「塩沢江戸川荘」温泉棟オープン!

 南魚沼市舞子にある東京都江戸川区の保養施設「塩沢江戸川荘」に温泉棟が建設され、10月19日にオープンし、日帰り利用も可能となりました。

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 新潟日報の記事でも紹介されていましたが、江戸川区のサイトの記事に寄りますと、「塩沢江戸川荘」は、江戸川区民向けの保養施設として1988年12月31日にオープンし、本年3月末までに延べ58万4千人が利用したそうです。

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 同施設の公式ホームページを見ますと、なかなか立派な施設ですね。屋内外の設備も充実しており、区民は安価に宿泊利用できて、人気の程がうかがえます。
 ただし、これまで宿泊者専用の浴室がありましたが、温泉ではなかったため、温泉の要望が多かったそうです。
 これに応えて、江戸川区は温泉棟を建設することとし、宿泊棟の隣に17億6千万を投じて、2022年に着工し、この7月に完成しました。
 10月19日にオープニングセレモニーが行われ、江戸川区長や南魚沼市長らによるテープカットの後、14時より温泉営業が開始されました。

 写真は公式サイトからお借りして紹介させていただきます。

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 温泉棟は3階建てで、1階は地元の食材を使った軽食を提供するカフェ、2階が「かたくりの湯」、3階が「つつじの湯」という大浴場で、男女が日替わりで使用されます。
 2つの大浴場は、浴槽の配置やデザインに違いがあるようですが、基本構成に違いはありません。階数の違いで、見える景色が若干違うかも知れませんね。

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 浴室の構成としましては、大浴槽のほか、ジョットバス浴槽、高濃度人工炭酸泉浴槽、電気風呂、寝湯、露天風呂、露天の壺湯、ドライサウナ、水風呂と、スーパー銭湯並みに多彩です。

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 大浴槽にはスロープが設置されており、車いすのまま入浴することができるとのことで、バリアフリーに配慮されているようです。

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 当然ながら、洗い場には、ボディソープ、シャンプー、リンス等が備えられています。

 営業時間は、11時~20時で、最終入館は19時30分です。料金は、大人(入湯税120円込)は、江戸川区民・南魚沼市民1000円、一般1400円で、小人は、江戸川区民・南魚沼市民400円、一般600円ですが、土日祝日・繁忙期は200円増しになります。バスタオルレンタル150円、フェイスタオル販売は150円です。
 江戸川区の公共施設とは言え料金はかなり高めです。休日料金となりますと一般人は利用しにくいですが、東京水準の料金ということでしょうか。

 温泉についての詳しい情報はありませんが、南魚沼市内でくみ上げられた天然温泉を使用し、泉質はナトリウム塩化物泉だそうです。
 近隣に舞子温泉がありますので、それを引き湯したのかと思いましたが、「越後ゆきぐに温泉」をローリーして使用しているようです。
 当然加熱循環されて、多彩な浴槽を鑑みますと、加水もされているかも知れません。もともとが良い源泉ですので、期待は持てそうです。

 「越後ゆきぐに温泉」は、2002年に地元のボーリング掘削業者(江口設備工業)の敷地内に湧出し、温泉マニアの間では隠れた温泉として知られています。
 私の手元にある平成24年9月の情報に寄りますと、泉質はナトリウムー塩化物温泉、源泉温度 63.5℃、湧出量 830L/分(掘削自噴)で、ガス性除く成分総計は1618mg/kgで、豊富な湯量があります。
 温泉スタンドがあるほか、関係者のみの入浴施設がありますが、一般人は利用できません。特別に利用した温泉マニアの方はおられ、情報をいただいていますが、私は利用していません。
 一般人も利用できる温泉施設(内湯・露天風呂)の建設が進められているとの情報が随分前からいただいており、内湯棟は完成したとの情報を得てオープンを楽しみにしていたのですが、一般解放は立ち消えになっているようで、進展がないのが残念です。
 豊富な湯量を有効利用しての「ゆきぐに温泉マンゴ-・魚沼の妖精」の栽培が知られていますが、源泉をローリーして温泉施設として利用されることになったのは良いことだと思います。

 江戸川区民の施設ですので、これまで新潟県民には知られていませんでしたが、温泉棟の開業を機に、一般人も日帰り利用できるようになったのはありがたいことです。
 ちょっと料金が高額なのが難点ではありますが、浴室設備は充実しているようですし、「越後ゆきぐに温泉」を楽しめますので、近くに行く機会があれば、是非とも利用したい施設です。