ドライヤー有料化 値上げ前にもう1度 「だいろの湯」

 先週のブログでご紹介しましたように、新潟市西蒲区の「だいろの湯」の入館料が、6月1日から値上げされます。
 先々週のブログで記事にしたばかりですので、どうしようかと思案しましたが、新たな話題がありましたので紹介させていただきます。

 昨日の夕方、所用を済ませた後、どこに行こうか思案しましたが、値上げ前にもう1度ということで「だいろの湯」に行ってきました。
 ドライヤーが有料化されたとの情報を掲示板にいただき、私の家族もドライヤーが有料化されて困ったと文句を言っていましたので、私も確認しておこうという意味合いもあります。

 快適なドライブで、「だいろの湯」に到着。穏やかな春の土曜日の夕方でしたが、駐車場の混雑はありませんでした。

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 玄関前のアプローチの生け垣のツツジが、美しく咲いていました。振り返れば2本の温泉櫓が見えて、気分を盛り上げてくれます。

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 玄関前の「飲泉できます」という赤いのぼりを見るとワクワクしてきます。そんなの私くらいでしょうね。

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 まずは飲泉所に立ち寄り、源泉が勢い良く流しっぱなしの蛇口で、手を清めました。

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 保健所の飲泉許可を得た何の加工もない非加熱源泉は、これ以上の鮮度の良さはなく、この源泉で手を洗うなんて、ものすごい贅沢です。

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 2つの蛇口から、常に湯量豊富に流しっぱなしで、もったいなく感じます。

 玄関を入り、下足箱に靴を入れ、受付待ちの列に並びました。

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 さて、料金は大人880円(平日17時以降は660円)でタオルセット付きですが、6月からはタオルセットが100円で別料金になりますので、実質100円の値上げになります。

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 民間施設としましては、最低限の値上げ幅と言えるかと思います。

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 ロッカーの鍵とタオルセットを受け取って浴室へ行き、温泉を楽しみました。源泉についての詳しい情報は、以前のブログで紹介していますので、ご覧ください。

 内湯(2号源泉:含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉)は白濁していましたが、先回よりは濁りが少なかったです。
 湯温は体感で42℃程度で温まりは良く、硫化水素臭が漂い、これだけでも十分に主役を張れる良質な硫黄泉です。
 注湯口より供給された源泉は、浴槽の縁からオーバーフローされているほか、浴槽内の温度を均一に保つため循環装置が使用され、浴槽の側壁から加熱源泉の注入があります。
 オーバーフロー量は浴槽の大きさに比して十分にあり、湯の鮮度は高く感じられました。

 メインである大庭園露天風呂(1号源泉:含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉)は、今回は月岡温泉と同様の目に鮮やかなエメラルドグリーンで、ごくわずかな混濁がありました。
 ここも隅の注湯口から注がれた源泉が、浴槽隅に切られた排出口からオーバーフローされていますが、浴槽は大きいですので、掛け流し量としては十分とは言えないかもしれません。
 その他に、浴槽内の温度を均一に保つため循環装置が使用され、浴槽内に源泉の注入があります。特に隅の注湯口の下からは強い流れで注入されていて、その流れに背中あぶりをしますと良く温まります。
 注湯口からは47℃に調整された源泉が供給されていますが、浴槽の湯はいつもより若干高めで、42℃程度に感じられました。
 硫化水素臭が漂い、自己責任で舐めてみますと、苦くてまずい月岡温泉と同様の苦みを感じました。
 最近パワーダウンを感じることが多かったのですが、先回も今回も、硫黄泉のパワーが十分に感じられ、月岡温泉に次いで新潟県第2位、全国でも有数の硫黄泉の実力を見せつけられました。

 そして露天風呂(3号源泉:含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉)は、無色透明の柔らかな硫黄泉です。注湯口からは非加熱源泉が湯量豊富に注がれており、十分量が掛け流されています。
 湯温は38℃程度の不感温度で、高ぶった精神を鎮めるに最適です。以前は浴槽内の注入部位で泡付きが楽しめましたが、楽しめませんでした。

 以上、3種類の良質な硫黄泉を順に楽しみ、鮮度の高い源泉を堪能しました。泉質名は同じですが、それぞれの源泉の個性は異なり、各源泉と語り合い、至福の時間を過ごしました。

 低温の露天風呂で本を読んでいた人がおられましたが、湯に浸かってまで読まなければならない本って何なんでしょうね。
 私にとっての温泉は、湯と対話し、己の精神を見つめ直し、無念無想の境地を体験する場であり、本を読むなんて考えられません。
 もっと真面目に湯に浸かってほしい、などと考えてしまいましたが、そんなこと考えているようでは、無念無想になっていない証拠であり、反省しなければなりません。

 さて、本題を忘れていました。入り口近くの脱衣場の洗面台のドライヤーが有料化されていました。
 そこには「この度、昨今に於ける電気代の高騰につき、5分100円の有料化とする事になりました。何卒御理解、ご了承の程よろしくお願い申し上げます。」との掲示がありました。
 ダイソンのドライヤーが3台、料金箱とともに設置されていました。このドライヤーと料金箱の仕様は、同じく有料化された「さくらんど温泉」と全く同じです。形もデザインも注意書きも含めてすべてが同一です。
 有料ドライヤーシステムのレンタル業者があるのではないかと推測しますが、いかがでしょうか。ともあれ、全く同じでびっくりしました。
 なお、奥の洗面台には従来のドライヤーが2台置いてあり、これは無料で使用できますので、ダイソンの需要がどれほどあるのかわかりません。
 髪の量が少なくて、いつも天然乾燥の私には影響はないのですが、女性は大変でしょうね。電気料金は今後さらに値上げされますので、電力消費が多いドライヤーの有料化の動きは、今後進んでいく可能性があり、注視していきたいと思います。

 湯上がりにはこれ。

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 ここは120円でした。給茶器のお茶は、相変わらず薄めです。

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 混雑のなかった広間で、ごろ寝している他の客を眺め、しばし休息しました。

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 頃合いをみて退館しましたが、帰りに受付でカルピスをもらって飲泉しました。

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 「薬師のミネラルカルピス」は美味しいですので。皆さんも是非いただいてください。

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 私は、いつもながらお代わりしてしまい、口腔内に硫化水素がこみ上げてきてしまいました。飲泉は適量にしましょう。