もうすぐ閉館 別れを惜しみに 「竜神の館」
津南町の日帰り温泉「竜神の館」が、2023年9月18日(月)をもって閉館することになりました。この経緯につきましては以前のブログで紹介させていただいていますのでご覧ください。
1997年にオープンして以来、子供が小さい頃は家族で度々訪問しました。ホームページでの紹介記事に載せている小さな露天風呂の写真に写っている子供は私の末娘です。
この想い出多い「竜神の館」を記憶と記録に残すため、先日休みをいただいたときに思い切って行ってきました。前回行ったのが2020年7月でしたので、3年振りの訪問になります。
この想い出多い「竜神の館」を記憶と記録に残すため、先日休みをいただいたときに思い切って行ってきました。前回行ったのが2020年7月でしたので、3年振りの訪問になります。
津南市街を抜けて、中津川を渡って左折。クネクネ坂道を登ってかなりの標高を稼いだはずなのですが、 坂道を登り切りますと、広大な平原が広がり、この地が日本を代表する河岸段丘であることを思い出させます。
途中で視界が開けたところで車を止めますと、雄大な景色を眼前に望むことができます。
ここからしばらく進んで芦ヶ先小学校前を左折しますと、すぐに「竜神の館」に到着します。さらに奥に進めば、名水百選に選ばれている「竜ヶ窪」があります。
誰の設計かはわかりませんが、「竜ヶ窪」の竜神伝説や縄文時代をイメージして設計・デザインされた奇抜で芸術性にあふれる建物は、他の日帰り温泉では決して見ることはない素晴らしさです。
駐車場に車をとめて玄関に進みます。
誰の設計かはわかりませんが、「竜ヶ窪」の竜神伝説や縄文時代をイメージして設計・デザインされた奇抜で芸術性にあふれる建物は、他の日帰り温泉では決して見ることはない素晴らしさです。
駐車場に車をとめて玄関に進みます。
館内の右手に浴室への入り口があり、左が「竜神の湯」、右が「縄文の湯」で、それぞれ通路を奥に進んだ先に浴室があります。
浴槽は、竜神をイメージしており、竜神の口から浴槽へと湯が注がれています。内湯浴槽は、曲がりくねった竜の身体のようにカーブして露天風呂までつながっています。
露天風呂は、 かつてスチームサウナだった建物を取り囲むように、とぐろを巻くイメージで長く伸びています。
内湯、露天風呂ともデザイン性に富み、 露天風呂は一部寝湯にもなるよう造られています。
内湯、露天風呂ともデザイン性に富み、
内湯と露天風呂はつながっており、内湯と露天風呂の間に扉があって、その扉を開けて、浴槽から出ることなく相互に移動が可能です。
外の露天風呂の右横に水風呂がありますが、ここには「竜ヶ窪」の名水が使用されています。
浴槽の湯は淡黄色透明で、芳香と塩味があり、 わずかながらなツルスベ感もあり、浴感は良好です。湯温は41℃程度に感じました。
外の露天風呂の右横に水風呂がありますが、ここには「竜ヶ窪」の名水が使用されています。
浴槽の湯は淡黄色透明で、芳香と塩味があり、
露天風呂の一部は寝湯として使用できるようになっており、寝転んで空を見上げていますと、爽やかな風が心地良かったです。
洗い場は、女湯との境の壁に弧を描くように12カ所あり、ボディソープ、シャンプー、コンディショナーがあります。 ここの蛇口・シャワーで使用される水は、「竜ヶ窪」の名水が使用されています。
今回は女湯であった「縄文の湯」は、鎮守の森の木漏れ日をイメージしているそうで、内湯・露天風呂ともは木材が使用され、縄文式土器を模した注湯口から湯が注がれています。
浴槽は「竜神の湯」と同様に、内湯と露天風呂がつながっており、扉を開けて浴槽から出ることなく、湯に浸かったまま移動ができます。
「縄文の湯」にも外にスチームサウナがあるのですが、使用されなくなって久しくなります。
さて、脱衣場には2015年12月22日付の分析書が掲示されていました。
源泉名は、竜ヶ窪温泉。泉質は、ナトリウム-塩化物温泉(低張性中性低温泉)。源泉温度 54.6℃。湧出量 200L/分(動力揚湯)。PH 7.4。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.1、Na 2129、K 142.3、NH4 6.1、Mg 27.2、Ca 248.9、Sr 3.1、Ba 1.7、Mn 0.2、Fe(II) 0.4、F 0.3、Cl 3949、Br 19.6、I 3.7、SO4 9.6、HCO3 96.2、メタケイ酸 121.2、メタホウ酸 139.0、遊離CO2 26.5 など、ガス性除く成分総計は6897mg/kgです。
湯使いについての掲示は確認できませんでしたが、加熱・循環ろ過され、塩素系薬剤により消毒されているものと思います。
湯使いについての掲示は確認できませんでしたが、加熱・循環ろ過され、塩素系薬剤により消毒されているものと思います。
十分湯を楽しみ、湯と対話し、写真は撮れませんが、デザイン性に富んだ浴室を目に焼き付けて記憶に残しました。
湯上がりに、奥の広間でひと休み。
しばし休憩して退館し、奇抜な外観を目と記憶に刻んで、「竜神の館」を後にしました。
オープンして26年。施設の老朽化は否めないでしょうが、まだまだ魅力に溢れています。
源泉の温度低下で、加熱が必要になり、維持費も高騰して経営を圧迫していることも十分理解できます。
しかし、施設全体が芸術作品とも言え、この地で開催されている「大地の芸術祭」の作品として通用するように思えます。
人口減が続く津南町ですので、大変なのは承知していますが、何とか存続できないものかと願わずにいられません。
