露天風呂独り占め 新年初の「さくらんど温泉」

 年が明けて、社会情勢も天候も落ち着かない日々が続いています。元日の地震で、正月気分もほどほどに通常業務にいそしんでおります。
 そんな状況の中で、仕事帰りのひと風呂ということで、五泉市の「さくらんど温泉」に寄りました。前回利用したのが昨年9月でしたので、4ヶ月振りの利用になります。

 仕事を終えて、いつものように国道49号線原町交差点から安田ICを通り、安田橋で阿賀野川を渡って直進。論瀬交差点を左折し、道なりに進み、磐越西線の下をくぐり、国道290号線に突き当たって右折。早出川の橋を渡ってしばらく進み、看板に従って左折して数百メートル進めば「さくらんど温泉」です。
 論瀬交差点からは信号2つで6kmで到着しますから、五泉市街や村松市街を通るよりはるかに快適です。

 冷たい雨が降り続く平日の夜で、交通量は少なく、国道290号線から「さくらんど温泉」に向かう道は真っ暗で、見通しも悪くて不安になるほどでした。

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 真っ暗な駐車場に車を止めて、玄関の明かりを目指して、氷雨が降る中に小走りしました。

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 玄関の明かりが優しく迎えてくれて、ほっとします。

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 玄関を入りますと、雑然とした玄関ホールがあり、やたらに大きい下足箱に靴を入れます。

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 玄関ロビーでは衣料品がたくさん売れていて、庶民的空気感が漂っています。

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 鍵とともに右手の受付で料金を払いますと、鍵と引き換え用の黄色い番号札が渡されます。
 入館料は、大人700円、小人300円、夕方17:30以降は夜間割引で、大人500円、小人200円です。タオルセットは昨年8月から値上げされて150円です。
夜間割引の500円は、今のご時世ではありがたいですね。

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 右奥の浴室に浴室があり、左が「さくらの湯」、右が「黄金の湯」で、男女交互に使用されますが、この日の男湯は左側の「さくらの湯」でした。
 左右の浴室は左右対称の作りになっていて、浴室の基本構成は同じですが、左右が違うだけで印象が随分と異なります。私は何となく右の浴室が好きです。

 脱衣場のロッカーは自由に選びますが、コイン返却式で100円玉が必要なのが煩わしいです。
 ロッカーの横に積んである籠が、ちょうど良くロッカーに入りますので、衣類は一旦籠に入れて、ロッカーに収納すると便利です。
 洗面台のドライヤーは、先鞭を切って昨年春に有料化されて、100円で5分のダイソン製になりました。

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 以後有料化の波は他館へも拡大し、ダイソンドライヤーの侵食が進んでいるのはご承知の通りです。

 浴室に入りますと、正面に六角形を取り囲むような洗い場があり、左の壁際にも洗い場があります。仕切りなしで、ボディソープ、シャンプー、コンディショナーがあります。
 
 洗い場の奥にはドライサウナ、水風呂があり、いつも常連さんで賑わっています。サウナマットが入口に置いてありますので、その使用状況で混雑度を推測できます。

 浴室の右側には、三角形の大浴槽と長方形の小さな源泉掛け流し浴槽があります。大きなガラス窓が開放感を生んでいるのですが、夜間で真っ暗ですので、外は何も見えません。

 大浴槽はジャグジー付きで、微淡黄色透明の湯が満ちています。循環浴槽ながらも注湯口から非加熱源泉の投入もあり、浴槽の縁に切られた2か所の排湯口から、からわずながらにオーバーフローがあります。
 湯温は41℃程度で、一般的にはほどよい温度だと思いますが、個人的にはもう少し熱い方が好きです。自己責任で舐めれば軽い塩味があり、若干カルキ臭は感じるものの、浴感は良好です。

 源泉浴槽には黄褐色微濁の湯が満ちていて、掛け流しになっています。注湯口から注がれた非加熱源泉は、大浴槽側に流れ込んでいます。
 非加水・非加熱・非循環ですので、湯温は38℃程度で、じっくり、ゆったりと浸かることができるのですが、3人位で満員ですので、先客がゆっくりと湯に浸かっておられますと、なかなか順番が回ってきません。
 この日も、常に複数人浸かっておられて、入り込むタイミングを失い続け、利用をあきらめました。

 外に出て、少し歩いた先に岩造りの露天風呂がありますが、この寒い時期には裸で歩いて行くのは健康的とは言えません。浴槽に入るとき、浴槽の石が滑りやすいので、足元に気をつけましょう。
 冷たい雨が降っていたためか利用者がなく、最初は先客が1人おられましたが、すぐに出て行かれ、その後は独り占めでした。
 この日の湯温は内湯より若干高めに感じて、温まりは良かったです。特に、浴槽内に加熱源泉注入場所があり、その場所で背中あぶりをしますと、非常に良く温まります。
 次の客が来るまでは浸かっていようと勝手に決めていましたが、いつまで経っても誰も来られません。15分ほど浸かったところであきらめて、ゆでだこ状態で内湯に戻りました。

 さて、平成27年4月30日付の分析表によりますと、源泉名は、村松さくらんど温泉。泉質は、ナトリウム-塩化物温泉(等張性弱アルカリ性温泉)。源泉温度 38.7℃ です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.5、Na 3325、K 16.5、NH4 12.2、Mg 25.1、Ca 317.6、Sr 5.8、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.5、Fe(II) 1.1、Cu 0.0、Zn 0.0、F 1.9、Cl 4684、Br 17.5、I 2.6、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 1069、HPO4 0.0、HCO3 64.1、CO3 0.0、メタケイ酸 25.8、メタホウ酸 29.9、遊離CO2 2.1、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は、9599mg/kg です。
 内湯大浴槽と露天風呂は、非加水ですが、加熱・循環・濾過されています。源泉浴槽は、非加水・非加熱で掛け流しです。
 小さな浴槽ながらも非加熱源泉の掛け流しを行っているのは素晴しく、大浴槽や露天風呂浴槽も循環式ながらも非加熱源泉の供給がされているのは良いですね。

 十分に温泉を楽しんだ後は浴室前の安楽椅子で休憩。

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 もちろんこれをいただきます。

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 相変わらず100円を維持していてくれます。脱衣場ロッカーで返却された100円で買えるのが便利であり、ありがたいです。

 ロビーでしばしTVを観て退館しました。本当は夕食を食べて帰りたかったのですが、営業終了していて残念でした。
 雨降る中に車まで小走りしました。雨はこれから雪に変わるとのことで、大雪にならないことを祈りながら、来た道を戻って新潟市へと車を進めました。