アブラ臭にうっとり 「新津温泉」
雨模様の某日の午後、急に思い立って新潟市秋葉区の「新津温泉」 に行って来ました。
「花水」には毎月行っており、その道中に「新津温泉」の前は必ず通過していますが、立ち寄ることはありませんでした。
新潟の温泉を愛する者としては、たまには行かねばと思いながら、時間だけが過ぎてしましました。そして、先日意を決して立ち寄ることにしました。
前回行ったのが2019年3月でしたので、4年半ぶりです。コロナ禍を挟みましたが、随分とご無沙汰してしまいました。
新潟の温泉を愛する者としては、たまには行かねばと思いながら、時間だけが過ぎてしましました。そして、先日意を決して立ち寄ることにしました。
前回行ったのが2019年3月でしたので、4年半ぶりです。コロナ禍を挟みましたが、随分とご無沙汰してしまいました。
中に入りますと、先客が帰り支度をしているところでした。直ぐに出て行かれましたので、
脱衣場には脱衣棚があり、
左の奥に、
湯は、微白濁はありますが、ほぼ透明です。お勧めしませんが、自己責任でなめてみますと、塩味、 アブラ味とともに、若干の甘味も感じます。
ツルスベ感があり、 アブラ臭に包まれながら湯に浸かっていますと、 この上ない幸福感を感じます。
ツルスベ感があり、
2019年8月27日付の分析表によりますと、源泉名は、新津温泉。泉質は、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(高張性弱アルカリ性高温泉)。源泉温度 43.8℃。湧出量 20L/分(掘削自噴)。PH 7.6。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.5、Na 4765、K 54.0、NH4 51.2、Mg 7.6、Ca 25.8、Sr 1.9、Ba 0.1、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.8、Cl 5410、Br 32.1、I 13.7、NO2 0.0、NO3 0.5、HS 1.3、HSO4 0.0、S2O3 0.5、SO4 10.3、HPO4 0.0、HCO3 2953、CO3 0.0、メタケイ酸 147.2、メタホウ酸 411.9、遊離CO2 124.4、遊離H2S 0.4、など、ガス性除く成分総計は13887mg/kgです。
冬期のみ入浴に適した温度にするため、加温した上水道水を加えている。循環利用はしていない。入浴剤は使用していない。毎日換水し塩素系消毒剤を使用。浴槽での温度は42.3℃。との掲示がありました。
よう化物イオンを13.7mg/kg含み、よう素泉の基準を満たしますので、正しい泉質名は、含よう素ーナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉となります。
さらに、硫化水素イオンが1.3mg/kg、チオ硫酸イオンが0.5mg/kg、遊離硫化水素が0.4mg/kgあり、総硫黄を概算しますと1.92mg/kgとなり、硫黄泉の基準(総硫黄 2mg/kg)にはぎりぎり足りませんが豊富に含み、炭酸水素イオンの2953mg/kg、メタホウ酸の411.9mg/kgも高濃度であり特筆できます。
「新津温泉」といいますと、アブラ臭(石油臭)ばかりが注目されますが、成分の豊富さにも注目すべきだと思います。
また、成分組成を眺めていますと「花水」の泉質とも良く似ていることがわかります。距離も近いですし、同じ湯脈と思われますが、「新津温泉」には石油分が混じって超個性的な湯になったものと推測します。
かつては新津油田として栄華を極めた場所に湧く2つの温泉。このつながりに思いを巡らしていますと温泉の味わいも違ってきます。こんなことに思いを馳せているのは、私くらいでしょうけれど。
また、この温泉は、3~4か月毎に周期的に噴出する間欠泉としても知られています。
1度は吹き出すタイミングに巡り会ってみたいですね。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.5、Na 4765、K 54.0、NH4 51.2、Mg 7.6、Ca 25.8、Sr 1.9、Ba 0.1、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.8、Cl 5410、Br 32.1、I 13.7、NO2 0.0、NO3 0.5、HS 1.3、HSO4 0.0、S2O3 0.5、SO4 10.3、HPO4 0.0、HCO3 2953、CO3 0.0、メタケイ酸 147.2、メタホウ酸 411.9、遊離CO2 124.4、遊離H2S 0.4、など、ガス性除く成分総計は13887mg/kgです。
冬期のみ入浴に適した温度にするため、加温した上水道水を加えている。循環利用はしていない。入浴剤は使用していない。毎日換水し塩素系消毒剤を使用。浴槽での温度は42.3℃。との掲示がありました。
よう化物イオンを13.7mg/kg含み、よう素泉の基準を満たしますので、正しい泉質名は、含よう素ーナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉となります。
さらに、硫化水素イオンが1.3mg/kg、チオ硫酸イオンが0.5mg/kg、遊離硫化水素が0.4mg/kgあり、総硫黄を概算しますと1.92mg/kgとなり、硫黄泉の基準(総硫黄 2mg/kg)にはぎりぎり足りませんが豊富に含み、炭酸水素イオンの2953mg/kg、メタホウ酸の411.9mg/kgも高濃度であり特筆できます。
「新津温泉」といいますと、アブラ臭(石油臭)ばかりが注目されますが、成分の豊富さにも注目すべきだと思います。
また、成分組成を眺めていますと「花水」の泉質とも良く似ていることがわかります。距離も近いですし、同じ湯脈と思われますが、「新津温泉」には石油分が混じって超個性的な湯になったものと推測します。
かつては新津油田として栄華を極めた場所に湧く2つの温泉。このつながりに思いを巡らしていますと温泉の味わいも違ってきます。こんなことに思いを馳せているのは、私くらいでしょうけれど。
また、この温泉は、3~4か月毎に周期的に噴出する間欠泉としても知られています。
1度は吹き出すタイミングに巡り会ってみたいですね。
しばし湯を楽しんで退館しましたが、 タオルと肌に染み込んだアブラ臭が車内に充満して、 幸せを感じながら帰路に着きました。
新潟を代表する超個性的な温泉であり、全国の温泉マニアの方々にも自信を持ってお勧めできる温泉です。
昭和29年に開業した温泉ですが、その当時の面影をそのまま残した館内は老朽化し、決してきれいとは言えませんが、それが魅力でもあります。
決して万人に勧められる温泉ではありませんが、 普通の温泉に飽きたらない人、 純粋に温泉を楽しみたい人にはお勧めします。
このブログをお読みくださるような方なら、この温泉の魅力はご理解いただけるものと思います。
新潟が全国に誇りうる温泉であり、新潟の温泉遺産として末永く存続していただきたいと願います。
昭和29年に開業した温泉ですが、その当時の面影をそのまま残した館内は老朽化し、決してきれいとは言えませんが、それが魅力でもあります。
決して万人に勧められる温泉ではありませんが、
このブログをお読みくださるような方なら、この温泉の魅力はご理解いただけるものと思います。
新潟が全国に誇りうる温泉であり、新潟の温泉遺産として末永く存続していただきたいと願います。