窓から日本海を一望 大崎温泉「雪割草の湯」

 少し前の話になりますが、某所での仕事があり、その帰り道、海岸沿いの道を通りましたので、途中にある大崎温泉「雪割草の湯」に寄ってきました。前回訪問したのは2022年12月でしたので、半年ぶりになります。
 毎回書いていますが、この温泉は、もともとは山側にありましたが、2006年4月29日に現地に移転オープンしました。オープンセレモニーに駆け付けて、柏崎市長らによるテープカット直後の一番湯をいただいたのが自慢です。

 日本海沿いを走る国道352号線に面しており、前には広い駐車場があります。

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 坂を上った先に玄関があり、玄関前にも駐車場があります。

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 玄関を入り、左にある下足箱に靴を入れ、受付前の券売機で入浴券を購入します。

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 下足箱の鍵とともに提出しますと、鍵と引き換え用の木札が渡されます。

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 入浴料は、今年の4月から値上げされて、大人600円、小中学生380円、18時以降は、大人450円、小中学生230円、幼児無用で、レンタルタオルセット250円です。12枚で6000円の回数券の販売もあります。
 私は、例によって「温パラ」の割引クーポンを利用して、100円引きで入館しました。
 なお、7月15日(土)~8月20日(日)は、夏休みの繁忙期のためと思いますが、18時からの夜間割引はありませんのでご注意ください。
 また、毎月26日は語呂合わせで「風呂の日」で、次回使用できる入浴券のプレゼントがありますので、これを狙っての利用はお勧めです。

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 ロビー・食事処を挟んで、左右に浴室があり、男女交互で使用されます。右の浴室には露天風呂がありますが、左の浴室にはありません。その分浴槽が大きめになっています。

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 今回の男湯は、前回来たときと同様に、露天風呂のない左の浴室でした。露天風呂がないのは残念ですが、その分浴槽が広いですのでよしとしましょう。右の浴室につきましては、前々回のブログで紹介していますのでご覧ください。

 浴室は撮影できませんので、言葉だけの紹介になります。

 脱衣場には鍵付きロッカーがあり、空いているロッカーを自由に使用します。洗面台にはドライヤーがあります。

 浴室に入りますと、先客が1人おられ、結局最後まで次の客は来られず、2人だけで過ごしました。
 浴室の手前の左右の壁際に洗い場があります。仕切り付きで、左に4か所、右に3か所の計7か所あり、ボディソープとリンスインシャンプーが有ります。
 浴室奥の窓に面して大浴槽があり、ほとんど無色~微淡黄色透明な湯が貯められています。右側の浴槽の底から噴き上がるように湯が供給されていますが、循環式でオーバーフローはありません。
 注湯口からは、通常は湯の供給はありませんが、間欠的に非加熱源泉が、ごく短時間のみ注入されますので、このタイミングを是非お待ちください。
 湯はトロトロ・ツルスベ感があり、ほのかな芳香があり、自己責任でなめれば塩味がします。湯温は体感で42℃程度あり、温まりは良好です。

 窓には下半分にスモークシートが張られていますが、日本海を一望することができます。窓の下は駐車場で、その先は国道ですので、目隠しは必要でしょう。
 決して絶景とはいえませんが、日没時に日本海に沈む夕日を見ながらの入浴は格別です。

 注湯口からは通常は湯は注がれていませんので、他の客が音を出さない限り、浴室内は何の音もせず、静寂で満たされています。
 今回はもう1人の客も静かにしていおられましたので、浴室内は静まり返って、無念無想の時間を過ごし、雑念のないまま湯と語り合うことができました。

 平成26年4月9日付の分析表によりますと、源泉名は大崎温泉。泉質はナトリウム-塩化物冷鉱泉(高張性弱アルカリ性冷鉱泉)、源泉温度20.9℃、湧出量2.5L/分(掘削自噴)、PH 7.7 です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.9、Na 5055、K 21.6、NH
4 13.4、Mg 15.3、Ca 45.4、Sr 2.7、Ba 7.1、Al <0.1、Mn <0.1、Fe(II) 4.3、Fe(III) <0.1、Cu <0.1、F 0.4、Cl 8057、Br 49.6、I 16.6、HS <0.1、S <0.1、S2O3 <0.1、HSO4 <5.0、HCO3 1024、CO3 3.9、メタ珪酸 27.7、メタ硼酸 66.1、メタ亜ヒ酸 <0.1、遊離CO2 34.3、遊離H2S <0.1 などガス性除く成分総計は14410mg/kgです。
 湯は高濃度のため加水、入浴に適した温度を保つため加温、衛生管理と浴槽内の温度を維持するため循環ろ過を使用、衛生管理のため塩素系薬剤により消毒 とのことです。

 湧出量の少なさ、源泉温度の低さを考えますと、加水・加熱・循環は避けられません。でも、トロトロ・ツルスベの湯の浴感は良好であり、温まりも十分で不満はありません。
 なお、毎週土曜日・日曜日と祝日は、掛け流しを行っていますので、是非お楽しみください。
 ただし、以前私が利用したときは、チョロチョロと源泉が注がれているだけで、浴槽の大きさに比して注入量は少なく、掛け流すには十分とは言えませんでした。まあ、気分だけ掛け流しということでご理解くだされば良いかと思います。

 先客が出て行くのを待ち、独り占めの入浴を狙いましたが、先客は浴槽の縁で休んでおられて、出て行く気配もなく、私が先に浴室を後にしました。

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 湯上りには、広間で休憩しました。

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 窓からは、眼前の駐車場、その先の国道352号線、そして日本海を見渡すことができます。

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 梅雨時で天候は不良でしたが、佐渡の山並みを望むことができました。これと同じ眺めが浴室の窓からも見えます。

 紙コップ式の給水器でのどを潤しました。

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 今回は食事はしませんでしたが、十分なメニューがあります。

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 券売機で食事券を買って、カウンターに出して受け取るセルフサービス方式です。

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 ロビーの奥にもこっそりと休憩室があり、マッサージ椅子が置いてあります。

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 しばし休息して退館し、気分よく国道352号線を北上して新潟市へと向かいました。