ちょっと薄味 「あやめの湯」

 新発田市の公共日帰り温泉「あやめの湯」は、市街地から近く、掛け流しの温泉を手軽に楽しめるのが魅力です。いつも地元の常連さんで賑わっていますが、私もときどき利用させていただいています。
 先日の月曜日の夜にも、某所での仕事の帰りに、わざわざ遠回りして立ち寄ったのですが、見事に定休日でへこんでしまいました。
 気を取り直して、リベンジということで、再度行ってきました。前回行ったのは浴槽改修工事直後の昨年12月でしたので、4か月ぶりになります。

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 日は随分と長くなり、日没後の明るさがまだ残っていました。

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 駐車場からは二王子岳の勇姿が一望されます。

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 玄関近くにある温泉スタンドは、配管不良で休止が続いており、復旧時期は未定だそうです。

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 無料の足湯が玄関前にありますが、利用者はありませんでした。

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 玄関に行きましょう。

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 引き戸を開けて玄関を入りますと、左手に受付がありますので、料金を払い、右の下足棚に靴を入れ、スリッパに履き替えて入館します。

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 料金は、4月1日から値上げされて、大人(中学生以上) 420円が450円に、小人(小学生以下) 260円が280円になり、回数券(12枚)は、大人4,200円が4,500円、小人2,600円が2,800円になりました。
 営業時間は、午前10時~午後9時、日曜日・祝日は午前6時~午後9時で、最終受付は午後8時30分です。
 休日には6時から朝湯を楽しめるのが良いですね。ただし、冬期間の12月15日~3月15日は、午前8時からの営業になります。
 定休日は、毎月第1・第3月曜日(その日が祝日の場合は翌日)ですので、ご注意下さい。12月31日、1月1日も定休です。
 
 さて、入館料は、SDカードやJAFカードなど、各種提携カードの提示で50円引きになりますが、私は「温パラ」の割引で50円引きになりました。

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 今回が「温パラ」2024年度版のクーポン利用の第1号となりました。今年度もたっぷりと利用させていただきます。

 玄関の正面にある休憩用広間を挟んで、右に女湯、左に男湯があります。

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 脱衣場にはコイン返却式のロッカーがあり、空いている場所を自由に使用しますが、100円玉が必要なのが煩わしく感じられます。
 ロッカーにぴったり入る籠がありますので、これに衣類を入れてロッカーに入れましょう。洗面台には無料のドライヤーがあります。

 浴室は8角形をしており、脱衣場の一部が食い込んでいます。中央に柱があって、それを取り囲むように、窓際に扇型の浴槽があります。
 反対側の壁際に仕切りなしの洗い場がありますが、隣同士が非常に密接しています。ボディソープ、リンスインシャンプーがあります。

 浴室に入りますと、かなりの混雑で驚きました。浴槽には6~7人の客がおられて、まさに芋洗い状態。洗い場にも2~3人の客。
 ゆっくりと身体を洗っている間に浴槽から出て行かれた方があり、その隙間に入り込んで湯を楽しみました。
 湯は無色透明、ごくわずかに黄色みがかっている程度です。臭気はなく、薄い塩味とごくわずかな鉄味があり、軽いツルスベ感があります。
 以前は黄褐色で混濁していましたが、除鉄装置が使用されて混濁がなくなり、黄褐色透明になりました。一昨年に除鉄装置を入れ替えてから鉄分がさらに少なくなって透明感を増しました
 湯温はせいぜい41℃程度とぬるく、ちょっと物足りなく感じました。左隅にある注湯口から注がれた源泉は、反対側の角にある小さな円形の排湯口から流れ出るほか、浴槽の縁からもオーバーフローされます。
 今回は混雑していたせいもありますが、掛け流しながらも湯の鮮度はいつもより劣り、湯温も低くて残念でした。心なしか薄味に感じられ、満足感もほどほどでした。
 まあ、空いていてゆったりと浴槽に浸かれると印象も異なるのでしょうが、混雑しているとダメですね。

 令和4年4月11日付の分析表によりますと、源泉名は、新発田温泉 あやめの湯。泉質は、ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉(等張性 弱アルカリ性 高温泉)。源泉温度 46.2℃、使用位置 43.0℃。Ph 7.7。湧出量 130L/分(動力揚湯)。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 1.0、Na 2667、K 69.6、NH4 12.10、Mg 110.9、Ca 387.6、Sr 12.7、Ba 0.00、Al 0.00、Mn 0.2、Fe(II) 2.1、Cu 0.00、Zn 0.00、F 2.6、Cl 3457、Br 12.5、I 2.3、NO2 0.1、NO3 0.0、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 1268、HPO4 0.0、HCO3 320.4、CO3 0.0、メタケイ酸 33.0、メタホウ酸 44.1、遊離CO2 13.5、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は8403mg/kgです。
 夏季等の季節は、温度調整のため43℃前後になるよう水道水を加水、加温なし、循環ろ過なし、入浴剤なし、衛生管理のため塩素系薬剤による消毒を実施、浴槽の換水・清掃は毎日営業終了後に実施、水質検査は1年に1回実施し結果をフロント脇に掲示、とのことです。

 湯上がりには、休憩所でひと休み。

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 しばし休息して退館しました。

 新発田市街の外れの国道7号線からすぐの場所にあり、値上げされたとはいえ低料金で掛け流しの湯を楽しめるというのは大きな魅力です。日曜日は朝湯も楽しめますし、日常的に利用できる地元の方がうらやましいです。
 コンパクトな施設ですので、混み合うとリラックスできないのが残念ですが、魅力的な温泉には違いありません。