新潟市内の隠れた名湯 緒立温泉「黒埼荘」
新潟市内には数多くの温泉があります。秋葉区の新津温泉、秋葉温泉、南区の白根温泉、西蒲区の岩室温泉、福寿温泉、間瀬田ノ浦温泉、角田山温泉などが良く知られていますが、私が住む西区にも天然温泉があります。流通センターに隣接した緒立地区にある緒立温泉です。
かつては田園地帯の中に緒立集落があり、その中にある緒立八幡宮の境内から温泉が湧き、江戸時代から霊泉として知られ、昭和40年代までは湯治場として賑わっていたそうです。
その後も数軒の旅館が営業していましたが、時代とともに閉館し、現在は1軒だけが営業を継続していますが、温泉としては営業していません。
現在緒立温泉を使用している唯一の施設が「老人福祉センター黒埼荘」であり、西区唯一の現役温泉施設です。
なお、現在の西区の温泉といえば、はるか昔の昭和の時代、真砂地区に小針温泉「ホテル清風」があったのですが、知る人は少ないでしょうね。
ほかに、坂井輪鉱泉もあるのですが、現在は使用されておらず、側溝に垂れ流しされているようです。
前置きが長くなってしましましたが、「黒埼荘」はしばらく利用していませんでしたので、先日久し振りに行ってきました。前回は2017年8月でしたので、7年ぶりになります。近くに住んでいながら、随分とご無沙汰してしまいました。
新潟西バイパス亀貝ICを降りて、新潟西警察署前を通り過ぎ、案内板に従って左折しますと、すぐ右に「黒埼荘」があります。赤い温泉ののぼりが多数立てられていますので、それが目印です。
駐車場に車をとめて、奥の玄関に向かいます。
玄関を入り、左にある下足棚に靴を入れ、 右にある券売機で入浴券を買い、受付に提出します。
入浴料金は、新潟市内の60歳以上は100円、一般(60歳未満)250円、小中学生120円、乳幼児無料、市外一般450円、小中学生120円、幼児無料で、タオルなしです。
市内の60歳以上は、1か月500円、6か月3000円、1年5000円の定期利用券が販売されています。
新潟市内の老人憩いの家は、市内の60歳以上の人のみが利用できますが、ここは一般人や子供、市外者の利用も可能です。
開館時間は、9時~16時30分で、入浴時間は、10時~16時まです。休館日は、毎週月曜日、5月4日、8月13日~8月15日、12月29日~1月3日です。
かつては田園地帯の中に緒立集落があり、その中にある緒立八幡宮の境内から温泉が湧き、江戸時代から霊泉として知られ、昭和40年代までは湯治場として賑わっていたそうです。
その後も数軒の旅館が営業していましたが、時代とともに閉館し、現在は1軒だけが営業を継続していますが、温泉としては営業していません。
現在緒立温泉を使用している唯一の施設が「老人福祉センター黒埼荘」であり、西区唯一の現役温泉施設です。
なお、現在の西区の温泉といえば、はるか昔の昭和の時代、真砂地区に小針温泉「ホテル清風」があったのですが、知る人は少ないでしょうね。
ほかに、坂井輪鉱泉もあるのですが、現在は使用されておらず、側溝に垂れ流しされているようです。
前置きが長くなってしましましたが、「黒埼荘」はしばらく利用していませんでしたので、先日久し振りに行ってきました。前回は2017年8月でしたので、7年ぶりになります。近くに住んでいながら、随分とご無沙汰してしまいました。
新潟西バイパス亀貝ICを降りて、新潟西警察署前を通り過ぎ、案内板に従って左折しますと、すぐ右に「黒埼荘」があります。赤い温泉ののぼりが多数立てられていますので、それが目印です。
駐車場に車をとめて、奥の玄関に向かいます。
玄関を入り、左にある下足棚に靴を入れ、
入浴料金は、新潟市内の60歳以上は100円、一般(60歳未満)250円、小中学生120円、乳幼児無料、市外一般450円、小中学生120円、幼児無料で、タオルなしです。
市内の60歳以上は、1か月500円、6か月3000円、1年5000円の定期利用券が販売されています。
新潟市内の老人憩いの家は、市内の60歳以上の人のみが利用できますが、ここは一般人や子供、市外者の利用も可能です。
開館時間は、9時~16時30分で、入浴時間は、10時~16時まです。休館日は、毎週月曜日、5月4日、8月13日~8月15日、12月29日~1月3日です。
この玄関ロビーのすぐ左側に本館の浴室があり、ここで緒立温泉が使用されています。
反対側の右奥に進みますと、新館の浴室があり、ここは温泉ではなく、沸かし湯です。
浴槽には、茶褐色で混濁した湯が満ちています。注湯口から湯が注がれていますが、オーバーフローはなく循環式です。
