久しぶりの 小須戸温泉「花の湯館」

 先日、久しぶりに、新潟市秋葉区の小須戸温泉「花の湯館」に行ってきました。前回来たのは昨年3月でしたので、1年以上もご無沙汰していました。

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 秋葉区の南端、山沿いを走る国道403号線(旧道)を矢代田から湯田上温泉方面に南下して、案内板に従って左折し、小道を進んだ先に「花の湯館」があります。高台にあり、駐車場から新潟平野を見下ろすことができます。

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 ここは、合併前の小須戸町が建設した公共日帰り温泉施設で、「こすど温泉健康センター 花の湯館」として、1995年春にオープンしました。
 1996年には左横に大広間のある建物が増築され、2003年には食堂も作られました。2005年3月に新潟市に合併後は「新潟市小須戸温泉健康センター」となり、2015年4月に現在の指定管理者(関越サービス)の下でリニューアルオープンして現在に至ります。

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 「花の湯館」の名前のように、玄関前にきれいな花が咲いていました。

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 玄関を入り、左手にある大型の下足箱に靴を入れ、券売機で入浴券を購入。下足箱の鍵と引き換えに受付します。
 入館料は、2022年6月に改定されて、大人600円、小人300円です。貸しタオルセットは、4月から値上げされて100円だったものが200円になりましたが、私は「温パラ」のクーポンで無料サービスしてもらいました。
 また、サイコロでスタンプカードのポイントがプレゼントされるサイコロポイントデーに当たっていて、私はサイコロで3が出て、ポイント3つ。

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 さらに17時以降の入館でポイント2個で、一気に5ポイントいただきました。

 館内は狭く、玄関ロビーというほどのものもありません。中央に階段があり、階段の踊り場から左右に階段が分かれて2階に上がります。この階段を挟んで左右に浴室がります。

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 右が和風風呂、左が洋風風呂で、男女交互に使用されます。洋風・和風とは言うものの、基本的に大差はありません。今回の男湯は右側の浴室でした。

 脱衣場にはコイン返却式のロッカーがあり、空いている場所を自由に使用します。鍵なしの脱衣棚に脱衣籠もあり、コイン返却式のロッカーが煩わしい常連さんはこれを利用しています。

 自動扉の入り口から浴室に入りますと、掛け湯があり、中央に円形のジェット付き小浴槽、それを取り囲むようにジェット付き大浴槽があります。手前に打たせ湯もあるのですが、随分前から使用されていません。ドライサウナがありますが、かなり狭いです。

 洗い場は仕切りなしで7か所。ボディソープ、シャンプー、コンディショナーがあり、黄色いケロリンの洗い桶があってうれしくなります。

 外には露天風呂がありますが、2~3人で満員という狭さでリラックスできません。これほど狭い露天風呂も珍しいと思われます。庭もかなり狭く、木々の緑はありますが、狭苦しくて解放感はありません。

 内湯・露天風呂とも、無色透明の湯が満ちていて、湯温は41℃程度です。内湯小浴槽はぬるめに設定されているはずなのですが、今回は大浴槽と同じ温度に感じました。
 湯は循環式でオーバーフローはなく、若干のカルキ臭を感じます。ツルスベ感があって、私は浴槽に入るときに滑って転びそうになりました。

 さて、平成27年2月9日付の分析表によりますと、源泉名は大沢温泉。温泉法第2条別表のメタケイ酸の項により規定される温泉ですが、療養泉に該当しないため泉質名は付きません。源泉温度18.9℃、使用位置42.5℃、PH 7.32です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.0、Na 136.7、K 7.6、NH4 0.5、Mg 5.9、Ca 7.6、Sr 0.0、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 0.0、Fe(III) 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.5、Cl 117.6、Br 0.5、I 0.4、OH 0.0、HS 0.4、S2O3 0.0、HSO4 0.0、SO4 0.0、NO3 0.0、HPO4 0.0、HCO3 214.2、CO3 25.8、メタケイ酸 106.2、メタホウ酸 2.9、メタ亜ヒ酸 0.0、遊離CO2 1.4、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は628.1mg/kgです。
 加水なし、入浴に適した温度に保つため加温、温泉資源の保護と衛生管理のため循環ろ過装置を使用、入浴剤等の使用なし、衛生管理のため塩素系薬剤を残留塩素濃度0.2mg/l以上となるよう使用と記載されています。

 湯に特徴はありませんが、源泉100%で、トロトロ感はあり、それなりに温まりは良かったです。

 2階に上がりますと、正面に食事処(温泉カフェわかば)がありますが、6月29日まで主膳工事のため休業中でした。

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 奥に休憩用広間があり、いかにもこの指定管理者(関越サービス)らしい空気感です。

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 ちなみに、関越サービスは、三条市の「さぎの湯」や新潟市西蒲区の「じょんのび館」の運営にも関わっており、この4月からは小千谷市の「ちぢみの里」の指定管理者にもなっています。
 関越サービスによる「花の湯館」の経営再建の実績については、同社のサイトで詳しく紹介されています。

 湯上りには、いつものこれ。

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 100円というのは素晴らしいですね。

 3階に上がって景色を見ることができますが、屋上に出れないのは残念です。

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 コンパクトな温泉施設で、雑然さと狭さを感じて残念ながらゆったり感は乏しいです。

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 温泉もメタケイ酸の項による規定泉で、特徴は感じられません。療養泉に該当しないため泉質名は付きませんが、温泉としての味わいは感じられます。

 温泉としての魅力を補うため、日曜日の「超!アヒル風呂」や、土曜日の「どろパック」などを定期的やっているほか、季節の節々に楽しいイベントが開催されています。
 指定管理者の経営努力は大したものと感心しています。公式サイトのイベントカレンダーを確認されて楽しまれることをお勧めします。