毎年恒例 「だいろの湯」カレンダー

 年が明けて、今となっては昨年の話になってしまい、申し訳ありませんが、記事を没にするのも悲しいですので、お付き合い下さい。
 2024年の〆の入浴はどこにしようかと考えましたが、毎年恒例のカレンダーをまだもらっていなかったことを思い出し、新潟市西蒲区の「だいろの湯」に行ってきました。11月以来、1か月ぶりでした。

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 年末の繁忙期であり、駐車場は混雑しているものと予想していましたが、意外にもすんなりと駐車できました。

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 館内に入りますと、受付には長い行列ができていて、大広間前まで伸びていました。しまったと思いましたが、その列のほとんどは退館される方たちで、退館ラッシュの時間帯だったようでした。

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 入館料は、タオルなしで大人990円、小人500円、平日17時以降は、大人770円、小人390円、タオルセット200円ですが、年末年始期間中は夜間割引はなく、990円を払って浴室へ行きました。

 浴室は、おそらく日中は激混みだったと想像しますが、混雑のピークが過ぎて、いつもの休日程度で良かったです。
 洗い場も空いていて、空きを待つこともなく、すぐに洗身できました。身体を清めて、いざ浴槽へ。

 内湯(2号源泉)は、いつもの白濁はなく、ほぼ無色透明でした。浴槽はそれなりの混雑ではありましたが、注湯口横で、ほのかな硫化水素臭と硫黄味を楽しみながら湯と対話しました。この源泉は、飲泉所にも供給されていて、ほかの温泉なら十分に主役を張れる柔らかな硫黄泉です。

 そして、メインの大庭園露天風呂(1号源泉)へ移動しました。そのときどきで湯色は変化しますが、今回は薄い白濁でした。
 隅の注湯口横で温まりましたが、硫化水素臭が漂い、なめれば塩味と苦みがある湯は、パワーダウンしたとはいえ、素晴しい湯ですね。
 ただし湯温は物足りず、注湯口の大きな石の下から浴槽内に噴出されている加熱源泉を身体に受け止めて温まりました。

 続いて、3号源泉の露天風呂に移動。ここはガラガラでした。湯温は低く、37~38℃のぬる湯が特徴ですが、無色透明ながら、硫黄泉の味わいも感じられていい湯です。

 サウナもと思いましたが、狭い室内は混雑していましたので利用しませんでした。3つの源泉を存分に楽しみ、浴室を後にしました。

 さて、大庭園露天風呂で使用されている1号源泉(平成28年6月6日付)は、源泉名は、1号泉(だいろの湯)。泉質は、含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)。源泉温度:63.4℃、湧出量:160L/分(動力)、PH:7.6です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.0、Na 1388、K 25.5 、NH4 5.6、Mg 4.8、Ca 439.0、Sr 6.9、Ba 0.5、Al 0.0、Mn 0.0、Fe 0.4、Cu 0.0、Zn 0.0、F 3.4、Cl 2860、Br 10.2、I 1.6、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 24.8、S2O3 21.7、HSO4 0.0、SO4 9.3、HPO4 0.0、HCO3 106.2、CO3 0.0、メタケイ酸 49.4、メタホウ酸 30.7、遊離CO2 4.5、遊離H2S 7.1 など、ガス性除く成分総計は4988mg/kgです。
 入浴に適した温度に保つため熱交換器により冷却、加水なし、浴槽水の温度を下げ浴槽内の温度を均一に保つため循環装置を使用、入浴剤の使用なし、衛生管理のため塩素系薬剤を使用、温泉水は毎日1回入換、浴槽は毎日入換時に清掃 とのことです。
 開業当初はもっと硫黄分が濃厚で、黒い湯花でお尻や足の裏が真っ黒になったことを懐かしく思います。

 内湯と飲泉所に使用されている2号源泉(令和2年8月27日付)は、源泉名は、多宝温泉 薬師の湯。泉質は、含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉(低張性弱アルカリ性低温泉)。源泉温度:26.8℃、湧出量:記載なし、PH:記載なし です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.04、Na 535.4、K 3.28、NH4 0.4、Mg 0.3、Ca 95.7、Sr 0.6、Ba --、Al 0.01、Mn --、Fe --、Cu 0.02、Zn --、F 0.3、Cl 957.4、Br 3.6、I 0.3、NO2 --、NO3 --、HS 9.5、HSO4 --、SO4 43.6、S2O3 0.6、HPO4 --、HCO3 33.2、CO3 1.8、メタケイ酸 19.0、メタホウ酸 4.2、遊離CO2 --、遊離H2S 0.3 など、ガス性除く成分総計は1710mg/kgです。
 入浴に適した温度に保つため熱交換器により加温、加水なし、浴槽水の温度を昇温し浴槽内の温度を均一に保つため循環装置を使用、入浴剤の使用なし、衛生管理のため塩素系薬剤を使用、温泉水は毎日1回入換、浴槽は毎日入換時に清掃 とのことです。
 この源泉は、開業してしばらくしてから温泉の認定を受けましたが、1号源泉とは逆に硫黄分が濃厚になっており、味わい深い湯になりました。

 露天風呂に使用されている3号源泉(平成28年6月6日付)は、源泉名は、3号泉(だいろの湯)。泉質は、含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(アルカリ性低張性高温泉)。源泉温度:47.8℃、湧出量:800L/分(動力)、PH:9.1 です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.0、Na 1421、K 9.4 、NH4 4.3、Mg 0.1、Ca 391.8、Sr 3.5、Ba 0.1、Al 0.0、Mn 0.0、Fe 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F 1.7、Cl 2820、Br 10.1、I 0.9、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 13.3、HSO4 0.0、S2O3 1.5、SO4 44.2、HPO4 0.0、HCO3 19.8、CO3 0.0、メタケイ酸 34.9、メタホウ酸 43.0、遊離CO2 1.7、遊離H2S 0.1 など、ガス性除く成分総計は4820mg/kgです。
 高温泉ですが冷却・加温等せずそのまま使用、滝湯については浴槽水の温度を下げ浴槽内の温度を均一に保つため循環装置を使用、入浴剤の使用なし、衛生管理のため塩素系薬剤を使用、温泉水は毎日1回入換、浴槽は毎日入換時に清掃 とのことです。
 この源泉は湯量豊富であり、姉妹間の「めんめん亭わたや」に供給されているほか、新潟駅前の「ドーミーイン新潟」にローリーされています。

 これら3つの良質な硫黄泉を楽しめるというのは良いですね。

 湯上がりにはこれ。

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 家族連れが去った広間も空いていて、ゆったりと休憩できました。

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 広間には、こんなものがありましたが、正月用の飾りでしょうか。

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 帰りの受付は行列もなく、紙コップにカルピスをいただいて退館しました。

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 カルピスを温泉水で割る「薬師のミネラルカルピス」をいただきました。

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 カルピスなしでも良いのですが、カルピス入りは大変美味しいですので、是非飲んでみて下さい。

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 ライトアップされた温泉櫓に別れを告げて、家へと向かいました。この周辺では大した降雪もなく、穏やかな年の瀬でした。

 さて、家に帰って、私の自室に張ってある去年のカレンダーの代わりに、新しいカレンダーを張りました。

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 2025年の絵柄は「めんめん亭わたや」です。立ち寄り入浴しかしたことがありませんが、泊まってみたいですね。
 カレンダーを眺め、2025年が良い年となることを祈りました。