岩室温泉の黒湯を楽しむ 「越後平野と弥彦連山一望の宿 穂々」

 新潟市西蒲区の岩室温泉の「ほてる大橋館の湯」は、2023年3月21日より「越後平野と弥彦連山一望の宿 穂々-hoho-」へ名称変更しました。
 「ほてる大橋館の湯」時代は、何度か宿泊したことがありますし、立ち寄り湯も何度かさせていただき、最終利用は2022年6月末でした。
 名称変更してから1年以上になりますが、まだ利用しておらず、どのような状況か気になっていましたので、遅ればせながら先日立ち寄り湯してきました。

 玄関前の駐車場は宿泊客専用ですので、立ち寄り客は、川を隔てたところの駐車場に車をとめて玄関に回りましょう。

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 外観は「ほてる大橋館の湯」時代と変わりはありません。

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 門構えはまさに「館」であり、「館の湯」という名称はぴったりだと思うのですが、名称変更されました。深い事情があってのことなのでしょう。

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 玄関を入りますと、館内も従前と変わらないように思います。

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 左側にフロントがありますので料金を払います。併設されている「嵐の湯」もここで受付します。ちょうど女性客が「嵐の湯」の利用方法の説明を受けていました。

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 料金は、大人1100円、小人550円、2歳以下は無料。岩盤浴(嵐の湯)利用者は、大人2200円、小人1100円です。タオルレンタルは88円、バスタオルは165円と半端な値段です。
 日帰り入浴の営業時間は、13:00~17:30で、最終受付は16:30です。岩盤浴の営業時間は、13:00~21:00で、最終受付は19:45です。

 フロントに向かって、左は岩盤浴の「嵐の湯」ですが、右の奥に進んだところに大浴場があります。途中の廊下から見える庭園の緑が目に鮮やかでした。

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 ピアノがある休憩場所も設けられています。

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 段を降りた先に大浴場がありますが、従来と同様に「館の湯」という看板がありました。

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 浴室前にホールがあり、見事な花が飾られています。このホール部分に、なぜか玄関があり、外から出入りできます。

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 では浴室に行きましょう。手前が男湯、奥が女湯です。

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 靴を脱いで、鍵付き下足箱に入れ、鍵は自分で保管します。

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 脱衣場には、脱衣棚に脱衣籠。鍵付き貴重品ボックスもあります。

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 洗面台には、ドライヤー、整髪料・ローション類、櫛、カミソリ等、温泉旅館として必要十分な備品が備えられています。

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 13:00の営業開始とともに入館しましたので、浴室に先客はなく、清掃直後の浴室を完全に独占できましたので、写真を撮らせていただきました。

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 内湯には大浴槽が1つだけです。以前は、浴槽の奥に寝湯がありましたが閉鎖されていました。横に小さな浴槽(ジャグジー風呂)があったのですが、そこも閉鎖され、クールダウン用の椅子が置かれていました。

 洗い場は仕切り付きで、ボディソープ、シャンプー、コンディショナー、シェービングフォームがあります。

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 ほかにドライサウナがあります。水風呂はありませんが、掛け水用の水槽があります。

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 内湯は、残念ながら温泉ではなく、沸かし湯のようで、循環されていて、オーバーフローはありません。注湯口のほか、浴槽の底からも勢い良く循環湯が供給されています。

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 無色透明無味ですが、カルキ臭が感じられます。湯温は41~42℃程度で、泉質を別にすれば、広々としていて、ゆったりと浸かれます。

 外には屋根付きの露天風呂がありますが、右側には以前はなかった塀と屋根ができていました。

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 浴槽には黒濁した湯が満ちていて、硫化水素臭を感じました。手すりのある場所に3段の階段がありますが、湯色に隠れて見えず、躓きやすいですので、ご注意下さい。かく言う私も躓いてしまいました。
 注湯口だった岩組からは湯は注がれておらず、浴槽内に源泉の注入があり、浴槽の縁に2か所切られた排湯口からオーバーフローされていました。

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 硫化水素臭が漂う湯は黒濁し、自己責任でなめますと、塩味と強い苦みを感じます。浴槽に触れた手や足は黒くなってしまいます。
 
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 まさにこれが、岩室温泉が誇る黒湯です。湯温は最初は40℃程度でぬるく感じ、浴槽内の注湯口で温まりましたが、徐々に湯温が高くなり、41~42℃程度の適温になりました。