この浴槽の横に小さなジャグジー浴槽がありますが、現在は使用されておらず、空になっていました。
湯温は40~41℃程度でしょうか。ほぼ無臭ですが、自己責任でなめますと薄い塩味がして、ツルスベ感もありました。
ゆったりと湯に浸かりましたが、目を開けますと、眼前の洗い場で洗身している老人たちの後ろ姿が見えて、良い眺めとは言えません。
平成20年2月25日付の分析書によりますと、源泉名は緒立温泉。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性冷鉱泉)。源泉温度14.2℃(使用位置43.0℃)。湧出量59L/分(動力揚湯)です。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li <0.1、Na 544.3、K 15.0、Mg 19.7、Ca 5.5、Sr <0.1、Ba <0.1、Al <0.1、Mn 0.7、Fe(II+III) 0.1、Cu <0.1、Zn <0.1、F 1.0、Cl 689.2、Br 2.5、I <0.1、HS <0.1、S2O3 <0.1、SO4 8.4、HCO3 473.5、CO3 <0.1、メタケイ酸 51.8、メタホウ酸 1.7、遊離CO2 10.0、遊離H2S <0.1 など、ガス性除く成分総計は1814mg/kgです。
加水なし、加温あり、循環ろ過装置使用あり、塩素系薬剤による消毒あり、入浴剤の使用なしとの掲示があります。
この分析書のほかに、平成30年1月16日付の分析書掲示されていました。こちらは、泉質はナトリウム・塩化物温泉(低張性中性冷鉱泉)、源泉温度14.8℃(使用位置43.0℃)、湧出量56L/分(動力揚湯)となっていました。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.0、Na 778.0、K 32.7、NH4 22.7、Mg 30.1、Ca 27.1、Sr 0.4、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.8、Fe(II) 7.3、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.1、Cl 1374、Br 4.8、I 3.0、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 4.0、HPO4 0.0、HCO3 463.8、CO3 0.0、メタケイ酸 54.3、メタホウ酸 0.0、遊離CO2 30.0、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は2764mg/kgです。
加水なし、加温あり、循環ろ過装置使用あり、塩素系薬剤による消毒あり、入浴剤の使用なしとのことです。
前回より若干成分が濃くなり、炭酸水素イオンの割合(mval%)が若干減って、20mval%を下回りましたので、泉質名から炭酸水素塩泉が消えましたが、実質的な泉質の変化はありません。
この浴槽の横に小さなジャグジー浴槽がありますが、現在は使用されておらず、空になっていました。
湯温は40~41℃程度でしょうか。ほぼ無臭ですが、自己責任でなめますと薄い塩味がして、ツルスベ感もありました。
ゆったりと湯に浸かりましたが、目を開けますと、眼前の洗い場で洗身している老人たちの後ろ姿が見えて、良い眺めとは言えません。
平成20年2月25日付の分析書によりますと、源泉名は緒立温泉。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性冷鉱泉)。源泉温度14.2℃(使用位置43.0℃)。湧出量59L/分(動力揚湯)です。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li <0.1、Na 544.3、K 15.0、Mg 19.7、Ca 5.5、Sr <0.1、Ba <0.1、Al <0.1、Mn 0.7、Fe(II+III) 0.1、Cu <0.1、Zn <0.1、F 1.0、Cl 689.2、Br 2.5、I <0.1、HS <0.1、S2O3 <0.1、SO4 8.4、HCO3 473.5、CO3 <0.1、メタケイ酸 51.8、メタホウ酸 1.7、遊離CO2 10.0、遊離H2S <0.1 など、ガス性除く成分総計は1814mg/kgです。
加水なし、加温あり、循環ろ過装置使用あり、塩素系薬剤による消毒あり、入浴剤の使用なしとの掲示があります。
