久しぶりに 馬下温泉「馬下保養センター」

 先日の夜、仕事帰りのひと風呂をどこにしようか思案しましたが、久しぶりに馬下温泉の「馬下保養センター」行ってきました。前回行ったのが2023年9月でしたので、4か月ぶりになります。

 国道49号線から馬下橋を渡って阿賀野川の対岸に出て直進し、少し先で左折して磐越西線の小さな踏切を渡って集落内の細道を進み、しばらく先で左折し、案内板に従ってさらに左折して真っ暗な坂道を上ります。やがて右に特別養護老人ホーム「菅名の里」があり、その先を少し下りますと、左手に「馬下保養センター」があります。

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 国道49号線から見ますと、阿賀野川の対岸の高台に位置しており、駐車場からは眼下に阿賀野川が流れ、その先に国道49号線、その先に磐越道を見渡すことができます。

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 玄関を入り、左手の下足箱に靴を入れて中に入ります。下足箱に鍵はありませんので、どこに入れたか忘れないようにしましょう。
 左手にある窓口で料金を払います。入館料は、大人500円、小人250円、タオルなしです。
 ポイントカードがあり、ポイントが10個たまりますと、入湯税の150円で入館できます。毎週火曜日はポイントが2倍になります。
 営業時間は、9時から20時までです。休館日は、毎月第4水曜日で、休日の場合は翌日です。

 長い廊下を奥に進んだ先に浴室があります。

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 手前が男湯、奥が女湯です。

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 脱衣場には脱衣棚に脱衣籠、鍵付きロッカーもあります。洗面台にはドライヤーがあります。

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 浴室内には、窓際に大浴槽がひとつあるのみです。大きなガラス窓の外に庭が広がっているのですが、夜間で何も見えませんでした。
 左右の場際には仕切りなしの洗い場が4ヵ所ずつあり、ボディソープ、リンスインシャンプー、固形石鹸があります。
 洗面器と洗い椅子は浴室の手前側に重ねられていますので、使用時は各自が洗い場に持っていき、使用後は元の場所に戻すのが暗黙のルールですので、ご注意ください。

 先客が3人おられましたが、1人は入れ違いに出て行かれましたので、以後浴室内には私を含めて3人となりました。
 洗身して湯に浸かりましたが、大きな浴槽ですので、互いに距離を取って、ゆったりと浸かることができました。

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 注湯口からは大量の湯が注がれていますが、循環されています。通常はオーバーフローはないのですが、この日は幸運にも浴槽の縁からのオーバーフローがありました。
 湯は無色透明で、ほとんど無味ですが、若干のカルキ臭が感じられました。湯温計は41.6℃を表示していました。

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 平成27年4月17日付の分析表によりますと、源泉名は馬下温泉。泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉(低張性弱アルカリ性低温泉)、源泉温度29.2℃、使用位置42℃です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.4、Na 386.7、K 4.6、NH4 0.7、Mg 2.7、Ca 320.4、Sr 4.3、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.1、Fe(II) 0.3、Cu 0.0、Zn 0.0、F 2.0、Cl 383.2、Br 1.0、I 0.8、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 1014、HPO4 0.0、HCO3 53.7、CO3 0.0、メタケイ酸 28.5、メタホウ酸 5.4、遊離CO2 0.9、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は2209mg/kgです。
 加水なし、入浴に適した温度に保つため加温、温泉資源の保護と衛生管理のため、ろ過装置を使用し循環、入浴剤使用なし、衛生管理のため塩素系消毒剤を使用とのことです。

 かつて阿賀野川の対岸にあった宝珠温泉とよく似た泉質で、あまり特徴のない湯ですが、さすがに温泉は侮れず、温まりは良かったです。

 湯上りには廊下にある給水器でのどを潤しました。

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 その後は無人の広間でクールダウン。

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 しばし休憩して退館し、人通りのない道を戻って国道に出て、家へと向かいました。

 ここは、ふるさと創生事業の一環として掘削された温泉を利用し、1993年にオープンした五泉市の保養施設です。低料金で利用できるのが魅力で、自炊での宿泊利用もできます。かつては食堂も営業していたのですが、中止されて久しくなります。
 露天風呂やサウナがあるわけでもなく、設備的に充実しているわけではありませんが、その分シンプルに入浴を楽しむことができます。
 国道49号線からのアクセスが、道が細くて初めての人にはわかりにいのが難点ですが、慣れてしまえば、それほどの距離でもありません。
 世間の喧騒から逃れ、静かな高台にある落ち着いた雰囲気を是非お楽しみください。