ここもしばらくぶり 「出湯温泉共同浴場」

 出湯温泉の最奥に「華報寺共同浴場」がありますが、温泉街の入り口には「出湯温泉共同浴場」があります。
 先日「華報寺共同浴場」に行きましたが、せっかくですので、ここにも立ち寄りました。

 温泉街の手前、赤い看板を目印に、「かわひょう」というお店の横の小路を少し入った突き当りが「出湯温泉共同浴場」です。

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 以前は昭和というより大正ロマンを感じさせた古い共同浴場があったのですが、老朽化により改築されて、2008年2月8日に、現在の施設がオープンしました。すぐに駆け付けたのは言うまでもありません。

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 玄関前の右横には、従来同様に別棟のトイレがあります。

 玄関を入り、券売機で入浴券を購入し、受付に提出します。料金は大人250円、小人150円です。

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 「華報寺共同浴場」は幼児料金50円が設定されていますが、ここは0歳~就学前の幼児も150円ですのでご注意ください。回数券は11枚綴で、大人2500円、小人1500円です。
 「衛生上良くないので券は口にくわえないで下さい」とのことですが、そういう人がいるんでしょうね。
 
 営業時間は午前6時~午後8時までで、「華報寺共同浴場」と同様に、朝湯を楽しめるのが良いですね。

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 脱衣場には木製のロッカーがあります。小さな流しははありますが、ドライヤー類はありません。

 浴室内には浴槽が1つあるのみです。浴槽は深く、鼻まで浸かる深さがあります。左端には段があり、そこに腰かけることができます。

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 2ヶ所ある注湯口から源泉が注がれて、浴槽の縁からオーバーフローされ、掛け流しされています。
 無色透明無味無臭の湯は、「華報寺共同浴場」の湯より、何となくマイルドな印象があります。

 洗い場は左にシャワーなし源泉のカランが2か所、右にシャワー付き水道水カランが2か所あります。石鹸類はありません。

 脱衣場には、平成27年4月23日付の分析書が掲示されていました。
 源泉名は、出湯温泉 出湯新温泉。泉質は、単純温泉(低張性弱アルカリ性温泉)。源泉温度 40.6℃、湧出量 74L/分(動力揚湯)、PH 8.0。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.0、Na 68.1、K 2.0、NH4 1.2、Mg 0.0、Ca 51.5、Sr 0.5、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.7、Cl 9.9、Br 0.1、I 0.0、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 235.0、HPO4 0.0、HCO3 22.0、CO3 1.2、メタケイ酸 44.9、メタホウ酸 0.1、遊離CO2 0.0、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は437.2mg/kgです。
 冬期間のみ加温されますが、源泉がそのまま掛け流しされており、循環はありません。

 単純温泉としまししても希薄な方であり、泉質的な特徴はありませんが、鮮度の高い源泉がそのまま掛け流しされているのが魅力であり、気持ち良く湯を楽しむことができます。
 ただし、地元の常連さんで混み合いますので、初めての人はアウェイ感を感じるかもしれませんが、地域に根差した素朴な温泉をお楽しみください。