露天風呂独り占め 岩室温泉「よりなれ」
雷が鳴り、あられ混じりの風雨が吹き荒れた某休日の夕方、新潟市西蒲区の岩室温泉「よりなれ」に行ってきました。
さて、岩室で日帰り温泉といえば「だいろの湯」がありますが、多宝温泉であり、岩室温泉ではありません。
旅館の立ち寄り湯以外で岩室温泉を楽しむとなれば、おのずと「よりなれ」ということになります。
正式には新潟市の施設「新潟市岩室健康増進センター」の温泉部門が「よりなれ」で、貸部屋施設が「静閑荘」です。
もともとは1970年に、岩室村の老人憩いの家「静閑荘」として開業し、1995年に浴室部門は「遊雁の湯 よりなれ」として、日帰り温泉の営業を開始しました。岩室村が新潟市に合併した後は新潟市に移管され、「新潟市岩室健康増進センター」となり現在に至ります。
ということで、大荒れの天候の中に、岩室温泉街から坂道を上がって「よりなれ」に到着。雨降る中、駐車場から小走りして玄関に向かいました。
前回来たときは、鍵無しの下足棚だったのですが、鍵付き下足箱の鍵とともに受付するシステムになっていました。
老人憩いの家としての性格を持つ新潟市の公共日帰り温泉ですので、安価で利用できるのが魅力です。
老人憩いの家としての性格を持つ新潟市の公共日帰り温泉ですので、安価で利用できるのが魅力です。
市の福祉施設だけあって、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、又は療育手帳の所持者は利用料金が免除となり、重度障害者の介助者も1人が免除になります。
玄関の直ぐ前に浴室があり、左が大理石風造りの「岩風呂」、右は檜造りの「木風呂」で、以前は男女交互に使用させていましたが、 コロナ後は固定されていて、左が男湯、右が女湯です。
浴室に入りますと、壁際にロッカーがずらり。 反対側に洗面台があり、ドライヤーがあります。
浴室に入りますと、窓際に浴槽があり、右手は大きめですが、 側は細い浴槽です。残念ながら内湯は温泉ではなく、 沸かし湯です。
壁際には洗い場があり、ボディソープ。リンスインシャンプー、 固形石鹸があります。
浴室のガラス窓からは露天風呂を見渡すとことができますが、 ご老人方(私もその仲間ですが)で賑わっていて、 入り込む余地はなさそうでした。
洗身して内湯で温まっていましたら、 露天風呂に空きができましたので、移動して、 隙間に入り込みました。
露天風呂は岩室温泉の源泉で、白濁しており、 注湯口から注がれた湯は、 浴槽のの縁からオーバーフローされていました。
湯に浸かっているうちに先客は出て行かれ、 以後私だけの独り占めとなりました。
湯温は41~42℃程度の適温ですが、 注湯口付近は高温でしたので、そこで温まりました。
浴槽は小さいですが、独り占めでしたので、 ゆったりと湯と対話し、十分に温まりました。
次の客が来るまで浸かっていようと頑張りましたが、 なかなか来られず、茹でダコ状態になりました。
出たり入ったりしているうちに、 ようやく次の客が来られましたので、露天風呂を後にしました。
せっかく源泉に浸かった後ですので、内湯に浸かることなく、 浴室を出ました。
平成26年3月22日分析による成分表によりますと、源泉名は、岩室4号源泉。泉質は、含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)。源泉温度52.2℃。PH 7.96。
主な成分(イオン濃度:mg/kg、2014年3月22日分析)は、Li 0.4、Na 2844、K 36.3、Mg 10.6、Ca 1422、Sr 13.0、Ba 3.1、Mn 0.3、Fe(II) 0.2、NH4 5.9、F 2.7、Cl 6869、I 2.1、SO4 42.7、HCO3 103.7、CO3 0.5、HS 33.3、HPO4 4.8、メタケイ酸 30.9、メタホウ酸 61.8、遊離CO2 3.3、遊離H2S 5.8 など、ガス性除く成分総計は11490mg/kgです。
温泉量を補給するため加水、入浴に適した温度を保つため加温、循環ろ過装置の使用なし、入浴剤の使用なし、衛生管理のため塩素系薬剤による消毒を行っているとのことです。
主な成分(イオン濃度:mg/kg、2014年3月22日分析)は、Li 0.4、Na 2844、K 36.3、Mg 10.6、Ca 1422、Sr 13.0、Ba 3.1、Mn 0.3、Fe(II) 0.2、NH4 5.9、F 2.7、Cl 6869、I 2.1、SO4 42.7、HCO3 103.7、CO3 0.5、HS 33.3、HPO4 4.8、メタケイ酸 30.9、メタホウ酸 61.8、遊離CO2 3.3、遊離H2S 5.8 など、ガス性除く成分総計は11490mg/kgです。
温泉量を補給するため加水、入浴に適した温度を保つため加温、循環ろ過装置の使用なし、入浴剤の使用なし、衛生管理のため塩素系薬剤による消毒を行っているとのことです。
源泉は希釈されて使用されており、アブラ臭が漂い黒い湯花で足の裏やお尻が黒くなるような「黒湯」としてのパワーは失われていますが、一般人にはこれくらいのほうが利用しやすいものと思います。
かなり希釈されてはいますが、掛け流しされており、「黒湯」を知らなければ十分に満足できる温泉であり、温まりも十分です。
かなり希釈されてはいますが、掛け流しされており、「黒湯」を知らなければ十分に満足できる温泉であり、温まりも十分です。
内湯は沸かし湯ですので、この露天風呂に浸からなければここに来た甲斐がありません。4人程度で満員になる小さな浴槽ですので、空いたタイミングをみて是非ご利用下さい。
吹き出る汗をバスタオルで拭きながら2階の休憩室に上り、紙コップ式の給水器で水分補給しました。荒天の夜間のためか、ほかに客はなく、私だけの貸し切りになりました。
ソファも無人でした。
高台にありますので、窓から岩室温泉街を見下ろし、角田山を望むことができて、別方向の窓からは粟ヶ岳も遠望できるのですが、夜間で何も見えませんでした。
しばしこの原稿を書きなからクールダウンしました。
ソファも無人でした。
高台にありますので、窓から岩室温泉街を見下ろし、角田山を望むことができて、別方向の窓からは粟ヶ岳も遠望できるのですが、夜間で何も見えませんでした。
しばしこの原稿を書きなからクールダウンしました。