空いてて良かった「じょんのび館」

 GWということで、旅行に出かけられた方も多いと思いますが、遠出できない私は、近隣の馴染みの温泉で癒しております。かといって、混雑していてはリラックスできませんので、どこに行くかも思案のしどころです。
 昭和の日の夕方、時間ができましたので、ひと風呂浴びに出かけることにしました。
 混雑しているようなら別の温泉に行く前提で、家から近い新潟市西蒲区の「じょんのび館」に行ってみました。前回行ったのは2月でしたが、そのときは日本酒風呂を楽しみました。

 青空が広がる気持ち良い休日の午後、田植えが進む田んぼを眺めながら農道を進み、快適なドライブで「じょんのび館」に到着しました。
 混雑を覚悟していましたが、予想に反して駐車場は空いており、これはラッキーと喜んで入館しました。

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 「じょんのび館」は、最近サウナで売り出しており、休日には「森のサウナ」で熱波師によるアウフグースが行われており、活発な活動は全国的にも知られていますが、玄関先にはサウナのピンク色ののぼりが立てられています。

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 玄関の右側に鍵付き下足箱があります。

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 受付の右横にある券売機で入浴券を買います。

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 入館料は、タオルなしで、大人880円、小人400円で、タオルセット250円、館内着100円です。

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 私は、例によって「温パラ」のクーポンを利用して、タオルセットをサービスしてもらいました。

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 家族連れで賑わうロビーと食事処を横目に、浴室へ向かいました。

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 右の「源氏蛍の湯」は和風で、別棟で大きな「森のサウナ」があるのが魅力ですが、今回の男湯は、左側の洋風の「平家蛍の湯」でした。

 脱衣して浴室に入りましたが、出入り口の足拭きマットが電気式になっていました。このようなマットは今回初めて見ました。
 浴室内はそれほどの混雑はなく、安心しました。掛け湯をして各浴槽を見て回り、まずは洗い場で洗身しました。
 洗い場は仕切り付きの部分と、仕切りなしの部分があり、安っぽいボディソープ、シャンプー、リンスがあります。洗い桶がケロリンの黄色いオケというのが素敵です。

 では、温泉を楽しみましょう。まずは、メインの大浴槽です。大浴槽は窓際に長く延びており、右側は寝湯になっていますか、反対の左側の浴槽内の注湯口と窓との間の隙間が、私のお気に入りの場所です。
 無色透明で、ほぼ無臭の湯は、軽い塩味があり、刺激の少ない柔らかな湯です。湯温計は40.9℃を表示していました。
 湯は循環式ですが、浴槽の縁から、わずかながらもオーバーフローがあり、鮮度の悪さは感じませんでした。
 最近レジオネラ騒ぎにまつわるスキャンダルがありましたが、それ以降、衛生管理はしっかりとなされており、気持ち良く入浴できました。浴槽は広くて混雑もなく、リラックスできました、

 続いて、手前にある丸いジェット付き浴槽です。若者グループが占拠していましたが、出て行った隙に楽しみました。
 湯温は38℃程度の不感温度で、ゆったりとリラックスできます。実際は大きな浴槽ではないですので、混み合うとリラックスできないのですけれど。

 37段(19+18段)+1段の階段を降りて露天風呂に移動しました。先客は2人だけで、混雑もなく、静かな空気に包まれてしました。
 湯温計は41.2℃を表示。温まりも良く、緑に囲まれた静かな空間で、湯と対話し、至福の時間を過ごしました。

 今回はサウナも空いていましたので、楽しませていただきました。まずはドライサウナです。入れ替りで、私以外で10人ほどおられましたが、その内6人がサウナハットをかぶっておられ、常連のサウナーさんが多数来られているようでした。
 クールダウンした後は、スチームサウナを独り占めで楽しみました。椅子が6脚あり、天井からハーブが吊るされ、スチームの出場所にも布袋に入れられたハーブが置かれ、爽やかな香りを楽しめました。
 このスチームサウナは、改修されて床を底上げしてから、熱気を感じやすくなり、スチームと相まって、ドライサウナに負けない温まりで楽しめます。
 休日でしたので、女湯の「源氏蛍の湯」の「森のサウナ」では、熱波師によるイベントが行われていましたが、こちらの「平家蛍の湯」でも十分に楽しめました。

 令和3年3月12日付の分析書によりますと、源泉名は、福寿温泉。泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(低張性 アルカリ性 高温泉)。源泉温度 46.8℃、PH 9.0 です
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 6.9、Na 822.8、K 42.2、NH4 1.9、Mg 0.6、Ca 474.7、Sr 1.7、Ba 0.2、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 0.0、Fe(III) 0.0、Cu 0.0、An 0.0、F 0.6、Cl 2061、Br 8.9、I 0.9、OH 0.2、HS 0.4、S2O3 0.0、HSO4 0.0、SO4 130.1、NO2 0.0、NO3 0.0、HPO4 4.3、HCO3 15.9、CO3 4.4、メタケイ酸 26.4、メタホウ酸 10.1、メタ亜ひ酸 0.0、遊離CO2 0.0、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は3615mg/kgです。
 入浴に適した温度にするため泉温が高い夏季には加水あり、ほかは入浴に適した温度にするため加温あり、温泉資源保護と衛生管理のため循環ろ過装置を使用、イベント時のみジャグジー風呂・丸太風呂は入浴剤を使用することあり、衛生管理のため次亜塩素酸ナトリウム液(有効塩素12%以上)をタイマーで自動注入して消毒を行っているとのことです。

 入浴もサウナも、たっぷりと楽しみましたので、心身の疲れを一気に解消できました。逆に楽しみすぎて、頭はふらふらでした。

 バスタオルで汗を拭きながら浴室前でクールダウン。

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 奥の広間に行ってみますと、何と休日にも関わらずがらがらでした。

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 広間への廊下の入口に、こんな掲示がありました。

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 カメムシを避けて、広間の利用を避けているのでしょうか。

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 お茶をいただいてひと休みしましたが、ここのお茶は美味しいです。カメムシには遭遇しないで済みました。

 その後は仮眠室でリラックス。

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 ここも空いていて良かったです。カメムシもいませんでした。

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 旧巻町の名物である、金魚じゃなくて、鯛車を見て小休止。

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 その後は、食事処で夕食をいただきました。今回は、7種の野菜たんめん 880円です。

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 混雑もないのに、かなり待たされましたが、どうしたのでしょう。でも、美味しくいただきました。

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 メニューに、たんめんの麺なしがありますが、どういうものか気になります。

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 ロビーに花が咲いていました。

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 ゆっくりと過ごして退館し、つかの間の癒しの世界から、苦難溢れる現実の世界へと車を進めました。

 連休中ながらも空いていて良かったです。遠くの名湯よりも、近くの馴染みの温泉が手軽でいいですね。