あれ? 水車がない! 桜も見納め 越後長野温泉「嵐渓荘」
新潟の桜は、平野部では散って葉桜となりましたが、山間部はまだ満開の桜が持ちこたえています。
こんな春の陽気に誘われて、まだ桜が見頃だった先日の昼下がりに、手軽に秘湯気分を味わえる宿として人気の「嵐渓荘」に行ってきました。前回行ったのが昨年の4月でしたので、1年ぶりになります。
こんな春の陽気に誘われて、まだ桜が見頃だった先日の昼下がりに、手軽に秘湯気分を味わえる宿として人気の「嵐渓荘」に行ってきました。前回行ったのが昨年の4月でしたので、1年ぶりになります。
三条市街から下田市街を抜けて、五十嵐川沿いに国道289号線をさらに9kmほど進みますと、やがて直角にそそり立つ八木ヶ鼻の断崖絶壁が迫ってきます。
そのまま直進して橋を渡りますと「いい湯らてい」ですが、案内板に従って手前で右折してしばらく進みます。
守門川の橋を渡り、案内板に従って左折し、ぐるりと回って道路の下をくぐりますと、「嵐渓荘」の 裏の駐車場に到着します。
そのまま直進して橋を渡りますと「いい湯らてい」ですが、案内板に従って手前で右折してしばらく進みます。
守門川の橋を渡り、案内板に従って左折し、ぐるりと回って道路の下をくぐりますと、「嵐渓荘」の
駐車場から玄関へと向かいますと、途中で日本秘湯を守る会の提灯が迎えてくれます。
木造3階建ての本館の緑風館は、国の登録有形文化財に指定されており、これについての案内板があります。
大きな桜がありますが、散り始めており、風に花びらが舞っていました。
その横には雪が残っていて、 冬の名残りと満開の桜との対比が風流でした。
木造3階建ての本館の緑風館は、国の登録有形文化財に指定されており、これについての案内板があります。
大きな桜がありますが、散り始めており、風に花びらが舞っていました。
その横には雪が残っていて、
入館前に周囲を散策し、守門川の流れと桜にうっとりと見入りました。
敷地内を流れる水路に水車があり、その横に東屋があったはずでしたが、残念なことに水車はなくなっていました。
東屋は無残にもつぶれていました。豪雪の被害でしょうか。
あの水車が名物であっただけに、なくなってしまったのは残念ですね。
東屋は無残にもつぶれていました。豪雪の被害でしょうか。
あの水車が名物であっただけに、なくなってしまったのは残念ですね。
玄関前に真木の清水があり、手ですくって、美味しくいただきました。
入浴料金は、大人1000円、小人700円で、フェイスタオル貸し出し付です。バスタオルは176円、浴衣は440円です。6枚で5000円の回数券もあります。
私は例によって「温パラ」 の割引クーポンで750円で入館できました。このクーポンを3回利用しますと、4回目は無料で入浴できます。
私は例によって「温パラ」
入浴時間は、大浴場は、11時~14時30分で、山の湯の「石湯」は、11時~12時は男湯、13時~15時30分が女湯、「深湯」は、11時~12時は女湯、13時~15時30分が男湯です。
まずは新館にある大浴場を利用しましょう。 ロビーを抜けて奥に進んだ先に大浴場があります。
無色透明でほば無臭ですが、ツルスベ感があり、かなりの塩味があります。湯温は40~41℃程度ですが、あたたまりは良好です。
浴槽の窓際に木製の枕があり、ここで横になって、寝湯を楽しめるのは良いですね。私も寝ころばせていただきました。
浴槽の窓際に木製の枕があり、ここで横になって、寝湯を楽しめるのは良いですね。私も寝ころばせていただきました。
気を取りなおして、離れにある浴室「山の湯」 へ移動することにしました。
玄関ロビー右の木造の急な階段を上がって2階へ上がり、 渡り廊下を渡って別館に行きます。
廊下を曲がりながら進んで鉄製ドアを開けますと、開放的な渡り廊下があり、この先に「山の湯」がありま す。
廊下を曲がりながら進んで鉄製ドアを開けますと、開放的な渡り廊下があり、この先に「山の湯」がありま
浴室は、「石湯」と「深湯」の2つがあり、時間帯によって男女交互に使用されます。
前記しましたように、男湯は、11時~12時が「石湯」、13時~15時30分が「深湯」になります。今回は午後の利用でしたので、男湯は「深湯」でした。
