掛け流しの名湯 「出湯温泉共同浴場」

 「華報寺共同浴場」に寄った帰りに、せっかくですので、「出湯温泉共同浴場」にも立ち寄りました。昨年9月以来ですので、1年ぶりの利用です。

 温泉街の通りから奥まったところに共同浴場があります。通りにある赤い看板が目印です。

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 この路地の突き当りに「出湯温泉共同浴場」があります。以前は昭和ロマンを感じさせる古い共同浴場だったのですが、建て直されて、2008年2月8日に現在の施設がオープンしました。16年半が過ぎましたが、まだ新しさが感じられます。

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 玄関を入りますと、正面に券売機があり、左右に浴室があります。男湯は左、女湯は右側です。

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 券売機で入浴券を買います。大人250円、小人150円です。営業時間は、6時から20時までです。

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 小さな下足棚に靴を入れて、左の男湯横にある受付に入浴券を提出して、浴室に入ります。

 脱衣場には、脱衣棚と、鍵なしのロッカーがあります。

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 あとは、小さな洗面台と、木製のベンチがあるのみです。

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 浴室に入りますと、手前に洗い場があります。左右に2か所ずつあり、外側の洗い場は源泉ですが、シャワーはありません。女湯側は、水道水ですが、シャワー付きです。石鹸類はありません。
 浴槽には、2か所の注湯口から源泉が注がれ、浴槽の縁から大量にオーバーフローされています。
 浴槽は深く、尻を底に着けますと、鼻の下まで湯が来てしまいますので、腰を浮かせぎみにして浸かる必要があります。
 浴槽の外側に、一部段状になってる場所がありますので、そこに腰かけて半身浴にすることもできます。
 無色透明無味無臭な湯は、華報寺の湯よりは柔らかく感じます。ぬるめではありますが、じっくりと浸かっていますと、じとっと汗が吹き出てきます。

 脱衣場には、平成27年4月23日付の分析書が掲示されていました。

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 源泉名は、出湯温泉 出湯新温泉。泉質は、単純温泉(低張性弱アルカリ性温泉)。源泉温度 40.6℃、湧出量 74L/分(動力揚湯)、PH 8.0。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.0、Na 68.1、K 2.0、NH4 1.2、Mg 0.0、Ca 51.5、Sr 0.5、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.7、Cl 9.9、Br 0.1、I 0.0、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 235.0、HPO4 0.0、HCO3 22.0、CO3 1.2、メタケイ酸 44.9、メタホウ酸 0.1、遊離CO2 0.0、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は437.2mg/kgです。
 冬期間のみ加温されますが、源泉がそのまま掛け流しされており、循環はありません。

 「華報寺共同浴場」と同様に、鮮度の高い源泉が十分量掛け流しされており、大きな満足感を感じます。

 洗い場がある分だけ、こちらが利用しやすいかもしてません。ここも常連さんで賑わっていますので、お互いに譲り合っての利用が求められます。
 設備的には物足りないと思う方もおられるでしょうが、あくまで共同浴場ですので、そのつもりでご利用ください。