猛暑の夜に・・ 小須戸温泉「花の湯館」

 8月下旬となっても、暑い日が続いています。23日も新潟市秋葉区では38.6℃と今シーズンの新潟県内最高の気温となり、全国ニュースでも秋葉区の名前が出ました。
 そんな猛暑の夜に、ひと風呂浴びて帰宅することにしましたが、今回は秋葉区の日帰り温泉「花の湯館」です。前回行ったのは、GW中の平日の夜でしたので、4か月近くのご無沙汰でした。

 新潟市秋葉区の山沿いを通る旧国道403号線を矢代田から南下、田上町に入る手前を案内板に従って左折し、細道を進んだ高台に「花の湯館」があります。

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 駐車場に車をとめて、車外に出ますと、日は落ちていましたが、暑さがムッと迫りました。

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 玄関を入りますと、狭くて雑然とした館内が迎えてくれます。

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 狭い玄関で靴を脱ぎ、左手にある大きな下足箱に靴を入れて、券売機で入浴券を買い、下足箱の鍵とともに受付し、鍵と引き換え用の番号札を受け取ります。

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 入館料は、大人600円、小人300円で、タオルセットは200円、館内着200円です。夜間割引がないのが残念ですが、その代わりに平日の17時以降は、スタンプカードのポイントが2個割増しになります。その日によりポイント割り増しがあったりしますので、イベントカレンダーをご覧の上ご利用下さい。

 非常に狭い館内の正面にある階段の左右に浴室があり、右が和風風呂、左が洋風風呂で、男女交互に使用されますが、今回の男湯は左の浴室でした。

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 浴室は、洋風・和風とは言うものの大差はなく、左右対称の配置になっていて、基本構成に変わりはありません。

 脱衣場には、コイン返却式の脱衣ロッカーがあり、空いている場所を使用しますが、中央に鍵なしの脱衣棚・脱衣籠もあります。洗面台のドライヤーは無料です。浴室入り口の足拭きマットは電気式です。

 電動ドアを開けて浴室に入りますと、浴室はコンパクトです。中央に円形の低温浴槽があり、それを取り囲むように窓際にジェット付きの大浴槽があります。ほかに入り口横に小さなドライサウナがあります。
 壁際に仕切りなしの洗い場があり、ケロリンの黄色い洗い桶があります。ボディソープ、シャンプー、コンディショナーがありますが、ほかにクールタイプも置いてあります。洗い場のうち、手前側の2か所のシャワーヘッドは、ReFaの高級タイプになっていました。

 洗身して、大浴槽に浸かりました。無色透明無味でカルキ臭のある湯は、特徴は感じられません。浴槽の隅の底から大量の湯が噴き上がるように供給され、浴槽の縁からオーバーフローされていますが循環式です。湯温は41℃程度で熱くはありませんが、暑い時期ですのでそれなりに温まりました。
 円形の小浴槽は38℃程度の不感温度で、ゆっくり・ゆったりと湯に浸かることができました。

 外には非常に小さな露天風呂があり、2人で満員という小ささですので、他人とご一緒したくはありません。この露天風呂も浴槽の底から湯が供給されていますが循環式です。
 蝉の鳴き声を聴きながら湯に浸かって無念無想。もうちょっと広いと良いのですが、独り占めの露天風呂を楽しみました。
 なお、露天風呂の横には、サウナー用の掛け水やシャワー、クールダウン用の椅子等が用意されています。

 平日の夜ということで、それほどの混雑もなく、前回利用時におられた身体に絵が描かれた粋なお兄さんグループもおられませんでしたので、ゆったりと過ごすことができました。サウナは利用せず、ほどほどに入浴だけを楽しんで浴室を後にしました。

 平成27年2月9日付の分析書によりますと、源泉名は大沢温泉。温泉法第2条別表のメタケイ酸の項により規定される温泉ですが、療養泉に該当しないため泉質名は付きません。源泉温度18.9℃、使用位置42.5℃、PH 7.32です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.0、Na 136.7、K 7.6、NH4 0.5、Mg 5.9、Ca 7.6、Sr 0.0、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 0.0、Fe(III) 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.5、Cl 117.6、Br 0.5、I 0.4、OH 0.0、HS 0.4、S2O3 0.0、HSO4 0.0、SO4 0.0、NO3 0.0、HPO4 0.0、HCO3 214.2、CO3 25.8、メタケイ酸 106.2、メタホウ酸 2.9、メタ亜ヒ酸 0.0、遊離CO2 1.4、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は628.1mg/kgです。
 加水なし、入浴に適した温度に保つため加温、温泉資源の保護と衛生管理のため循環ろ過装置を使用、入浴剤等の使用なし、衛生管理のため塩素系薬剤を残留塩素濃度0.2mg/L以上となるよう使用とのことです。
 天然温泉100%ではありますが、循環湯であり、残念ながら天然温泉としての有難みは薄いと言わざるを得ません。
 それでも、家庭用浴槽に入浴剤を入れる場合の何倍もの電解質濃度がありますので、侮ることはできません。

 入浴後は2階に上がってひと休みです。

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 階段を上がりますと、正面に食事処があります。

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 右手に進みますと休憩所があります。

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 汗を拭きながら、しばし休憩しました。

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 いつもでしたら、牛乳を飲むところなのですが、前回までは100円だったものが一気に130円になっていました。
 他の施設も値上げしてますから、仕方ないとは思いますが、やっぱり残念ですね。ロッカーで返却された100円玉だけでは買えなくなりました。

 夜も更けたところで退館しましたが、イルミネーションがきれいに輝いていました。

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 周囲は何もなく、真っ暗ですが、蝉は賑やかに鳴いていました。暑さ厳しい熱帯夜が続きます。