この分析書のほかに、平成30年1月16日付の分析書掲示されていました。こちらは、泉質はナトリウム・塩化物温泉(低張性中性冷鉱泉)、源泉温度14.8℃(使用位置43.0℃)、湧出量56L/分(動力揚湯)となっていました。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.0、Na 778.0、K 32.7、NH4 22.7、Mg 30.1、Ca 27.1、Sr 0.4、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.8、Fe(II) 7.3、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.1、Cl 1374、Br 4.8、I 3.0、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 4.0、HPO4 0.0、HCO3 463.8、CO3 0.0、メタケイ酸 54.3、メタホウ酸 0.0、遊離CO2 30.0、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は2764mg/kgです。
加水なし、加温あり、循環ろ過装置使用あり、塩素系薬剤による消毒あり、入浴剤の使用なしとのことです。
前回より若干成分が濃くなり、炭酸水素イオンの割合(mval%)が若干減って、20mval%を下回りましたので、泉質名から炭酸水素塩泉が消えましたが、実質的な泉質の変化はありません。
概要は、奥州衣川の乱に敗れた黒鳥兵衛とかいう人が、討伐軍に敗れて首をはねられ、首は大鷲がつかんで弥彦方面に飛び去り、胴体は千俵の塩に漬け土に埋め、その上に八幡宮を祀ったそうです。その後境内に湧水があり、旅人が浴泉したそうです。
そして、文久3年、長く病に苦しんでいた娘の夢枕に「緒立の八幡様に来なさい」というお告げがあり、行ってみると、神社の脇の湧水に一羽の白サギが水浴びしていたそうです。この湧水に浴したところ、難病が忽ち治癒したということで、以来緒立の湯治場として湯治客で賑わったそうです。
湯治場として賑わっていた時代の写真もありました。
冷鉱泉ですので、加熱・循環ろ過は避けられませんが、茶濁りの湯は温泉としての味わいが十分に感じられます。
続いて、新館の浴室を紹介しましょう。こちらは本館浴室より広く、ゆったりしています。
そして、文久3年、長く病に苦しんでいた娘の夢枕に「緒立の八幡様に来なさい」というお告げがあり、行ってみると、神社の脇の湧水に一羽の白サギが水浴びしていたそうです。この湧水に浴したところ、難病が忽ち治癒したということで、以来緒立の湯治場として湯治客で賑わったそうです。
湯治場として賑わっていた時代の写真もありました。
冷鉱泉ですので、加熱・循環ろ過は避けられませんが、茶濁りの湯は温泉としての味わいが十分に感じられます。
続いて、新館の浴室を紹介しましょう。こちらは本館浴室より広く、ゆったりしています。
脱衣場とは仕切られた奥に洗面台が並んでいますが、 ドライヤーはありません。
浴室に入りますと、右の窓側に扇形の浴槽があり、奥はジャグジー、 ジェット付きです。
大きなガラス窓で、明るく解放感はあるのですが、窓の外には塀があり、景色は見えません。
大きなガラス窓で、明るく解放感はあるのですが、窓の外には塀があり、景色は見えません。
壁際に洗い場がありますが、仕切りなしで、5か所+3か所で計8か所です。シャンプーはありませんが、 ボディソープが置いてあります。
水道水の沸かし湯ですが、スーパー銭湯ほどのカルキ臭はありませんので、それなりに気持ち良く湯に浸かれます。
水道水の沸かし湯ですが、スーパー銭湯ほどのカルキ臭はありませんので、それなりに気持ち良く湯に浸かれます。
湯温は40~41℃程度でしょうか。大きな浴槽にゆったりと浸かり、リラックスできました。
湯上がりは広間で休憩できますが、地元の高齢者で賑わっていましたので、玄関ロビーの椅子で、テレビを観ながら休息しました。
新潟市民なら一般で250円、60歳以上なら100円で利用できますし、1か月500円、1年5000円の定期利用券もありますので、非常にお得といえましょう。
新潟市民以外も450円で利用できますし、新潟市の旧市街からすぐの場所で、天然温泉を楽しめるのは大きな魅力です。
新潟市民以外も450円で利用できますし、新潟市の旧市街からすぐの場所で、天然温泉を楽しめるのは大きな魅力です。
ただし、一般にも開放されているとは言え、基本は老人福祉施設ですので、地域の老人方で賑わっています。それをご承知の上でご利用下さい。