値上げされてもお得です 緒立温泉「黒埼荘」

 新潟市内には各所に魅力ある温泉が多数ありますが、中心市街地からは遠いのが難点です。その中にあって、市の中心部から一番近い温泉、それが西区にある緒立温泉です。
 緒立温泉は、緒立集落にある緒立八幡宮の境内に湧き、江戸時代から霊泉として知られ、昭和40年代まで湯治場として賑わっていました。
 その後も数軒の旅館が営業していましたが廃業し、現在由緒ある緒立温泉を楽しめるのは「黒埼荘」だけになりました。
 ここは、新潟市の公共福祉施設で、正式名は「老人福祉センター 黒埼荘」です。老人福祉施設ではありますが、一般人の利用も可能です。
 西区の郊外にあり、新潟市の中心部からでもすぐの場所ですので、隠れた穴場ともいえます。

 ということで、度々利用せていただいていますが、2024年4月より、新潟市内の公共施設の利用料金が一斉に値上げされ、公共の温泉施設・温浴施設も値上げされました。
 これにともない、老人憩いの家や老人福祉センターは、これまで市民の60歳以上は100円で利用できましたが、4月からは120円になりました。市民の一般も250円が300円になりました。
 値上げ前の3月に行って以来、利用していませんでしたので、値上げ後の状況視察の意味も含めて、2か月ぶりに行ってきました。

 新潟西バイパス・亀貝ICから新潟西警察署を左に見てしばらく進みますと、案内板が出ていますので、左折しますとすぐ右に「黒埼荘」があります。

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 駐車場から奥まったところに玄関があります。福祉施設らしからぬ「ゆ♨」という大きな看板が迎えてくれて、気分を高めてくれます。

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 中に入りますと、左手に下足棚がありますので、靴を入れ、用意されている番号札を洗濯ばさみで靴に付け、もう1枚の番号札は自分で保管します。

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 玄関の右に券売機がありますので、入浴券を購入し、玄関で待ち構えている職員に入浴券を提出します。
 料金は、市内60歳以上120円、市内一般300円、市内小中学生140円、市外一般540円、市外小中学生140円です。値上げされたとはいえ、新潟市民は低料金で利用できます。
 市内60歳以上に限り、定期利用券があり、1か月600円、6か月3600円、1年6000円ですので、頻回に利用する人には便利です。
 開館時間は、9時~16時30分で、入浴時間は、10時~16時まです。休館日は、毎週月曜日、5月4日、8月13日~8月15日、12月29日~1月3日です。
 低料金はありがたいのですが、公共福祉施設ということで閉館時間が早く、入浴は16時までですのでご注意ください。

 玄関ホールを挟んで、左が従来からの浴室で、ここで温泉が楽しめます。右奥には新館浴室がありますが、こちらは沸かし湯です。
 
 まずは本館の浴室で温泉を楽しみましょう。

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 玄関ホールのすぐ左に男女浴室があり、右が男湯、左が女湯です。

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 中に入りますと、鍵付きのスチールロッカーがあり、空いている場所を自由に使用しますが、脱衣場入り口前に脱衣籠があり、ここで脱衣・着衣している人もいます。

 脱衣場・浴室ともに非常に狭く、脱衣場洗面台が1つのみで、ドライヤーはありません。前回利用時には浴室の戸に、張り紙がたくさんあって、意味深な掲示もあったのですが、剝がされていて、スッキリしていました。

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 浴室内には多数の先客がおられ、右の壁際に8か所ある洗い場はすべて埋まり、浴槽内にも3~4人の客がおられました。
 10時の入浴営業開始に5分ほど遅れて入館したのですが、すでに多数の人で混雑していました。値上げの影響などなく、高齢者の憩いの場として賑わっていて何よりです。
 洗い場が1つ空くのを確認して浴室に入り、洗身しました。ここにはボディソープがありますが、シャンプーはありませんので、必要な人は持参しましょう。ボディソープがあるだけでも素晴らしいと思います。

 小さな浴槽には数人の先客がおられましたが、温泉巡りで鍛えた私ですので、挨拶して常連さん方の隙間に入り込みました。
 茶濁りの湯は、無臭ですが、自己責任でなめますと、軽い塩味を感じます。湯温は41℃程度でしょうか。
 冷鉱泉ですので、加熱循環されていますが、茶色に混濁した湯は存在感たっぷりで、温泉に浸かったという視覚的な満足感を与えてくれます。
 ただし、狭いですので、混雑時はゆったりできないのが残念です。混雑具合をみてからの利用がお勧めです。

 平成30年1月16日付の分析書によりますと、泉質はナトリウム・塩化物温泉(低張性中性冷鉱泉)、源泉温度14.8℃(使用位置43.0℃)、湧出量56L/分(動力揚湯)です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.0、Na 778.0、K 32.7、NH4 22.7、Mg 30.1、Ca 27.1、Sr 0.4、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.8、Fe(II) 7.3、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.1、Cl 1374、Br 4.8、I 3.0、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 4.0、HPO4 0.0、HCO3 463.8、CO3 0.0、メタケイ酸 54.3、メタホウ酸 0.0、遊離CO2 30.0、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は2764mg/kgです。
 加水なし、加温あり、循環ろ過装置使用あり、塩素系薬剤による消毒あり、入浴剤の使用なしとのことです。

 なお、由緒ある緒立温泉の歴史については、以前のブログで紹介していますので、ご覧いただければ幸いです。
 
 混雑している本館浴室を後にして、新館浴室に移動しました。こちらは広めで、ゆったりできます。

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 脱衣場に入りますと、右手に鍵付きロッカーが多数あるほか、脱衣棚に脱衣籠があります。

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 左奥には洗面台があり、無料のドライヤーが2台ありました。

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 浴槽に入りましと、ここも混雑していましたが、営業開始後に利用した第一陣が順に出て行かれるタイミングで、一時的に浴槽を独り占めできました。
 しかし、すぐに入れ替わりに次の客が来られて、人気のほどが伺われました。平日は利用したことがないのでわかりませが、休日は混雑します。

 洗い場は、仕切りなしで、壁際に5か所+3か所で、計8か所あります。ボディソープはありますがシャンプーはありません。もちろん私はシャンプーを持参しました。

 窓際に扇型を引き延ばしたような浴槽があります。左側にはジャグジー付きです。浴槽の中央に注湯口があり、間欠的に大量の湯が供給されます。
 市水の沸かし湯ではありますが、スーパー銭湯のような強烈なカルキ臭はなく、気持ち良く湯に浸かれました。
 湯温は41~42℃程度の適温です。間欠的に注湯口から大量に湯が注がれれて、浴槽の縁からオーバーフローされます。
 このタイミングで湯に浸かりますと、掛け流し気分を味わえ、沸かし湯ながらも満足感は高いです。

 十分に温まり、噴き出る汗を拭きながら、ロビーに移動。大広間は賑わっているようですが、ここは空いていました。

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 TVを観ながらでひと休みしました。

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 ロビーから見える中庭にきれいな花が咲いていました。

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 汗が引いたところで退館しました。休日の午前で混雑していましたが、2つの浴室を低料金で楽しめるというのは素晴らしいですね。

 新潟市中心部から一番近い天然温泉であり、値上げされたとはいえ、新潟市民は安価に利用できますのでお勧めです。特に60歳以上の人は120円で利用できますので、是非ご利用ください。
 老人福祉センターということで躊躇されるかもしれませんが、一般人もどうぞご利用ください。ただし、子どもの料金設定はありますが、子どもを見かけたことはありません。