「寿の湯」の改修に伴い、久し振りの「You&湯」へ

 阿賀町の三川温泉街手前にある新三川温泉の「寿の湯」は、老朽化に伴う改修工事のため、12月1日より使用が中止され、代わりに休業中の「ホテル三川 You&湯」の3階の浴室が使用されています。
 かつて楽しませていただいていた「You&湯」の浴室は、使用できなくなって長い年月が経ちましたが、「寿の湯」の改修に伴って再び使用できるというのはありがたく、せっかくの機会を無駄にせずに利用させていただくことにしました。
 行く機会をうかがっていましたが、これから雪がふかくなるばかりですので、大雪になる前に行っておこうと考え、年の瀬に行ってきました。

 寒波により山沿いには大雪の予報が出ており、雪が降り出したタイミングで、急いで国道49号線を走り、阿賀野市から阿賀町へと入りました。
 スノーシェッドから続くトンネルを抜けて、道の駅「三川」の交差点を左折して、坂を上り、道なりに進みますと三川から新発田へと抜ける県道に出ます。
 雪が深いと通りにくい道ですが、信号のない1本道ですので、三川温泉方面に行くには近道になります。まだ大した雪ではなかったですが、車の輪だちに沿って慎重に進みました。
 三川から新発田に抜ける県道に出て左折して進み、橋を渡ってすぐに左折しますと新三川温泉に到着です。

 消雪パイプが稼働中の「ホテル三川」前の広い駐車場に車をとめて、雪降る中に玄関へ向かいました。

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 玄関を入って左にある券売機で入浴券を買い、受付に提出します。料金は500円です。

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 ロビーを奥に進みます。

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 右に「寿の湯」があるのですがバリケードで封鎖されていました。

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 反対の左側の長い廊下を奥に進みます。

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 突き当たりに、懐かしい浴室棟の玄関があります。

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 靴を脱いで、右手の下足棚に靴をいれます。

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 階段を上がりますと、懐かしい休憩所があります。

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 さらに階段を上りますと浴室があります。

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 左が「滝の湯」、右が「杜の湯」ですが、今回の男湯は右側の「杜の湯」でした。

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 脱衣場には壁際の脱衣棚のほかに、部屋の中央にある脱衣棚に脱衣籠もあります。ほかに鍵付き貴重品入れもあります。

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 洗面台には無料のドライヤーがあります。

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 浴室に入りますと、もうもうとした湯気が立ちこめていました。

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 手前のすぐ右には掛け湯。

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 その奥に仕切り付きの洗い場が6か所あり、ボディソープ、リンスインシャンプーがあります。

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 浴槽は、左に円形の小浴槽、右に大浴槽、その横に寝湯浴槽があります。

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 注湯口から注がれた湯は、排湯口からオーバーフローされており、掛け流しになっています。

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 大浴槽には注湯口が2か所ありますが、1か所のみ使用されていました。

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 円形の小浴槽は注湯量が少なくてぬるめで40~41℃程度、大浴槽は注湯量が多くて熱めになっていますが、浴槽が大きいこともあってか、「寿の湯」のような高温ではなく、せいぜい42℃程度で、注湯口前で温まりました。

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 露天風呂への出口は閉じられいて、残念ながら露天風呂は利用できませんでした。浴室の窓から、雪に埋まった露天風呂を見下ろしました。

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 各浴槽を行き来しましたが、先客が出られた後は浴槽は独り占めで、もうもうとした湯気の中で湯と対話し、癒やしの時間を過ごしました。

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 無色透明の湯は、「寿の湯」のような高温ではありませんでしたが、その分ゆっくりと湯に浸かり、大きな浴槽にゆったりと湯を味わいましたので、これはこれで良かったです。

 脱衣場には、平成28年3月14日付の分析書が掲示されていました。源泉名は、新三川温泉2号(男湯 飲泉口による分析)。泉質は、ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)。源泉温度 59.4℃(調査時における気温3℃)、湧出量 151L7分(動力揚湯)、pH 7.7。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.2、Na 996.3、K 22.7、NH4 2.6、Mg 16.3、Ca 158.4、Sr 3.5、Ba 0.0、Al 0.0、MN 0.0、Fe(II) 0.4、Cu 0.0、Zn 0.0、F 3.7、Cl 879.2、Br 2.5、I 0.8、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 1170、HPO4 0.0、HCO3 109.8、CO3 0.0、メタケイ酸 51.3、メタホウ酸 9.4、遊離CO2 3.7、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は3427mg/kgです。
 湯使いについての詳しい掲示は見当たりませんでしたが、源泉100%で、掛け流しされています。

 露天風呂やスチームサウナが利用できないのは仕方ないにせよ、何年も使用していなかった浴室が、かつのように使用できてありがたかったです。
 混雑もなく、浴槽を独り占め。掛け流しの湯をたっぷりと楽しみ、贅沢な時間を過ごしました。

 湯上がりには、階段を降りて、下の階の休憩所で休みました。

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 畳の広間や食堂は閉鎖されていましたが、食堂の券売機がかつての古き良き時代を思い出させました。

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 古い昭和の時代の分析書もありました。

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 給茶器がありましたの、お茶をいただいてひと休みしました。

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 何年もの空白がうそのように感じられ、いつでも使えるように維持管理されていたというのは驚きでした。

 かつての「You&湯」の賑わいを思い起こしながら、階段を下り、靴を履いて玄関へと向かいました。

 外に出ますと、小雪が降り続いていました。慎重に車を走らせて国道に出て、新潟市へと車を進めましたが、身体のポカポカ感は、家に着くまで維持できていました。