暑い夏には炭酸水素塩泉 「百花の里 城山温泉」

 暑い日が続いています。こんな時期には、熱い温泉で強制的に汗を流すのも良いですが、夏向きのサッパリ系の温泉も良いですね。
 湯上りのサッパリ感といえば、湯温は別にして、泉質的には炭酸水素塩泉でしょう。
 ということで、今回は新発田市の郊外にある日帰り温泉の「百花の里 城山温泉」です。
 この温泉は、今年の2月初めに源泉ポンプが故障して急遽沸かし湯営業になり、源泉が復旧して温泉営業再開直後に行って以来ですので、まだ日は経っていませんが、猛暑続きで恋しくなってしまいました。

 ということで、国道290号線から細道を入り、案内板に従って坂道を上がり、城山温泉に到着です。

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 階段を上がって玄関へ。

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 玄関を入りますと、掲示がいろいろあって賑やかです。

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 右手の下足箱に靴を入れますが、弥彦の「さくらの湯」と同様の小ささです。

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 受付に行き、下足箱の鍵とともに料金を払い、ロッカーキーを受け取ります。

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 入館料は、タオルなしで、大人800円、小人500円ですが、これに燃料調整費として50円が加算されますので、大人850円、小人550円になります。タオルセットは150円、館内着は200円です。私はJAFカードを提示して、100円引きで入館しました。
 2022年12月から燃料調整費の徴収を始めて、もう1年8ヵ月にもなるのですが、あくまで燃料調整費で、値上げという表現をしないのは大したものです。そのうち入館料の値上げはしなくても、燃料
調整費の増額があるのではないかと心配しています。
 営業時間は、10時~21時(受付は20時まで)で、現在は毎週木曜日が休館となっています。

 浴室は、週替わりで男女交互で使用されます。二つの浴室は左右対称の配置で、設備や基本構造は同じですが、奥の浴室は大きな庭園に面していて、解放感が感じられて好きです。今回の男湯は、前回と同様に奥の浴室でした。

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 脱衣場は広くはないですが、木製のロッカーが多数並んでいます。洗面台のドライヤーは、2023年10月から有料化されて、5分100円のダイソンのドライヤーが4台あります。ほかに、ドライヤーを持参する人用の場所が用意されています。

 脱衣場のコンパクトさとは一転して、浴室は広々としています。手前に掛け湯(かぶり湯)、打たせ湯があり、奥に大浴槽があります。
 浴室の大きなガラス窓からは、広大な庭園が見回すことができて開放感があります。

 洗い場は、仕切り付きで、浴室中央に4か所、壁際に9か所あり、安っぽい業務用のボディソープろリンスインシャンプーがあります。

 洗身して、大浴槽に浸かりました。浴室は空いており、大浴槽は独り占めでした。浴槽の一部はジェット付きです。私は浴槽内の加熱源泉注入場所が好きです。
 無色透明の湯は、若干の薬味とカルキ臭を感じ、ツルスベ感があります。湯温は41℃程度でぬるめでしたが、この時期にはちょうど良いですね。
 循環湯ではあり、泉質的な優位性は感じられませんが、大浴槽を独り占めしての入浴は、泉質以上の喜びでした。

 内湯の後は、露天風呂に移動。岩造りの大きな露天風呂は無人で、ここも独占入浴できました。湯温は内湯よりぬるく、40℃程度でしょうか。
 この露天風呂は、以前は湯面が現在より15cm位高く、オーバーフローもあり、その当時の湯面の跡が、浴槽を取り囲む石に刻まれています。
 源泉を節約するために湯面を下げているのでしょうね。当然ここもバリバリの循環湯です。
 でも、大きな露天風呂を独り占めというのは気持ち良かったですので、良しとしましょう。

 サウナも空いていましたので利用しました。室温は102℃と高温で、TVを観ながら汗を流しました。

 温泉もサウナも、たっぷりと楽しんで浴室を後にしました。

 
令和5年11月5日付の分析書によりますと、源泉名は、城山温泉。泉質は、含硫黄ーナトリウムー炭酸水素塩・硫酸塩温泉(低張性アルカリ性低温泉)。源泉温度 28.5℃(気温16℃)、使用位置 42℃。PH 8.8。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.1>、Na 707.4、K 1.3、NH4 0.7、Mg 0.8、Ca 0.7、Sr 0.1>、Ba 0.1>、Al 0.1>、Mn 0.1>、Fe(II) 0.1>、Fe(III) 0.1>、Cu 0.1>、F2.6、Cl 81.7、Br 0.2、I 0.2>、HS 3.5、S2 0.1>、S2O3 0.1>、HSO4 5.0>、SO4 386.6、HCO3 1004、CO3 38.1、メタケイ酸 20.1、メタホウ酸 2.7、メタ亜ヒ酸 0.1>、遊離CO2 2.1、遊離H2S 0.1> など、ガス性除く成分合計は2369mg/kgです。
 入浴に適した温度に保つため加温、衛生管理のため循環ろ過装置を使用、衛生管理のため塩素系薬剤を使用、毎偶数月にレジオネラ属菌の検査を完全実施とのことです。
 硫化水素イオンが3.5mg/kgありますので、含硫黄泉に該当しますが、循環された浴槽の湯からは硫黄泉らしさは全く感じられません。
 しかし、ツルスベ感と湯上りのさっぱり感は、炭酸水素塩泉の魅力と言えましょう。

 湯上りに、浴室前の休憩所が無人でしたので、ひと休み。噴き出る汗を拭くようなことがないのは、魅力と言えましょうか。

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 この日は、メンズデーということで、スフトドリンクが無料でしたので、2階の食事処に上がっていただきました。

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 ドリンクの種類は選べましたが、小さな紙コップでの提供で、氷がたっぷり入っていて、ドリンクは少量で飲みごたえがなかったです。無料サービスですので、文句は言えませんが。

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 2階の食事処は無人で、サービスのドリンクを飲むだけでは居心地がよくありませんでしたので、早々に退散しました。

 退館して外に出ますと、夕闇が訪れていて、ヒグラシが鳴いていました。

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 坂道を下り、国道290号線に出て、月岡温泉経由で自宅へと向かいました。