水器が2か所にあるのですが、給水はセンサー式です。いずれも、一般の温泉施設とは一線を画し、いかにもスノーピークと言うような高級感を感じます。

 浴室に入りますと、右に洗い場、窓際に横に細長い大浴槽があり、左に水風呂、正面にサウナがります。
 浴室は広くはないですが、外側は全面ガラス張りで、粟ヶ岳が一望され、解放感があります。

 洗い場は外を向くように、4ヵ所ずつ3ブロックが1列に配置され、高さが低いため、洗い椅子に座った状態で、外の景色を眺めることができます。
 鏡は左側にずらして設置され、ボディソープ、シャンプー、コンディショナー、洗顔ソープが、高級そうな容器に入って置かれています。
 開業当初は、新潟県産の杉材を使った重厚な洗い椅子、洗い桶だたのですが、現在は高級感あるプラスチック製になっています。

 浴槽は細長く、ほとんど無色透明な湯が満ちています。手前側の浴槽の縁には木材が張られています。外側は縁がなく、湯がオーバーフローされています。
 浴室の奥の天井から伸びたパイプから湯が注がれていて、注入分がオーバーフローされているものと思います。
 浴槽の底の手前側4か所に加熱源泉の注入口があり、窓側4か所に吸入があり、循環されています。

 重いドアを2つ開けて外に出ますと、露天風呂とデッキがあり、スノーピークブランドの2種類のキャンプ用椅子が並んでいます。

 露天風呂は、金属製の注湯口から源泉の供給があるほか、浴槽の底の手前側2か所から加熱源泉が注入され、外側2か所から吸引されています。
 浴槽外側の縁はなく、湯に浸かりますと、湯面と景色が一体化するインフィニティー浴槽になっています。浴槽に入りますと、ザバーっと湯がオーバーフローするのは気持ちいいですね。

 サウナは円筒形のサウナストーブを取り囲むように席が作られており、外側は全面ガラス張りで、緑豊かな自然、そして粟ヶ岳が展望できます。
 ロウリュすることができ、サウナストーブに柄杓で水を掛けますと、蒸気が上がり、体感温度が上昇します。
 サウナ後の水風呂は、奥は階段状に深くなり、立って胸までの深さです。冷たすぎることなく気持ち良く浸かれました。

 通常はサウナは短時間しか利用しないことが多いのですが、今回は割引の目論みが泡と消えましたので、悔しさを紛らわすため、サウナを3セット楽しみ、デッキでもたっぷり休息しました。
 緑の景色をみながら、ゆったりとした時間を過ごしました。聞こえるのは鳥の鳴き声だけ。癒されました。
 実際は、若者グループが大勢来られており、浴槽もサウナも混雑していて、空いているタイミングで利用したのですけれど。

 温泉もサウナもたっぷりと楽しみ、200円の悔しさを吹き払いました。こんなことにばかりこだわって、器が小さい人間だと反省しています。

 浴室を出ますと、廊下のベンチや外のテラスで休息はできます。

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 奥の食事処で休息はできますが、飲食しないと利用できません。
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 ほとんど休める場所がないのが大きな問題です。安楽椅子があるラウンジとか、仮眠室などがあれば良いのですが。

 そういう希望を持つような客は想定していないのでしょうね。客は若者主体で、私のようなジジイはほとんど来ていません。そういう人は、「いい湯らてい」に行けということなのでしょう。

 と、いろいろと不満もあるのですが、それ以上の魅力があり、何だかんだで通ってしまうのでありました。