ちょっと混んでた 「あやめの湯」

 仕事帰りにひと風呂楽しむことにしましたが、どこに行くか思案し、今回は新発田市の新発田温泉「あやめの湯」にしました。
 「あやめの湯」は、レジオネラ属菌検出のため、10月2日から臨時休館し、再検査の結果陰性が確認され、10月16日より営業を再開しました。屋外にある足湯は、陰性確認が遅れ、11月22日より再開されました。
 こんなこともあり、どのような状況か気になりましたし、最近浴槽の湯が濁り湯だったり、透明な湯だったり、変化が大きいので、その確認も含めて、先日の夜に、3か月ぶりに行ってきました。

 仕事を終えて、雨が降り続く中、「あやめの湯」に到着。周囲が真っ暗な中に、入口の看板が優しく迎えてくれます。

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 傘をさすのも面倒で、雨に打たれながら、玄関へと小走りしました。

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 玄関横にある足湯は無人でしたが、再開されて何よりです。

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 少し覗いて玄関へ。

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 引き戸を開けて中に入り、左にある受付で料金を払います。入浴料は、大人(中学生以上) 450円、小人(小学生以下) 280円です。回数券(12枚)は、大人4,500円、小人2,800円です。
 営業時間は、午前10時~午後9時、日曜日・祝日は午前6時~午後9時で、最終受付は午後8時30分です。冬期間の12月15日~3月15日は、午前8時からの営業になります。
 定休日は、毎月第1・第3月曜日で、その日が祝日の場合は翌日です。12月31日、1月1日も定休です。
 各種カード提示で割引になりますが、前回と同様に、JAFカードを提示して、50円引きの400円で利用させていただきました。

 右手の鍵なし下足棚に靴を入れ、スリッパに履き替えて浴室に向かいます。玄関正面の休憩室を挟んで、右が女湯、左が男湯です。

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 浴室入口には、たくさんのスリッパが並んでいました。スリッパを使用しない人も多いので、混雑が予想されました。

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 脱衣場には、左手にコイン返却式のロッカーがあり、空いている場所を自由に使用します。100円玉が必要なのが面倒ですが、ロッカーに入る籠が用意されているのが便利です。洗面台のドライヤーは無料です。

 浴室は8角形をしており、脱衣場の一部が食い込んでいる形状になっています。中央に柱があり、それを取り囲むように窓際に扇型の浴槽があり、反対側の壁際に仕切りなしの洗い場が8か所あり、ボディソープ、リンスインシャンプーがあります。隣同士が密接していて、窮屈感があります。

 予想通りに浴室内は混み合っていました。洗い場は満員で空きはなく、少し待って、空いたタイミングで場所を確保し、隣の客に注意しながら洗身しました。

 浴槽も数人の客で混んでいましたが、空いた隙間を狙って湯に浸かりました。注湯口前に居た客が出るのと入れ替わりに、注湯口前に移動して、源泉を味わい、心の中で語り合いました。
 この温泉は、もともとが鉄分が多く茶褐色に混濁した湯でしたが、除鉄装置が使用されてから混濁がなくなり、黄褐色透明の湯になりました。一昨年に除鉄装置を入れ替えてからは、鉄分がさらに少なくなって透明感を増しました。
 しかし、前回利用したときには、以前と同様の混濁した湯になっていて、どうしたのかと思いましたが、今回は再び淡褐色透明な湯に戻っていました。
 11月17日行かれた方の情報を掲示板にいただいたのですが、そのときは濁り湯だったそうです。それが今回は透明な湯。その時々で変化しているようですね。

 湯温は42℃程度で、一般的には適温でしょう。注湯口前では43℃程度で、若干熱めでした。自己責任でなめますと、薄い塩味とわずかな鉄味がありますが、無臭です。
 注湯口から注がれた湯は、浴槽の縁からオーバーフローされていて、十分量が掛け流されていました。
 次第に先客は出て行かれ、混雑も軽減されて、他の客が視界に入らないよう目を閉じて、じっと無念無想。至福のひとときを過ごしました。
 掛け流しの鮮度の高い湯にじっくりと浸かり、十分に温まったところで浴室を後にしました。

 令和4年4月11日付の分析表によりますと、源泉名は、新発田温泉 あやめの湯。泉質は、ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉(等張性 弱アルカリ性 高温泉)。源泉温度 46.2℃、使用位置 43.0℃。Ph 7.7。湧出量 130L/分(動力揚湯)。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 1.0、Na 2667、K 69.6、NH4 12.10、Mg 110.9、Ca 387.6、Sr 12.7、Ba 0.00、Al 0.00、Mn 0.2、Fe(II) 2.1、Cu 0.00、Zn 0.00、F 2.6、Cl 3457、Br 12.5、I 2.3、NO2 0.1、NO3 0.0、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 1268、HPO4 0.0、HCO3 320.4、CO3 0.0、メタケイ酸 33.0、メタホウ酸 44.1、遊離CO2 13.5、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は8403mg/kgです。
 夏季等の季節は、温度調整のため43℃前後になるよう水道水を加水、加温なし、循環ろ過なし、入浴剤なし、衛生管理のため塩素系薬剤による消毒を実施、浴槽の換水・清掃は毎日営業終了後に実施、水質検査は1年に1回実施し結果をフロント脇に掲示、とのことです。

 噴き出る汗をタオルで拭きながら、奥の休憩室に行きましたが、無人でした。

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 少し休んで、玄関前の休憩室でもうひと休み。

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 ソファに座って、のどを潤しました。

 夜も更けて退館しましたが、外に出ますと、雨足が強くなっていました。タオルを頭にかぶり、車へと駆け足し、雨が降り続く中、新潟市へと安全運転で車を進めました。

 銭湯より安い低料金で、鮮度の高い掛け流しの湯を楽しめるのは大きな魅力です。浴槽の湯は、濁り湯だったり、透明だったりと、その時々で違うようです。その違いを楽しむのも良いかもしれませんね。
 新発田市の中心市街からからも近く、国道7号線からすぐの場所ですので、車さえあれば便利な温泉です。近くならもっと利用するのですけれど・・。新発田市民がうらやましいです。