世間の喧騒から逃れて 越後長野温泉「嵐渓荘」
三条市の下田地区にある越後長野温泉「嵐渓荘」は、木造3階建ての風情ある建物が魅力であり、手軽に秘湯気分を味わえる一軒宿として人気です。
10年前に宿泊したことがあるほか、立ち寄り湯を何度かさせていただいていますが、今回は、昨年8月以来、8か月ぶりに利用させていただきました。
三条市街から、国道289号線を山に向かって進みます。下田市街を抜けて、五十嵐川沿いに道なりに進みますと、眼前に八木ヶ鼻の断崖絶壁が迫ってきます。そのまま進みますと「いい湯らてい」がありますが、その手前で案内板に従って右折してしばらく進みます。案内板に従って右折し、ぐるりと回って道路の下をくぐりますと「嵐渓荘」の駐車場に到着です。
「嵐渓荘」は、守門川の横に建ち、かつては川の対岸から渡れる吊り橋があったのですが、2011年7月の水害で流されてしまいました。
駐車場は本館の裏側に当たり、日本秘湯を守る会の提灯が迎えてくれます。ここから歩いて正面玄関に向かいますが、雨の日用の赤い傘がたくさん用意されています。
10年前に宿泊したことがあるほか、立ち寄り湯を何度かさせていただいていますが、今回は、昨年8月以来、8か月ぶりに利用させていただきました。
三条市街から、国道289号線を山に向かって進みます。下田市街を抜けて、五十嵐川沿いに道なりに進みますと、眼前に八木ヶ鼻の断崖絶壁が迫ってきます。そのまま進みますと「いい湯らてい」がありますが、その手前で案内板に従って右折してしばらく進みます。案内板に従って右折し、ぐるりと回って道路の下をくぐりますと「嵐渓荘」の駐車場に到着です。
「嵐渓荘」は、守門川の横に建ち、かつては川の対岸から渡れる吊り橋があったのですが、2011年7月の水害で流されてしまいました。
駐車場は本館の裏側に当たり、日本秘湯を守る会の提灯が迎えてくれます。ここから歩いて正面玄関に向かいますが、雨の日用の赤い傘がたくさん用意されています。
正面玄関への通路の入り口に、国の登録有形文化財である本館(緑風館)についての説明が書かれた看板があります。
水路沿いに通路があり、渡り廊下の下をくぐって進みますと、その先に水車があります。
この水車は、なかなか風情を感じさせますね。
振り返りますと、木造3階建ての重厚な本館があり、威容を誇っています。
玄関前には「真木の清水」が流れ出ています。
玄関を入り、靴を脱ぎ、自分で番号札を付けて、スリッパに履き替えて受付に行きます。
立ち寄り入浴は、大人1000円、 小人700円で、フェイスタオルは貸してもらえます。バスタオルは176円、浴衣は440円です。6枚で5000円の回数券もあります。
私は、例によって「温パラ」 の割り引きクーポンを利用して、750円で利用できました。
私は、例によって「温パラ」
立ち寄り湯の利用時間は、新館の大浴場が11時~14時30分、「山の湯」は11時~15時30分です。
まずは、ロビーを横目に見て、左奥にある大浴場に向かいました。
まずは、ロビーを横目に見て、左奥にある大浴場に向かいました。
手前が男湯の「真木の湯」、右が女湯の「妙の湯」で、 名前のいわれが浴室前に掲示されています。
脱衣場に入りますと、脱衣棚に脱衣籠が並んでいます。
洗面台には無料のドライヤーがあり、ヘアブラシや整髪料等が揃っています。
先客が1人おられましたが、私と入れ違いに出て行かれましたので、以後浴室は私だけの独占状態となりました。
浴室には、柱を取り囲むように大浴槽があるのみで、いたってシンプルです。ガラス窓からは、露天風呂や外の景色が見えます。
浴室には、柱を取り囲むように大浴槽があるのみで、いたってシンプルです。ガラス窓からは、露天風呂や外の景色が見えます。
浴槽には無色透明無臭の湯が満ちています。注湯口からは大量の湯が注がれていますが、オーバーフローはなく、循環されています。
湯温は40~41℃程度とぬるめでした。加熱・循環された湯ではありますが、ほど良い塩味があり、ツルスベ感があって、浴感は素晴らしいです。
洗い場は、浴室の入り口を挟んで、左右に4か所ずつあり、ボディソープ、シャンプー、コンディショナーがあります。
洗い場は、浴室の入り口を挟んで、左右に4か所ずつあり、ボディソープ、シャンプー、コンディショナーがあります。
そして外に出ますと、石造りの小さめな露天風呂があります。
湯温は内湯同様に低めであり、静かな、落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと浸かることができました。
