祝・営業再開! 「旭湯」

 新潟市西区唯一の銭湯だったJR内野駅前の「旭湯」は、施設の老朽化と経営者の高齢化のため2023年1月より長期に休業していましたが、新しい経営者の下で、大規模な改修が行われ、5月4日(土)に営業が再開されました。

 「旭湯」は、大正5年(1916年)創業という長い歴史を持ち、昭和28年(1953年)の内野の大火で焼失しましたが、すぐに再建され、令和の時代まで、レトロな雰囲気そのままに営業を続けてきました。私も随分前にお邪魔したことがありましたが、久しく利用することありませんでした。
 廃業や休業が続く新潟県の銭湯ですが、三条市の「泉乃湯」、新潟市西区の「旭湯」、新潟市江南区の「小松湯」が、それぞれ新しい経営者の下で営業再開するというニュースが最近話題になりました。
 三条市の「泉乃湯」は、4月24日(水)に予定通りオープンし、新潟市江南区の「小松湯」は、5月15日(水)に営業を再開する予定です。
 「旭湯」は、当初の発表では5月1日(水)にオープンする予定でしたが、配管トラブルがあり、5月4日(土)に延期されました。すぐにトラブルは解消されたようで何よりでした。

 ということで、西区民の私としましては、「旭湯」の営業再開を祝し、どのように改修されたのか確認するために、早速訪問してきました。

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 新潟市西区の内野駅前の県道2号線沿いの、興栄信用組合隣の奥まったところに「旭湯」があります。道路に営業中ののぼりが出ていて、出迎えてくれました。

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 建物の骨格そのものは従来のままのようですが、外装や内部は大きく改修されています。

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 まだ工事の途中であり、現在はプレオープンということのようです。

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 玄関を入り、昔そのままの木札の鍵の下足箱に靴を入れ、番台にいるご主人に料金を払います。
 料金は、新潟県の協定料金で、大人480円、中人(小学生)150円、小人(幼児)70円です。新潟市民は、毎月4回270円で利用できる「湯快券」を利用することができます。

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 営業時間は、平日16時~22時、土日9時~21時です。定休日は、当面不定休だそうです。

 ロビーの右に男湯、左に女湯があります。

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 脱衣場には、脱衣棚に脱衣籠。

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 洗面台はなく、鏡とドライヤーがあるのみです。

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 他には古い体重計があり、味わい深く感じます。

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 浴室内は大きく改修されており、木材がふんだんに使用され、木の香りが気持ち良く感じられました。

 浴槽は小さく、2畳ほどでしょうか。

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 洗い場は左右の壁際に4か所ずつ、計4か所あります。鏡はありませんが、銭湯でありながらも、ボディソープ、リンスインシャンプーが備えられているのは素晴しいですね。

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 ケロリンの黄色い洗い椅子と洗面器が良いですね。

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 湯温は42℃程度でしょうか。ほど良い温度で、温まりが良かったです。

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 ロビーにベンチがある程度で、休息できる場所はありません。

 浴室は小さな浴槽が1つあるだけで、逆に潔さを感じます。サウナを増設する予定があるそうで、6月頃かなとご主人が話しておられました。

 スーパー銭湯では味わえない素朴な空気感が銭湯の魅力です。改修されて木の香りに満ちた浴室は珍しく、魅力的に思います。
 地域の中で、日常的な入浴の場を提供するのが銭湯の役割であり、利用する側もそのつもりで利用しましょう。
 単純に入浴目的だけならこれで十分であり、ときどき利用させていただこうと思います。