秋になったら強塩泉 「紫雲の郷」 ドライヤー有料化!

 10月も半ばとなり、気温も下がってすっかりと秋が深まりました。記録的な猛暑だった夏が懐かしく思えるほどです。身体も心も冷え込むようになり、温泉が益々恋しくなります。
 寒くなったら強塩泉ということで、毎年同じような記事を書いているのですが、先週の土曜日の午後、新発田市の「紫雲の郷」に行ってきました。先回行ったのは7月でしたので、3か月ぶりになります。

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 国道7号線新新バイパス・蓮野ICを降りて国道113号線を北上。聖籠町を抜けて新発田市に入りますと、すぐ右に広大な紫雲寺記念公園があり、その中に「紫雲の郷」があります。天候は良くなかったですが、道路は混雑もなく、スムーズに到着できました。
 ここは2002年4月4日にオープンしましたが、オープン前の無料体験入浴会から利用しており、以来長いお付き合いになります。

 空いていた駐車場に車をとめて玄関に向かいました。

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 「紫雲の郷」と書かれた大きな青い幕が迎えてくれます。

 中に入って、右手の下足箱に靴を入れ、左の受付で鍵と引き換えに料金を払います。

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 入浴料は、この10月1日から大人だけ100円値上げされて、大人700円、小人300円、3歳未満は無料です。タオルセットは100円、館内着は200円です。

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 営業時間は、10時~21時で、最終受付は20時30分です。定休日は、毎月第3木曜日です。
 私は、例によって「温パラ」を提示しましたら、550円で入館できました。ありがたいことです。

 特産品が並ぶ廊下を進んで奥に進みますと、ホールを挟んで左右に浴室があります。

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 左が「紫雲の湯」、右が「藤塚の湯」で、2週ごとに男女が入れ替わりますが、この日の男湯は、先回と同様に右側の「藤塚の湯」でした。

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 左右の浴室は左右対象形で、浴室の設備には違いがありませんが、左の「紫雲の湯」の露天風呂は巨石風呂が1つなのに対して、右の「藤塚の湯」は巨石風呂が大小2つという違いがあります。

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 中に入りますと、左手に洗面台があり、ドライヤーやヘアブラシが使えます。奥にスチール製の脱衣ロッカーが並んでいます。
 なおドライヤーは10月20日から有料化され、100円で5分になります。「さくらんど温泉」のように持参したドライヤーを使用することができるコンセントは用意するそうです。

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 ここも例によって県内の各施設を浸食しているダイソン製ドライヤーです。この流れは止められそうもありませんね。

 浴室に入りますと、右手に仕切り付きの洗い場があり、よくあるPHOENIXブランドの業務用ボディソープとリンスインシャンプーがあります。
 浴室に入って左には、ドライサウナがあり、奥には水風呂、ジャグジー付きの小浴槽があり、右奥には大浴槽があります。
 大小の浴槽には茶褐色で微混濁のある湯が満ちており、アンモニア臭・ヨード臭が入り交じった臭気が漂っています。
 各浴槽には注湯口があり、湯が大量に注がれていて、循環式ですが、わずかながらオーバーフローがあります。
 湯温は大浴槽は42℃前後を表示し、小浴槽は41.5℃程度を表示していましたが、もう少しぬるめに感じました。
 内湯は空いていて、大きな浴槽を独り占めして、ゆったりと湯と対話することができました。

 露天風呂も空いていて、大小の巨石風呂を順に独り占めで入浴しました。この露天風呂も循環式ですが、オーバーフローがあり、掛け流し気分で浸かることができました。

 空いていましたのでサウナも利用し、十分に汗を流して乱れた自律神経を強制的にリセットしました。

 令和元年7月21日付の分析表によりますと、源泉名は、紫雲寺温泉。泉質は、ナトリウム-塩化物強塩泉(高張性中性高温泉)。源泉温度 54.8℃。PH 6.8。湧出量 89L/分(動力揚湯)、掘削深度 1330.5mです。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 5.0、Na 11800、K 421.8、NH4 454.6、Mg 144.9、Ca 803.4、Sr 5.4、Ba 3.2、Al 0.0、MN 0.3、Fe(II) 4.5、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.0、Cl 22000、Br 146.5、I 97.3、NO2 0.0、NO3 1.4、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.1、SO4 3.3、HPO4 0.0、HCO3 659.0、CO3 0.0、メタケイ酸 121.9、メタホウ酸 121.0、遊離CO2 87.8、遊離H2S 0.0、など、ガス性除く成分総計は36794mg/kgです。

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 源泉温度が高いので、40℃位になるよう指示計で制御し、水道水を加水、入浴に適した温度に保つため加温、設定温度から2℃下がると加温、衛生管理と浴槽内の温度を維持するため、常に循環濾過装置を使用、衛生管理のため、塩素系薬剤による消毒を実施、定められた濃度になるように、タイマーで調整、非塩素系薬剤を1日に1回併用して消毒、浴槽の換水・清掃は男湯と女湯を交互に毎日実施、浴室内は毎日清掃、水質検査は2カ月に1回実施し、結果をフロントに掲示、入浴剤は使用していない と掲示されています。

 なお、毎回書いていますが、よう化物イオンが97.3mg/kgあり、よう素泉の基準(10mg/kg)を満たしますので、正しい泉質名は、含よう素-ナトリウム-塩化物強塩温泉となります。

 湯上がりには、1階の休憩用広間は混雑していましたので、2階に上がりました。

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 ここでしばし休息しました。

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 1階に降りて奥の休憩所でもうひと休み。

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 いつものこれでのどを潤しました。

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 しばし休憩して退館しましたが、リラックスできて良かったです。気温が下がって、温まりの良い強塩泉が気持ちよく感じられました。

 これから秋が深まりますと、益々温泉が恋しくなります。身体とともに、冷えた心も温めてもらいましょう。