再び内湯を楽しみ、浴室を出で、浴室前にある「真木の清水」で喉を潤しました。
脱衣場に平成26年12月24日付の分析表が掲示されていました。源泉名は、越後長野温泉及び越後長野温泉保男井戸の混合泉。泉質は、ナトリウム- 塩化物冷鉱泉(高張性弱アルカリ性冷鉱泉)、源泉温度 13.8℃、使用位置 40℃、湧出量 48L/分(越後長野温泉 21L/分、越後長野温泉平成保男井戸 47L/分、動力揚湯)、PH 7.7 です。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.6、Na 1832、K 59.7、NH4 0.1>、Mg 145.2、Ca 133.7、Sr 0.7、Ba 0.7、Al 0.1>、Mn 0.6、Fe(II) 0.2、Fe(III) 0.1>、Cu 0.1>、F 0.2,Cl 7718、Br 28.1、I 2.3、HS 0.1>、S 0.1>、S2O3 0.7、HSO4 5.0>、SO4 19.0、HCO3 1303、CO3 5.0、メタケイ酸 39.1、メタホウ酸 31.3、メタ亜ヒ酸 0.1>、遊離CO2 43.6、遊離H2S 0.1> など、ガス性除く成分総計は14320mg/kgです。
加水なし、洗い場に流れた分を常時補充するため新湯注入あり、 入浴に適した温度に保つため加温あり、 温度管理と温泉資源保護のため循環あり、入浴剤使用一切なし、 源泉100%、消毒処理あり、2ヶ月毎に水質検査実施とのことです。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.6、Na 1832、K 59.7、NH4 0.1>、Mg 145.2、Ca 133.7、Sr 0.7、Ba 0.7、Al 0.1>、Mn 0.6、Fe(II) 0.2、Fe(III) 0.1>、Cu 0.1>、F 0.2,Cl 7718、Br 28.1、I 2.3、HS 0.1>、S 0.1>、S2O3 0.7、HSO4 5.0>、SO4 19.0、HCO3 1303、CO3 5.0、メタケイ酸 39.1、メタホウ酸 31.3、メタ亜ヒ酸 0.1>、遊離CO2 43.6、遊離H2S 0.1> など、ガス性除く成分総計は14320mg/kgです。
加水なし、洗い場に流れた分を常時補充するため新湯注入あり、
冷鉱泉ですので加熱循環は必須ですが、もともとが濃厚な源泉であり、その味わいは失われていません。泉質名には出ませんが、炭酸水素イオンの多さも特筆され、ツルスベ感を生んでいるものと思います。
休憩用のラウンジでひと休みと思いましたが、先客が寛いでおられましたので、立ち寄らずに、別棟にある「山の湯」へと向かいました。
玄関の右手にある階段で2階に上がり、渡り廊下を渡って奥に進みます。
スチールドアを開けて、オープンエアの通路を進んだ先に浴室棟があります。この通路からは、守門川の流れ、水車、本館を眺めることができます。
この「山の湯」には「石湯」と「深湯」があり、11:00~15:30の時間帯は立ち寄り入浴が可能です。時間帯により男女別で使用されます。
「石湯」には、内湯のほかに石で組んだ露天風呂があり、11:00~12:00が男湯、13:00~15:30が女湯になります。
「深湯」には、内湯のほかに水深130cmの深い露天風呂があり、11:00~12:00が女湯、13:00~15:30が男湯になります。
午前中に来て「石湯」を楽しみ、その後は大浴場を楽しんで、ラウンジで軽食をいただいて休憩し、13時からは「深湯」を味わうということにすれば、すべての浴室を堪能できそうですね。
今回は午後でしたので、男湯は「深湯」でした。ここも先客がおられましたが、私と入れ違いに出て行かれ、私だけの独占入浴となりました。
脱衣場には、脱衣棚に脱衣籠があります。
振り子時計が昭和の少年時代を思い起こさせます。
浴室に入りますと、洗い場があります。
そして、木製の浴槽があります。
大浴場と同じ源泉であり、無職長命無臭の湯が加熱循環されています。
湯温はぬるめであり、浴槽内にある加熱源泉注入場所で温まりました。
露天風呂に行きますと、11月~4月は、保温用のカバーが掛けられています。
カバーを片付けて入浴です。
さすがに「深湯」だけあって、立ち湯で湯を楽しむことになります。
浴槽の底には大きめの丸石が沈められています。