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 緑が鮮やかな木々を見ながら、湯と語り合い、癒やしのひとときを過ごしました。落ち着いた雰囲気と源泉の味わいがマッチして、最高な空間が作り出されています。

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 空いていましたので、サウナも利用し、たっぷりと汗を流して、乱れた心身をととのえました。

 しばらく独り占めの湯を楽しみましたが、その後一人二人と次の客が来られ、私が浴室を退室するまでの間に、4人ほどの客が来られました。
 なかなか人気のようですね。岩盤浴やサウナ目当ての人も多く利用されているようです。早めに入館して他の客を気にすることなく、清掃直後の一番湯を独泉入浴で楽しむことができて良かったです。

 たっぷりと岩室温泉の黒湯を楽しみ、大きな満足感をいただきました。源泉を使用しながら、加水・循環ろ過されて
源泉の味わいが失われていた旅館もありましたが、ここではしっかりと源泉を楽しむことができました。

 さて、令和5年7月28日付の分析書によりますと、源泉名は、岩室4号源泉。泉質は、含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)。源泉温度 54.3℃。湧出量 142L/分(動力用湯)。PH 8.0。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.5、Na 3065、K 37.8、NH4 3.8、Mg 7.7、Ca 1015、Sr 10.5、Ba 2.5、Al 0.0、Mn 0.3、Fe(II) 0.2、Fe(III) 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F 2.6、Cl 6391、Br 21.7、I 2.3、OH 0.0、HS 45.4、S2O3 0.0、HSO4 0.0、SO4 36.0、NO2 0.0、NO3 0.0、HPO4 0.0、HCO3 136.0、CO3 1.8、メタケイ酸 44.5、メタホウ酸 58.9、メタ亜ヒ酸 0.0、遊離CO2 2.6、遊離H2S 5.8 など、ガス性除く成分総計は10880mg/kgです。
 衛生管理の目的から加温し、その後の温度調整のため加水も実施、衛生管理のため循環ろ過装置を使用、衛生管理のため塩素系薬剤による消毒を実施とのことです。

 湯上がりには、脱衣場横にある小上がりで小休止。

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 その後は、浴室前のロビーにある高級そうなソファでひと休みして、自販機のこれで喉を潤しました。

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 浴室に来るときに通り過ぎた休憩場所で、私には似合わない高級そうなソファでもうひと休み。

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 庭園の緑が美しく、この眺めだけでも癒やされました。

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 玄関へと進み、チェックインが始まる前の閑散としたロビーを横目に退館しました。

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 なお、ロビーにあるピアノを演奏することで、100円で宿泊できるプランがありますので、演奏に自信のある人は応募してみてはいかがでしょうか。

 入館時には、名物になっている門のかがり火は消えていましたが、退館時は火が燃えていました。宿泊客のチェックイン時間が近づいてきましたので、準備を進めているものと思います。

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 立ち寄り入浴料金が、タオルなしで1100円というのは、私には高く感じてしまいますが、岩室温泉の黒湯を十分に楽しめますので、料金に見合った満足感は得られるものと思います。岩盤浴が好きな人は「嵐の湯」もお楽しみ下さい。

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 宿泊してゆっくりと過ごしたいところですが、余裕のない私は、立ち寄り湯でがまんです。でも、泊まりたいなあ・・。

 岩室温泉の黒湯を楽しむなら、「いわむろや」の足湯を別にすれば、「松屋」や「濱松屋」がお勧めなのですが、イベント時以外は立ち寄り湯はできないのが残念です。
 立ち寄り湯可能な「ゆもとや」は、残念ながら源泉が希釈されており、本来の黒湯は楽しめません。
 「高島屋」や「小松屋」には、源泉掛け流しの浴槽があるようですが、立ち寄り湯は
できませんので、どのような状況か確認できていません。
 そのほか「めんめん亭わたや」は、岩室温泉と多宝温泉とを混合した独自源泉ですし、「ゆめや」は多宝温泉を使用し、「富士屋」は上ノ郷温泉という独自源泉です。

 結果として、岩室温泉の黒湯の味わいを手軽に堪能したいのでしたら、実質的にここを選ぶことになりましょう。皆さんも是非お楽しみ下さい。