寒さの中のぬるめの足湯 「酒呑童子の湯」

 弥彦山麓を通る県道2号線(新潟寺泊線)沿いに「道の駅 国上」があり、その裏に「酒呑童子の湯」があります。いつもは通り過ぎるだけですが、先日久しぶりに立ち寄りました。

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 「酒呑童子の湯」は、「道の駅 国上」の裏に、2005年10月23日にオープンした足湯で、この地に残る酒呑童子伝説にちなんで命名されました。指定管理者が代わって、2022年7月1日にリニューアルオープンしてからは「足湯テラス」と呼ばれています。
 裏の高台にある日帰り温泉「てまりの湯」と同じ源泉(長崎温泉)が足湯として使用されており、無料で利用できます。
 源泉は、源泉温度20.8℃、ガス性除く成分総計807.6mg/kgの単純硫黄冷鉱泉ですので加熱して使用されていますが、夏季は源泉温度の低さを逆手にとって、非加熱のまま使用して「ひんやり足湯」として売り出しています。
 硫化水素臭が漂い、自己責任でなめれば硫黄味がして、加熱循環された「てまりの湯」よりは源泉の味わいが深く、足湯に全身浸かりたいという衝動を感じてしまうほどの良質な足湯を楽しむことができます。

 みぞれ交じりの暴風が吹き荒れる某日の夕暮れ、道の駅でトイレ休憩しましたが、足湯の明かりに誘われて立ち寄ってみました。

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 悪天候の閉館間近の時間ということで、利用している人は誰もいませんでした。外の酒呑童子を模した注湯口は閉じられていました。

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 足湯には無色透明な湯が満ちており、ほのかな硫化水素臭を感じました。座席には丸いクッション用意されており、気持ち良く利用できます。

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 戸は閉め切られ、隅にあるストーブが焚かれていて、足湯内は温かく保たれていました。

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 湯温は39~40℃程度のぬるめでした。もう少し湯温が高い方が良いかなと思われましたが、厳寒期では仕方ないでしょうね。
 私だけの独泉の足湯。寂しくもありましたが、贅沢な時間を楽しむことができました。

 クッションまで備えた、これだけ立派な足湯は、新潟県でもトップレベルであることは間違いありません。この足湯を無料で楽しめますので、道の駅を利用された際にはご利用をお勧めします。