浴槽内の底に近い部分から加熱源泉の注入があり、浴槽の縁からオーバーフローされ、循環されています。
湯に浸かっていますと、木立の間から守門川の対岸にある滝が見えました。
川の流れの音を聴きながら、安息の時間を過ごしました。水圧のためか、浴槽から上がりますと、下半身がスッキリしたような感じを受けました。
湯上りの後には、浴室前の休憩スペースでひと休みして、「山の湯」を後にしました。
本館に戻り、ラウンジでひと休み。
源泉で入れたほうじ茶を飲むことができます。美味しくいただきました。
十分に温泉を楽しみ、大きな満足感とともに退館し、水路沿いの通路を駐車場へと歩みを進めました。
帰り道、正面に八木ヶ鼻の雄姿が眼前に迫ります。
この眺めには毎回圧倒されます。
さて、立ち寄り入浴の利用時間は限定されますが、2つの浴場を利用することができるのが魅力です。
何よりも、立ち寄り入浴にも力を入れてくれており、「温パラ」にも毎回参加しています。道路沿いの看板にも立ち寄り湯を歓迎する旨の掲示があって、温泉巡りをする者の心をくすぐってくれます。
渓流沿いにある静かな環境にある一軒宿で、世間の喧騒を忘れて、つかの間の秘湯気分を手軽に味わえます。
循環湯ながらも、泉質に優れており、十分な満足感を感じることができると思います。また時期を見て利用させていただきたいと思います。
休憩用のラウンジでひと休みと思いましたが、先客が寛いでおられましたので、立ち寄らずに、別棟にある「山の湯」へと向かいました。
玄関の右手にある階段で2階に上がり、渡り廊下を渡って奥に進みます。
スチールドアを開けて、オープンエアの通路を進んだ先に浴室棟があります。この通路からは、守門川の流れ、水車、本館を眺めることができます。
この「山の湯」には「石湯」と「深湯」があり、11:00~15:30の時間帯は立ち寄り入浴が可能です。時間帯により男女別で使用されます。
「石湯」には、内湯のほかに石で組んだ露天風呂があり、11:00~12:00が男湯、13:00~15:30が女湯になります。
「深湯」には、内湯のほかに水深130cmの深い露天風呂があり、11:00~12:00が女湯、13:00~15:30が男湯になります。
午前中に来て「石湯」を楽しみ、その後は大浴場を楽しんで、ラウンジで軽食をいただいて休憩し、13時からは「深湯」を味わうということにすれば、すべての浴室を堪能できそうですね。
今回は午後でしたので、男湯は「深湯」でした。ここも先客がおられましたが、私と入れ違いに出て行かれ、私だけの独占入浴となりました。
脱衣場には、脱衣棚に脱衣籠があります。
振り子時計が昭和の少年時代を思い起こさせます。
浴室に入りますと、洗い場があります。
そして、木製の浴槽があります。
大浴場と同じ源泉であり、無職長命無臭の湯が加熱循環されています。
湯温はぬるめであり、浴槽内にある加熱源泉注入場所で温まりました。
露天風呂に行きますと、11月~4月は、保温用のカバーが掛けられています。
カバーを片付けて入浴です。
さすがに「深湯」だけあって、立ち湯で湯を楽しむことになります。
浴槽の底には大きめの丸石が沈められています。
浴槽内の底に近い部分から加熱源泉の注入があり、浴槽の縁からオーバーフローされ、循環されています。
湯に浸かっていますと、木立の間から守門川の対岸にある滝が見えました。
川の流れの音を聴きながら、安息の時間を過ごしました。水圧のためか、浴槽から上がりますと、下半身がスッキリしたような感じを受けました。
湯上りの後には、浴室前の休憩スペースでひと休みして、「山の湯」を後にしました。
本館に戻り、ラウンジでひと休み。
源泉で入れたほうじ茶を飲むことができます。美味しくいただきました。
十分に温泉を楽しみ、大きな満足感とともに退館し、水路沿いの通路を駐車場へと歩みを進めました。
帰り道、正面に八木ヶ鼻の雄姿が眼前に迫ります。
この眺めには毎回圧倒されます。
さて、立ち寄り入浴の利用時間は限定されますが、2つの浴場を利用することができるのが魅力です。
何よりも、立ち寄り入浴にも力を入れてくれており、「温パラ」にも毎回参加しています。道路沿いの看板にも立ち寄り湯を歓迎する旨の掲示があって、温泉巡りをする者の心をくすぐってくれます。
渓流沿いにある静かな環境にある一軒宿で、世間の喧騒を忘れて、つかの間の秘湯気分を手軽に味わえます。
循環湯ながらも、泉質に優れており、十分な満足感を感じることができると思います。また時期を見て利用させていただきたいと思います。