2024年の新潟の温泉を振り返って

 今日は大晦日。2024年は間もなく終わろうとしています。皆様方に取りまして、どのような1年でしたでしょうか。

DSC_0126-crop.JPG
 新潟の温泉の出来事を振り返ってみますと、社会情勢を反映して、値上げの1年だったと言えましょう。燃料費高騰・物価高は今後も続きますので、来年も値上げが続きそうで、明るい見通しがないのが残念です。

 では、月ごとにこの1年を振り返ることにしましょう。
 
1月
 十日町市の「千年の湯」は1月1日から、上越市の鵜の浜温泉「鵜の浜人魚館」は1月15日より料金が値上げされました。
 長岡市寺泊の「きんぱちの湯」は、 改装リニューアル工事のため、1月15日より休館となりました。
 小千谷市の「ちぢみの里」は、1月25日より源泉設備の不具合のため、水道水の沸かし湯による営業となりました。
 村上市の「勝木ゆり花温泉」の利用客が、1月23日に開業以来200万人を達成しました。

2月
 新潟市西蒲区の多宝温泉「だいろの湯」は、2月1日よりタオルセットの料金が100円から200円に値上げされました。
 十日町市の「ミオンなかさと」は、2月1日から3月7日まで、改修工事のため休館しました。
 上越市の「くわどり湯ったり村」は、施設の修繕工事のため、2月1日より3月23日まで休館しました。
 新発田市の「百花の里 城山温泉」は、2月初めより源泉井戸ポンプ故障により沸かし湯営業となりました。
 上越市吉川区の「ゆったりの郷」は、温泉設備の不具合により休館しましたが、3月26日より営業を再開しました。

3月
 新潟市西蒲区の「だいろの湯」の料金が3月1日より値上げされました。
 十日町市の「明石の湯」は、レジオネラ属菌が検出されたため、3月7日から臨時休館し、3月14日午後より営業を再開しました。
 長岡市寺泊の「寺泊きんぱちの湯」は、改修工事を終えて、3月12日よりプレオープンし、3月26日にグランドオープンしました。館内が改装されたほか、浴室部分では「海の見えるサウナ」とチラーを備えた水風呂が新設されました。
 魚沼市の「見晴らしの湯 こまみ」は、機械設備改修工事のため、3月12日~4月12日までの1か月間、長期の休館になりました。
 能登半島地震により低迷した観光需要の回復を図るため「北陸応援割」が開催され、新潟県でも「にいがた応援旅割キャンペーン」として3月16日~4月26日宿泊分まで開催されました。
 上越市は、利用者の減少等により赤字が続いている市が保有する4つの温泉施設を民営化する方針を、3月25日の市議会総務常任委員会で公表しました。対象となる施設は、「くわどり湯ったり村」「深山荘」「マリンホテルハマナス」「板倉保養センター(やすらぎ荘)」の4施設です。

4月
 新発田市の「あやめの湯」、聖籠町の「ざぶーん」、柏崎市の「じょんのび温泉 楽寿の湯」、十日町市の「明石の湯」「ミオンなかさと」「ゆくら妻有」「雲海」「鷹の湯」「ナステビュウ湯の山」の料金が一斉に値上げされました。
 新発田市の「紫雲の郷」は、指定管理者として運営していた第三セクターの「紫雲寺記念館」が自己破産したため、4月1日より市の直営になりました。
 新潟市西区の「アクアパークにいがた」が改修工事のため4月1日より2025年3月31日まで長期休館になりました。
 新潟市西蒲区の「ヴィネスパ」の女湯に待望のサウナ室が4月18日にオープンしました。
 長らく休業していた三条市の銭湯「泉乃湯」は、4月24日に営業再開しました。

5月
 新潟市西区の銭湯「旭湯」は、施設の老朽化と経営者の高齢化により、2023年1月より休業していましたが、新しい経営者により、大規模改修が行われ、5月4日に営業を再開しました。同様に新潟市江南区の「小松湯」は、5月15日に営業を再開しました。
 新潟市西蒲区の「ヴィネスパ」は、平日の17時以降の夜間割引(800円)が5月7日より廃止されて終日1000円になりました。
 新発田市の「百花の里 城山温泉」は、源泉トラブルのため2月より沸かし湯営業をしていましたが、修理が終わって5月31日より温泉営業が再開されました。