前記しましたように、男湯は、11時~12時が「石湯」、13時~15時30分が「深湯」になります。今回は午後の利用でしたので、男湯は「深湯」でした。
午前11時過ぎに来て「石湯」に浸かり、入れ替え時間に昼食と新館の大浴場を楽しみ、13時以降に ここに戻って「深湯」を楽しむという裏技がありますが、 そんなことはしたことはありません。
私は11年前に1度だけ泊まったことがあり、 そのときは両方の浴室を楽しませていただきました。
大浴場の日帰り入浴終了時間が近付いてきたところで、独り占めを狙って、 再び新館大浴場へ行きました。
先客がおられましたか、すぐに出ていかれ、その後は目論見通りに浴室を独り占めすることができました。再度内湯を楽しみ、先ほどは利用できなかった露天風呂を堪能しました。
先客がおられましたか、すぐに出ていかれ、その後は目論見通りに浴室を独り占めすることができました。再度内湯を楽しみ、先ほどは利用できなかった露天風呂を堪能しました。
雑念は消え去り、束の間ながらもストレス解消できました。
さて、平成26年12月24日付の分析書によりますと、源泉名は、越後長野温泉及び越後長野温泉保男井戸の混合泉。泉質は、ナトリウム- 塩化物冷鉱泉(高張性弱アルカリ性冷鉱泉)、源泉温度 13.8℃、使用位置 40℃、湧出量 48L/分(越後長野温泉 21L/分、越後長野温泉平成保男井戸 47L/分、動力揚湯)、PH 7.7 です。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.6、Na 1832、K 59.7、NH4 0.1>、Mg 145.2、Ca 133.7、Sr 0.7、Ba 0.7、Al 0.1>、Mn 0.6、Fe(II) 0.2、Fe(III) 0.1>、Cu 0.1>、F 0.2,Cl 7718、Br 28.1、I 2.3、HS 0.1>、S 0.1>、S2O3 0.7、HSO4 5.0>、SO4 19.0、HCO3 1303、CO3 5.0、メタケイ酸 39.1、メタホウ酸 31.3、メタ亜ヒ酸 0.1>、遊離CO2 43.6、遊離H2S 0.1> など、ガス性除く成分総計は14320mg/kgです。
加水なし、洗い場に流れた分を常時補充するため新湯注入あり、 入浴に適した温度に保つため加温あり、 温度管理と温泉資源保護のため循環あり、入浴剤使用一切なし、 源泉100%、消毒処理あり、2ヶ月毎に水質検査実施とのことです。
泉質名には出ませんが、炭酸水素イオンの絶対量の多さは特筆すべきでしょう。冷鉱泉ですので、加熱・循環は避けられませんが、浴室の雰囲気も良く、何の不満もありません。
さて、平成26年12月24日付の分析書によりますと、源泉名は、越後長野温泉及び越後長野温泉保男井戸の混合泉。泉質は、ナトリウム-
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.6、Na 1832、K 59.7、NH4 0.1>、Mg 145.2、Ca 133.7、Sr 0.7、Ba 0.7、Al 0.1>、Mn 0.6、Fe(II) 0.2、Fe(III) 0.1>、Cu 0.1>、F 0.2,Cl 7718、Br 28.1、I 2.3、HS 0.1>、S 0.1>、S2O3 0.7、HSO4 5.0>、SO4 19.0、HCO3 1303、CO3 5.0、メタケイ酸 39.1、メタホウ酸 31.3、メタ亜ヒ酸 0.1>、遊離CO2 43.6、遊離H2S 0.1> など、ガス性除く成分総計は14320mg/kgです。
加水なし、洗い場に流れた分を常時補充するため新湯注入あり、
泉質名には出ませんが、炭酸水素イオンの絶対量の多さは特筆すべきでしょう。冷鉱泉ですので、加熱・循環は避けられませんが、浴室の雰囲気も良く、何の不満もありません。
温泉に別れを告げて、 同様に退館する女性グループとともに玄関を出ましたが、 入れ違いに宿泊客か到着されました。うらやましく思いながら、水路沿いに駐車場へと向かいました。
渓流の横に佇む閑静な一軒宿。日本秘湯を守る会のまさに秘湯です。世間の喧騒からのがれ、静かな時間を過ごすには最適です。
立ち寄り入浴にも力を入れてくれているのもありがたく、「温パラ」のクーポンも使えますので、 是非ご利用されますことをお勧めします。