露天風呂独り占め 平日夜の「ざぶーん」

 聖籠町の聖籠観音の湯「ざぶーん」は、1998年4月のオープン以来のファンであり、度重なる源泉トラブルなど、その幾多の変遷を見守ってきました。その歴史は過去のブログ記事を検索してご覧いただければ幸いです。
 ということで、ときどき利用しているのですが、、今回は昨年12月以来、3か月ぶりになります。実は一昨年以来、きれいに3か月ごとに訪問しており、前回の前が9月で、その前が6月、さらにその前が3月、そのまた前が12月、その前が9月と、なぜか周期的に利用したくなる温泉です。
 全く偶然なのですが、なぜか3か月経つと無性に恋しくなり、今回もちょうど3か月目であることに気付き、自分でも驚いています。
 
 某所での会議が予定より早く終わり、ひと風呂浴びて帰宅することにしました。どこに行こうか思案しましたが、年が変わってからまだ行っていなかった「ざぶーん」が思い立ちました。
 国道7号線の聖籠ICを降りて県道を進み、新潟手の外科病院の先を右折して、看板に従って進みますと、「ざぶーん」に到着です。
 聖籠町の公共温泉として親しまれており、休日はたいへん混み合うのですが、平日夜ということで駐車場に余裕がありました。

 玄関の明かりが優しく迎えてくれます。

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 玄関を入りますと、すぐ左に下足箱がありますので、靴を入れて入館します。

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 玄関先には「ざぶーん館」という大きな看板が出ています。

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 私はいつも「ざぶーん」と表記しており、公式サイトでも「ざぶーん」となっていますが、正式名はどっちなんでしょうね。どうでも良いのですけれど。

 下足箱の鍵とともに受付に進みます。

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 入館料は、昨年4月から値上げされて、タオルセット付で850円になりましたが、昨今の値上げラッシュの中にあっては、タオル付きでこの値段は大変お得です。町の公共温泉ということで、料金は議会で決定されますので、安価に抑えられているものと思います。

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 ロッカーキーとタオルセットを受け取って、奥の浴室に向かいます。

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 浴室は、左が「聖の湯」、右が「観音の湯」で、男女交互で使用されます。露天風呂は大差ないですが、浴室の構成・配置がかなり異なり、印象が随分異なります。
 今回の男湯は、右側の「観音の湯」でした。最近はなぜか
左側の「聖の湯」ばかりでしたので、久しぶりになります。

 暖簾をくぐりますと、観音像が迎えてくれますので、心の中でお参りします。

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 脱衣場に入りますと、スチールロッカーが多数並び、洗面台には無料のドライヤーがあり、ヘアブラシも用意されています。

 浴室の入り口の戸が壊れていて、内側の戸は解放されていました。老朽化が進んでいるようです。
 浴室に入りますと、最近ずっと「聖の湯」続きでしたので、「観音の湯」の内湯の風景は新鮮に感じられました。
 すぐ右に仕切り付きの洗い場が、4か所X3列で、計12か所あり、ボディソープとリンスインシャンプーがあります。ほかにシャワーも2か所あります。
 右奥には、L字型の大浴槽があり、左には円形小浴槽、その左には大きな歩行浴槽があります。さらに左手前の奥には水風呂とドライサウナがあります。

 洗身して、まず無人だった円形浴槽に浸かりました。ここはジェット浴槽で、源泉が使用されていなかったように記憶していましたが、現在はジェットはなくなり、ぬるめの源泉浴槽になっていました。これはこれでありがたいですね。
 隣の歩行浴槽も、以前は源泉でない時期がありましたが、現在は源泉に戻っていました。先客が歩き回っておられ、その様子を円形浴槽に浸かりながら眺めていました。

 そして、奥の大浴槽に浸かりました。先客が2人おられましたが、大きな浴槽ですので、ゆったりできました。
 湯温計は42.5℃を表示していましたが、それほどの温度ではないように感じました。淡黄色透明な湯は、アンモニア臭・ヨード臭が入り混じった芳香があり、ツルスベ感があり、なめれば塩辛いです。
 循環湯でオーバーフローはありませんが、注湯口前でゆっくりと湯と対話し、強塩泉を味わいました。混み合うこともなく、瞑想の時を過ごしました。

 そして、露天風呂に移動しました。先客が1人だけおられましたが、ほどなくして出て行かれ、以後私だけの独り占めになりました。
 浴槽内に加熱源泉が強烈な水流で注入されており、それを身体に受けて温まりました。強塩泉ですので、加熱源泉を身体に受けますと、温まりは抜群です。
 この露天風呂はオーバーフローがあり、十分量が掛け流されていました。この浴槽を独り占めし、贅沢な気分でした。
 次の客が来るまでは浴槽から出ずに浸かっていようと自分に課題を与えて、じっくりと湯を楽しみました。
 しかし、十分に温まっても、次の客は来られません。しばらく経って、1人の客が外に出て来られましたが、サウナ後の様で、デッキチェアで涼んでおられ、浴槽に浸かる気配がありませんでした。
 早く誰か来てくれと祈りながら、8角形に木が組まれた天井を見上げながら、湯に浸かり続けていました。何も我慢することもないのですが、これが私の意地というものです。馬鹿ですね。
 その後数分して、漸く次の客が浴槽に入り、私の苦行は終了となりました。ゆでだこ状態となり、失神しないよう、ゆっくりと湯から出ました。
(浸かりすぎは身体に良くないですので、皆さんはくれぐれも無理なさらないでください。)

 こんな状態でしたので、再度内湯に浸かることなく、浴室を後にしましたが、噴き出る汗が止まりませんでした。もちろんサウナを利用するどころではありませんでした。

 内湯をゆったりと浸かり、露天風呂は独り占め。平日夜ということで、空いていて良かったです。
 これまで平日夜でも長時間に渡って独泉できることはめったになく、今回はラッキーでした。私の日頃の行いが良いからということではなく、たまたまタイミングが良かっただけなのでしょうね。

 湯上りには、浴室前の広間で、冷茶をいただきながらひと休み。

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 その後は、ロビーでTVを見ながらもうひと休み。

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 夜も更けてきましたので退館し、渋滞がなかったバイパスを快適に走って家路に着きました。

 車さえあれば交通の便は良いですし、魅力的な温泉です。また利用させていただきたいと思います。