寒くなたら強塩泉 聖籠観音の湯「ざぶーん」

 12月になっても暖かい日が続いていましたが、さすがに新潟の冬は甘くなく、今週は今シ-ズン最強の寒波が襲来し、大雪に見舞われています。除雪作業で疲労困憊です。
 こんな寒い季節は、温まりの良い強塩泉が恋しくなります。先日は新発田市の「紫雲の郷」の記事を書いたばかりですが、今回は聖籠町の「ざぶーん」です。

 この施設の正式名は「ざぶーん」なのか「ざぶーん館」なのか、ちょっと悩ましいのですが、1998年4月5日のオープン初日に訪問して以来のファンであり、その変遷を見守ってきました。
 レジオネラ騒ぎや度重なる源泉トラブルでの沸かし湯営業があり、新源泉での営業開始直後にもレジオネラ騒ぎでの長期休館がありました。 
 その後もポンプトラブルや配管工事による沸かし湯営業があり、今年も臨時休館して揚湯ポンプを交換したりがあったりと、その苦難の歴史はとても書ききれませんので、過去記事を検索してご覧いただきたいと思います。

 前置きはこれくらいにして、少し前の話になりますが、某日の夜、仕事帰りに「ざぶーん」に寄ってきました。前回行ったのが猛暑の8月でしたので、4ヵ月ぶりになります。
 国道7号線新新バイパスを聖籠ICで降り、新潟手の外科研究所病院の先のローソンの交差点を右折して進み、案内板に従って右折して少し進みますと、右手に「ざぶーん」があります。

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 玄関前にはカレー販売のキッチンカーがありました。

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 玄関を入りますと、クリスマスツリーが飾られており、季節感を演出していました。

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 この玄関ホールにある看板は「ざぶーん館」となっています。

 入館料は、タオルセット付で750円と、今のご時世では格安です。以前はSDカード提示で100円引きになったのですが、廃止されたのは残念です。

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 料金は聖籠町の条例で規定されており、2015年7月に値上げされて以来、料金は改定されていませんので、そろそろ値上げのニュースがあるのではないかと心配しています。この料金を末永く維持していただきたいと思います。

 館内奥に浴室があります。左が「聖の湯」、右が「観音の湯」で、浴室の印象はかなり異なります。私は「観音の湯」が好きですが、今回の男湯は、左の「聖の湯」でした。

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 脱衣して浴室に入りますと、右に仕切り付きの洗い場があり、ボディソープ、リンスインシャンプーがあります。

 左にサウナ、水風呂があり、さらに打たせ湯、寝湯、気泡浴、そして窓際にL字型の大浴槽がありますが、大浴槽以外の浴槽は市水の沸かし湯です。

 大浴槽には無色透明な湯が満ちており、注湯口からの湯の供給のほか、浴槽内に加熱源泉の注入があります。湯は循環されており、オーバーフローはありません。
 湯色は、以前は淡黄色透明でしたが、今回は無色透明でした。なめれば強烈に塩辛く、軽いヨード臭、アンモニア臭があるのですが、今回は臭気が薄く感じられました。
 湯温計は42.2℃を表示していました。私的にはもう少し熱めが好きですが、一般的には適温でしょう。

 露天風呂は岩造りで、大きな手すりが2本設置されています。屋根付きで、8角形の天井がきれいです。
 湯は内湯と同様ですが、浴槽内の加熱源泉注入場所で源泉を身体で受け止めて温まりました。


 平成31年1月24日分析の成分表によりますと、源泉名は聖籠観音の湯(新源泉)。泉質は含よう素-ナトリウム-塩化物強塩泉(高張性中性高温泉)。泉温45.5℃、使用位置42℃です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg、)は、Li 4.1、Na 10510、K 128.5、NH4 125.3、Mg 78.0、Ca 329.2、Sr 7.2、Ba 3.5、Al 0.1未満、Mn 0.2、Fe(II) 1.4、Fe(III) 0.1未満、Cu 0.1未満、F 0.4、Cl 17330、Br 121.5、I 71.4、HS 0.1未満、S 0.1未満、S2O3 0.2、HSO4 5.0未満、SO4 5.0未満、HCO3 1058、CO3 1.0、メタケイ酸 88.1、メタホウ酸 335.1、メタ亜ヒ酸 0.1未満、遊離CO2 141.0、遊離H2S 0.1未満 など、ガス性除く成分総計は30190mg/kgです。
 季節により温度調整のため加水・加温、入浴に適した温度を保つため加温、衛生管理と浴槽内の温度を維持するため循環ろ過装置を使用、衛生管理のため塩素系薬剤による消毒を行っているとのことです。
 
 平日夜ではありましたが、人気施設だけあって、かなり混雑していました。しかし、お互いに距離を取ってゆったりと湯を楽しむことができました。

 湯上りには広間でクールダウン。

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 食堂で夕食をいただこうと思ったのですが、営業終了していて残念でした。

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 しばし休憩して退館し、冷たい雨が降る新新バイパスを走り、ストレスが待つ家へと向かいました。