イルミネーションが美しい 小須戸温泉「花の湯館」

 仕事帰りのひと風呂ということで、どこに行こうか思案しましたが、今回は新潟市秋葉区の小須戸温泉「花の湯館」です。

 ここは合併前の小須戸町が建設した公共日帰り温泉施設で、1995年4月にオープンしましたので、来年春に30周年を迎えます。
 2005年3月に新潟市に合併した後は、新潟市直営の「新潟市小須戸温泉健康センター 花の湯館」となり、2008年4月からは、指定管理者に運営委託され、2015年4月に現在の指定管理者(関越サービス)の下でリニューアルオープンして現在に至ります。
 同じ指定管理者が運営する「さぎの湯」「ちぢみの里」「じょんのび館」と同様に、多彩なイベントで楽しませてくれています。

 11月中旬の某日、仕事帰りに立ち寄りました。前回利用したのが猛暑の8月でしたので3か月ぶりになります。この間に季節は過ぎ行き、晩秋から初冬へと向かっています。

 旧国道403号線から真っ暗なアクセス道路を上り、高台にある「花の湯館」に到着しますと、色鮮やかなイルミネーションが迎えてくれました。

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 駐車場に車をとめて、玄関へと向かいました。

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 玄関を入り、左手にあるやたら大きいい下足箱に靴を入れます。

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 券売機で入浴券を購入。下足箱の鍵とともに受付し、鍵と交換用の番号札を受け取ります。

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 料金は、大人600円、小人300円で、タオルセットは200円、館内着200円です。夜間割引はありませんが、平日の17時以降は、スタンプカードのポイントが2個割増しになります。
 この日はサイコロポイントデーで、サイコロの目の数だけポイントが割増しされました。私は3でしたので、通常ポイント1、夜間割り増し1、サイコロポイント3で、合計5ポイントもらえました。

 非常に狭い玄関ホールの階段の左右に浴室があり、男女交互に使用されますが、この日の男湯は左の浴室でした。

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 左右の浴室は左右対称で、浴室構成に違いはありません。

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 自動ドアを開けて浴室に入りますと、コイン返却式ロッカーがありますので、空いている場所を使用します。ほかに鍵なしの脱衣棚・脱衣籠もあります。洗面台にはシンクが3つあり、無料のドライヤーが3台あります。

 「じょんのび館」にあるものと同じ電気式足拭きマットを踏み、自動ドアを開けて
浴室に入ります。
 すぐ左に掛け湯があり、正面に円形浴槽、それを取り囲むように、窓際にL字型の大浴槽があります。かつては打たせ湯があったのですが、使用されなくなって久しいです。

 洗い場は壁際に仕切りなしで8か所あり、ボディソープ、シャンプー、コンディショナーがあります。洗い場のうち手前の2か所にはReFaの高級シャワーヘッドが使用されています。

 洗身して、各浴槽に浸かりました。円形の浴槽はジェット付きで、37~39℃とぬるめです。背中をマッサージしながらゆったりと浸かれます。
 この円形浴槽を取り囲む大浴槽はジェット付きで、湯温は40~41℃と表示されていました。
 浴槽の底から大量に湯が供給され、浴槽の縁からオーバーフローされていて、一見すれば掛け流しに見えますが、しっかりと循環されています。
 無色透明無味の湯は、カルキ臭があり、ツルスベ感もなく、温泉らしさは感じられませんが、白湯よりは温まりは良いようです。
 この日は空いていましたので、ゆったりと湯を楽しむことができました。カルキ臭に耐えながら、じっと湯に浸かりました。

 内湯を十分に楽しんで外に出ました。露天風呂は2人で満員の小ささで、浴槽の底から大量の湯が供給されていますが、その隣の浴槽の底から吸引されており、オーバーフローは全くありません。
 湯温は41~42℃と表示されており、内湯よりは若干熱いですが、もっと熱い方が良いですね。
 独り占めの浴槽にゆったりと浸かり、LEDのイルミネーションを眺めながら湯を楽しみました。

 内湯に戻りますと、タイミング良くサウナが空いていましたので利用しました。5人程度収容の小型のサウナですが、ほかに客はなく、じっくりと汗を流しました。
 内湯には水風呂はありませんが、外にシャワーと掛水用の大型のバケツがあり、クールダウン用の椅子がありますので、「ととのう」ことができます。

 再び内湯を楽しんで浴室を後にしましたが、毎回出るときの自動ドアのボタンに戸惑ってしまいます。

 平成27年2月9日付の分析書によりますと、源泉名は大沢温泉。温泉法第2条別表のメタケイ酸の項により規定される温泉ですが、療養泉に該当しないため泉質名は付きません。源泉温度18.9℃、使用位置42.5℃、PH 7.32です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.0、Na 136.7、K 7.6、NH4 0.5、Mg 5.9、Ca 7.6、Sr 0.0、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 0.0、Fe(III) 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.5、Cl 117.6、Br 0.5、I 0.4、OH 0.0、HS 0.4、S2O3 0.0、HSO4 0.0、SO4 0.0、NO3 0.0、HPO4 0.0、HCO3 214.2、CO3 25.8、メタケイ酸 106.2、メタホウ酸 2.9、メタ亜ヒ酸 0.0、遊離CO2 1.4、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は628.1mg/kgです。
 加水なし、入浴に適した温度に保つため加温、温泉資源の保護と衛生管理のため循環ろ過装置を使用、入浴剤等の使用なし、衛生管理のため塩素系薬剤を残留塩素濃度0.2mg/以上となるよう使用とのことです。

 特徴のない循環湯ではありますが、家庭浴槽に入浴剤を入れる何倍もの塩類濃度はあり、温まりはそれなりに感じられます。
 いろいろ考えはありましょうが、天然温泉に浸かったという満足感が何よりも大切です。効くと思って浸かれば効能も倍増するものと思います。

 入浴後は2階へ上がりました。

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 階段を上がりますと食堂があります。

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 右奥に進んだ所に休憩用広間があります。

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 奥には子供の遊び場もあります。

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 しばし休憩。

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 夜も更けたところで退館しました。

 循環湯で、泉質的な魅力は乏しいと言わざるを得ませんが、食堂や休憩所は整っていますし、様々なイベントで楽しませてくれます。

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 11月21日~24日はワイン風呂をやっています。是非お楽しみください。公式サイトでイベントを確認して利用されると良いと思います。