7月
 南魚沼市の「石打ユングパルナス」は7月1日より、長岡市の花みずき温泉「喜芳」は7月3日より料金が値上げされました。
 長岡市の「麻生の湯」は、レジオネラ菌属が検出され、7月2日より営業を休止し、11日より営業を再開しました。
 2023年末に惜しまれて閉館した長岡市の「三島谷温泉」は、新しい経営者により、7月26日より営業を再開しました。
 長岡市のスーパー銭湯「越後長岡 ゆらいや」は、これまで会員制度を設けて、会員料金が設定されていましたが、7月24日より会員カードが廃止されました。
 三条市の日帰り温泉「いい湯らてい」で、Refaの高級シャワーヘッドが盗まれたとのニュースがありました。

8月
 新潟市のスーパー銭湯「極楽湯 槇尾店」は、営業時間が延長され24時(最終受付23時30分)までとなり、土曜日・日曜日は朝6時から営業が開始されました。

9月
 新潟市内の「極楽湯」は9月1日から、新発田市の「百花の里 城山温泉」は9月2日より料金が値上げされました。
 大雪により、アクセス道路の吊り橋が崩落して閉鎖されていた妙高市の燕温泉「河原の湯」が、9月1日にオープンしました。

10月
 阿賀野市の安田温泉「やすらぎ」、上越市の「七福の湯 上越店」の料金が、10月1日より値上げされました。
 新発田市の「あやめの湯」は、女湯と足湯でレジオネラ属菌が検出されたため、10月2日より営業を休止し、10月16日(足湯は11月22日)より営業を再開しました。
 十日町市の「明石の湯」は、レジオネラ属菌が検出されたため、10月17日より温泉利用を休止し、31日より営業を再開しました。
 南魚沼市舞子にある東京都江戸川区の保養施設「塩沢江戸川荘」に温泉棟が増築され、10月19日にオープンしました。これに伴い日帰り入浴が可能になりました。
 屋根の修繕工事のため、9月2日から長期に休館していた長岡市の花みづき温泉「喜芳」は、工事が予定通りに終了し、10月27日より営業を再開しました。
 新潟のサウナを盛り上げるイベントの「サどころ新潟 豊蒸祭」が10月26日に始まり12月8日まで開催されました。
 政府の関係5省庁後援による国民参加型の温泉地活性化プロジェクト「温泉総選挙2024」の投票結果が発表され、全国の部門別ランキングで、新潟市西蒲区の岩室温泉が「おもてなし部門」で第1位になり、松之山温泉が「秘湯/名湯部門」で第4位、赤倉温泉が「健康/スポーツ部門」で第5位に入賞しました。
 当ホームページは、10月23日で、開設28周年を迎えました。

12月
 9月1日より浴室改装工事のため、長期に休館していた三条市の「さぎの湯」が、12月1日にリニューアルオープンしました。
 阿賀町の新三川温泉「寿の湯」は、老朽化に伴う改修工事のため、12月1日より使用が中止され、代わりに休業中の「ホテル三川 You&湯」の3階の浴室の使用が開始されました。


 2024年の主な出来事は上記の通りですが、来年早々の1月1日より、上越市名立区の「うみてらす名立」内にある温浴施設「名立の湯 ゆらら」の夜間割引が廃止され、新潟市の公共入浴施設や、入浴設備を備えた老人福祉センターや老人憩いの家の利用料金が、来年4月から値上げされます。
 また、本年の1月から源泉トラブルにより沸かし湯営業を続けている小千谷市の「道の駅 ちぢみの里おぢや」の温泉施設は、2025年3月末をもって入浴営業を休止するとのことです。

 明るい話題としましては、上越市牧区宇津俣の「鷹羽鉱泉」が10年ぶりに復活し、予約制の貸し切りサウナ施設として2025年5月のオープンを目指しているそうです。
 さて、2025年がどのような年になるかわかりませんが、新潟の温泉を楽しみ、応援しましょう。