お湯良し、眺め良し! 寺泊岬温泉「ホテル飛鳥」

 雨が降ったりやんだりと、落ち着かない天候の休日の昼下がり。久し振りに長岡市寺泊の野積地区にある「ホテル飛鳥」に行ってきました。
 「ホテル飛鳥」は、1999年4月末にオープンし、4階の展望大浴場は日帰り利用可能でしたので、利用させていただきました。
 当初は天然温泉ではありませんでしたが、その後温泉掘削に成功し、2005年7月30日より寺泊岬温泉して使用開始され、現在に至りますが、その経緯につきましては、前回のブログに詳しく書いてありますので、ご覧下さい。

 ここの大浴場には「藻古(もっこ)の湯」という、海藻の「ホンダワラ」を使用した浴槽があり、ここだけの名物だったのですが、4月から休止され、ぬる湯浴槽として使用されるようになりました。
 近年の海水温の上昇による海藻の育成不足のため、海藻の保全や環境保護の観点から、ホンダワラを採取していた漁師と相談の上、苦渋の決断の上、休止することにしたそうです。
 こんな情報を見聞きして、久しく「ホテル飛鳥」に行っていなかったことを思い出し、昨年5月以来1年ぶりに利用することにしました。

 新潟市から海岸部を通る国道402号線(越後七浦シーサイドライン)で寺泊方面へと進み、野積地区の高台にありひときわ目立つ7階建ての「ホテル飛鳥」に到着しました。

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 駐車場に車をとめて、玄関へ。

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 館内に入りますと、フロントの右端に、日帰り入浴専用の受付が設けられています。

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 料金は、大人800円、小人400円で、タオル50円、バスタオル100円です。10個で1回無料のスタンプカードもあります。
 日帰り入浴の営業時間は、11:00~21:00で、最終受付は20:00です。月に何日か休館日があり火曜日のことが多いですが、公式サイトで確認して下さい。

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 エレベーターで4階に上がりますと、そこは大浴場のフロアとなっています。すぐ左にある日帰り客用の下足箱に靴を入れ、鍵は自分で保管します。

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 ロビーの右奥に展望大浴場があり、男女交互に使用されます。

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 手前が「海彦」、奥が「山彦」と命名されています。浴室のレイアウトの違いがありますが、浴槽の構成は同様です。
 景色には違いがあり、「海彦」は浴室全体から日本海を一望でき、「山彦」は、日本海のほか、弥彦山が展望できます。
 今回の男湯は前回と同様に「山彦」でした。「山彦」の方が弥彦山も見えて眺めが良いので、個人的にはこちらの方が好きです。

 浴室は空いており、各浴槽とも独り占めで、他の客に気兼ねすることなく楽しむことができましたので、写真を撮らせていただきました。

 脱衣場に入りますと、左が宿泊客用で脱衣棚・脱衣籠があります。

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 右には日帰り客用の鍵付きロッカーが並んでいますので、空いているロッカーを自由に使用します。

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 洗面台・化粧台には、ドライヤーのほか、整髪料、ヘアブラシ等があります。

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 浴室に入りますと、右に洗い場があり、仕切り付が6か所、仕切りなしが6か所で、ボディーソープ、シャンプー、コンディショナーがあります。

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 左に掛け湯があります。

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 そして、陶器風呂が2つ、寝湯があり、窓際に大浴槽があります。

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 2面のガラス壁で、右に弥彦山、正面に日本海、その先に佐渡の山並みが一望されます。

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 大浴槽の反対側には、ぬる湯と水風呂の小浴槽が並び、その横にドライサウナがあります。さらに、外に小さな露天風呂があります。

 洗身して各浴槽に浸かりました。大浴槽と寝湯が温泉ですが、ほかは沸かし湯です。

 陶器風呂は、円形と楕円形の2つがあります。沸かし湯ですが、ザバーと浴槽に浸かるのは気持ち良いです。

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 寝湯は、湯に浸かるという感じではなく、背中が湯に浸かる程度です。

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 素晴らしいのは大浴槽です。まずは、展望の良さは特筆大書すべきでしょう。

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 この眺望を前にすれば、泉質を論じることなど些細なことでしかありません。

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 無色透明無臭の湯は、塩味と苦味があります。源泉温度が低いため、加熱循環されていますが、軽いツルスベ感があり、浴感は良好です。浴槽の底から加熱源泉が注入されているほか、隅にある注湯口から非加熱源泉が注がれています。

 3月まで「もっこの湯」として使用されていた小浴槽は「ぬる湯」浴槽になっています。沸かし湯で、湯温は38~39℃程度です。その隣は水風呂です。

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 外に出ますと露天風呂がありますが、非常にコンパクトです。残念ながら温泉ではなく、沸かし湯です。

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 眺めはよく、日本海を眺めながらの入浴を楽しめます。

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 眼下には、かつては馴染みにしていた「太古の湯」の建物が残っていて、古き良き時代を思い起こしました。

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 日本海の向こうには、佐渡の山並みがきれいに見えました。

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 空いていましたのでサウナも利用しました。4~5人で満員の小さなサウナです。青いサウナマットを持って入ります。

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 室温は、84℃程度。砂時計は15分計でした。汗をたっぷりとかいて、1クールだけでやめました。

 露天風呂で外気浴をしてクールダウンし、再び雄大な景色を見ながら大浴槽を楽しみ、浴室を後にしました。

 2023年6月13日付の分析書によりますと、源泉名は、寺泊岬温泉。泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(高張性中性低温泉)です。源泉温度 30.4℃、湧出量 37L/分(動力揚湯)。PH 7.3 です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.2、Na 4090、K 28.4、NH4 18.0、Mg 16.7、Ca 1458、Sr 18.2、Ba 9.6、Al 0.0、Mn 0.6、Fe(II) 5.9、Cu 0.0、Zn 0.0、 F 0.7、Cl 9485、Br 32.2、I 4.3、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 4.7、HPO4 0.0、HCO3 32.3、CO3 0.0、メタケイ酸 20.7、メタホウ酸 78.9、遊離CO2 2.7、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は15305mg/kgです。
 水道水を使用して加水、季節によって浴槽温度が低下したときに昇温装置にて昇温、温泉資源の保護と大浴槽の温度ムラを解消するため循環、衛生管理のため塩素系薬剤による消毒を実施、大浴槽は温泉水を使用し、その他の浴槽は水道水を使用と掲示されています。

 湯上がりには、脱衣場の給水機でのどを潤しました。

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 化粧台にはアメニティ類が揃っていて良いですね。

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 その後は浴室前のロビーで寛ぎました。

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 しばし休息してクールダウン。

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 いつしか時間が過ぎ、1階へと降りましたら、宿泊客のチェックインが始まっていました。泊まりたいなあ、と恨めしく思いながら退館しました。

 温泉旅館ながら、日帰り入浴に力を入れているのはありがたいです。800円という料金も、通常の日帰り温泉と比較しても安価な方であり、設備・眺望を鑑みますと、大変お得だと思います。
 「もっこの湯」はなくなりましたが、ちょっと癖が強くて好みが分かれそうな湯でしたので、個人的にはなくても良いように思います。
 多彩な浴槽と温泉、サウナを楽しむほかに、「展望大浴場」の名に恥じない素晴しい眺望もお楽しみ下さい。