新年と言えば 「西方の湯」

 新年早々に地震に見舞われ、新潟でも被害が出ました。近隣では地割れや段差が生じたりした場所がありましたが、我が家では棚から物が落ち、皿が割れたり、花瓶が落ちて水浸しになったりした程度で済みました。水道の出は悪かったですが、断水にならずに済みました。
 直前に「花水」の観音様にお参りしたのですが、御利益がなくて残念でした。やはり、ここは親鸞聖人の出番でしょう。

 昨年まで、私の新年の初湯は、毎年「西方の湯」でした。初詣代わりに親鸞聖人像に参拝して、その後に新年の営業開始ともに入館して初湯を楽しむことが習慣になっていました。
 ところが、今年は1月1日と2日は休業で、営業開始は1月3日の午前11時となり、これまでの私の習慣は崩れ去ってしまいました。
 やはり「西方の湯」に行って、親鸞聖人にお参りしないことには、私の新年は始まりません。
 昨年の「西方の湯」は、4月から源泉ポンプの故障で長期休館を余儀なくされ、8月9日に営業再開しました。今年はトラブルがないと良いですね。

 ということで、本日「西方の湯」に行って参りました。昨夜通行止めが解除された新潟西バイパスを段差に注意しながら慎重に走り、その後も小さな段差を感じながらバイパスを進みました。
 国道7号線新新バイパスの蓮野ICを降りて国道113号線を北上。家から45km、快適なドライブで「西方の湯」に到着しました。今年は開業1番のりはあきらめて、昼過ぎにゆっくりと出かけました。

 広大な駐車場と玄関前には、数台の車がありました。

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 入館前に、親鸞聖人にお参りです。

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 家内安全と健康を祈願し、災害のない1年と、世界平和を祈りました。

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 良い1年でありますように・・。

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 玄関前には営業案内が掲示されていました。

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 この看板を見ますとうれしくなります。

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 中にを入りますと、センサーが作動してチャイムが鳴りましたが、最近設置したようですね。

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 スリッパに履き替えて受付に向かいました。

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 奥から女将さんが出てきましたので、500円払って奥に進みました。ロビーには、相変わらずの世界が広がっています。

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 廊下を進んで奥へ進みましたが、途中で先客1人とすれ違いました。

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 浴室前には花が飾られていて、女将さんの心遣いを感じました。

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 スリッパが2人分ありましたが、脱衣場は無人で、静かな空気が漂っていました。

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 洗面台にはドライヤーが1台。

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 窓の外には寒々とした風景。

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 浴室に入りますと、先客が2人おられました。それぞれが大浴槽、小浴槽に浸かっておられました。

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 洗い場は2か所に分かれてありますが、シャワーの出が良さそうな場所を選んで洗身しました。ボディソープとリンスインシャンプーがあります。

 大浴槽に足を浸けますと、かなりの熱さでしたが、ゆっくりと浸かるうちに慣れてきます。浴槽には正月というこで、柚子が浮かべられていました。

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 湯温は、私の体感で44℃くらいでしょうか。西方の湯はこれくらいじゃないと西方の湯とは言えません。湯もみしなくても浸かれましたので、まだぬるいくらいでしょう。
 小浴槽は42℃程度でぬるめですが、一般的にはちょうど良い温度です。

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 大浴槽に戻り、ゆったりと湯と対話しました。最近の訪問時は、42℃程度でぬるいことが多く、残念に思っていましたが、今回は比較的熱めで良かったです。
 「赤湯」や「サンセット中条」のような激熱ではありませんので、ほどよい熱さと言えましょうか。
 身体が熱さに慣れていて、高温の注湯口付近まで近付けましたので、やはりほどほどの熱さと言えまでょう。

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 湯に浸かっていますと、先客のお一人から声をかけていただきました。私の記事を読んでおられて、毎年初湯を「西方の湯」で楽しんでいるのをご存じで、きっと今日来るだろうと思っていたとのことでした。
 励ましのお言葉を頂戴し、ありがたく思いました。良いタイミングで「西方の湯」に来て良かったです。

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 水風呂に浸かってクールダウンし、そして再び大浴槽に浸かりました。

 茶濁りで、アンモニア臭が漂う湯を、十分に楽しみ、湯と語り合い、フラフラになるまで浸かりました。
 湯に浸かっているときは良いのですが、立ち上がって浴槽から出ますと、血管が拡張したところに静水圧が解除されますので、血圧が下がって意識を失うことがあります。浸かりすぎには十分ご注意下さい。

 さて、脱衣場に掲示されている平成30年12月14付の分析書によりますと、源泉名は、N12-1井。泉質は、ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性弱アルカリ性高温泉)。源泉温度 78.9℃。湧出量は測定不能(動力揚湯)。PH 7.7です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 2.1、Na 10300、K 118.8、NH4 169.7、Mg 57.3、Ca 200.5、Sr 10.0、Ba 7.3、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 1.1、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.5、Cl 14240、Br 109.5、I 69.4、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 32.1、HPO4 0.7、HCO3 2246、CO3 0.0、メタケイ酸 91.3、メタホウ酸 430.2、遊離CO2 37.7、遊離H2S 0.0、など、ガス性除く成分総計は28087mg/kgです。
 なお、毎回書いていますが、よう素イオンが69.4mg/kgあって、よう素泉の基準(10mg/kg)を満たしますので、正確な泉質名は、含よう素-ナトリウム-塩化物強塩温泉となります。

 奥の注湯口から注がれた高温の湯は、大浴槽を流れて小浴槽に流れ出て、小浴槽に切られた排湯口から流れ出て、掛け流されています。

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 新しい客が増えて浴室が賑わってきたところで浴室を出ました。今日は女湯からも声が聞こえましたので、賑わっているようですね。さすがお正月というところでしょうか。 

 無人の休憩所でしばしクールダウン。

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 ここからは親鸞聖人を拝むことができます。

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 かつては食事処として利用されていたことが、券売機を見て忍ばれました。

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 その昔、屋台村があり、中央のステージ付き大広間で寛いだ遠い昔の記憶が蘇りました。あんな時代もあったんですよねえ・・。

 吹き出る汗は止まらず、女将さんにいい湯だったと礼を言い、タオルで汗を拭きながら退館しました。

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 もう1度親鸞聖人にお参りし、振り返って穏やかな山並みを眺めました。

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 このまま落ち着いた天候が続くことを祈り、親鸞聖人に別れを告げて、国道113号線を北上しました。

 今日の「西方の湯」がぬるめでしたら、「塩の湯温泉」に寄ろうと考えていたのですが、十分に温まることができましたので、立ち寄ることなく新潟市へと車を進めました。

 親鸞聖人の御利益がありますように・・。