極上の翠湯を楽しむ 休館前に 月岡温泉「美人の泉」

 新潟を代表する温泉地のひとつとして月岡温泉をあげることに、新潟の温泉好きの皆さんなら異論はないでしょう。
 この月岡温泉の唯一の日帰り温泉施設が月岡温泉共同浴場「美人の泉」です。かつては「豊浦福祉センター ほうづきの里」もあったのですが、残念ながら2021年3月で閉館してしまいました。
 宿泊以外で月岡温泉を楽しむには、旅館の立ち寄り湯は敷居が高いですし、利用可能施設・利用可能時間が限定されてしまいますので、日常的に楽しむには必然的に「美人の泉」を利用することになります。
 月岡温泉ファンの私としましては、「美人の泉」は私の温泉ライフに欠かせない温泉施設であり、たびたび記事にしているのですが、前回記事にしてから3か月以上経ち、新しい話題もありますので、久しぶりに紹介させていただきます。

 今回の話題は、長期休館についてです。浴槽の源泉湯口と循環湯口の痛みが激しく修繕することになり、6月30日(月)~7月15(火)までの16日間に渡って休館になります。長期の休館になりますので、月岡温泉ファンにはつらいですね。

 ということで、休館前にひと風呂ということで、先日の夜に行ってきました。日没時に月岡温泉に到着しました。

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 まだ明るさが残っていましたので、駐車場の奥にある「月岡温泉稲荷」お参りしました。お稲荷さんということで、キツネが迎えてくれます。

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 玄関に向かいますと、天井にツバメの巣がありますが、ツバメの姿は見えませんでした。

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 玄関先に休館の案内が掲示されていました。

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 券売機で入浴券を買って中に入り、受付に提出します。

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 料金は、大人600円、小人350円と、共同浴場を名乗る割には高額ですが、ボディソープやシャンプー類がありますし、休憩場所が充実していますので、妥当な料金でしょう。

 下足棚に靴を入れて、玄関のすぐ前にある浴室へ。男湯は左、女湯は右です。

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 脱衣場には、脱衣棚に脱衣籠があるほか、鍵付きスチールロッカーもありますので、好きな場所を利用しましょう。洗面台には無料のドライヤーがあります。

 浴室に入りますと、手前の左右の壁際に洗い場が5か所+4か所の計9か所あります。2か所ずつ仕切りがあり、ボディソープ、リンスインシャンプーがあります。
 そして、奥の窓際に浴槽があり、エメラルドグリーンの湯が満ちており、浴室内には硫化水素臭が充満しており、浴室に入るだけで幸せな気分になります。

 浴室に入ったときには先客が5人ほどおられ、浴槽に4人、洗い場に1人おられましたが、私が洗身している間に出て行かれ、浴槽には2人だけでしたので、注湯口横でじっくりと湯に浸かりました。
 注湯口は新源泉の注湯口と循環湯の注湯口があり、ここの配管が老朽化してして修繕が必要になったものと思います。
 新源泉の注入量より循環湯の注入量が何倍も多いですが、新源泉の注入分は反対側からオーバーフローされていて、湯の鮮度が保たれています。

 今回の湯色はいつもより濃く、目に鮮やかなエメラルドグリーンを呈していました。なめれば塩味と苦みがあるまさに月岡の湯。ツルスベ感もいつもより強く感じました。
 硫化水素臭を嗅ぎながら湯と語り合い、上質な月岡の湯を堪能し、至福の時間を過ごしました。
 他の客が浴槽を出て、数分間は浴槽を独り占めできました。次の客が入って来るまで湯から出ないと決めて浸かっていましたので、ゆでだこ状態になってしまいました。
 たっぷりと湯に浸かり、つかのまのストレス解消をして、大きな満足感とともに浴室を後にしました。

 2023年6月8日付の分析書によりますと、源泉名は、月岡5号井。泉質は、含硫黄ーナトリウムー塩化物・硫酸塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)。源泉温度 50.3℃、使用位置 42.0℃。湧出量 440L/分(動力揚湯)。PH 7.7 です。 
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.3、Na 1047、K 23.7、NH4 8.3、Mg 20.8、Ca 50.5、Sr 2.6、Ba 0.0、Al 0.0、Fe(II) 0.7、Cu 0.2、Zn 0.0、F 3.0、Cl 1061、Br 4.6、I 0.8、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 34.9、HSO4 0.0、S2O3 32.2、SO4 557.4、HPO4 0.2、HCO3 477.2、CO3 0.0、メタケイ酸 44.1、メタホウ酸 12.3、遊離CO2 16.0、遊離H2S 7.9 など、ガス性除く成分総計は3494mg/kgです。
 入浴に適した温度に保つために加温、温泉資源の保護と衛生管理のため循環ろ過装置を使用とのことです。

 温泉は生き物ですので、そのときにより性状は変化しますが、今回はいつもより濃厚に感じられてラッキーでした。
 かつては全国第2位の硫黄分を誇っていましたが、経年的に減少しているのが残念です。それでも全国でも有数の硫黄泉には違いありません。

 湯上りにはいつものこれ。

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 毎回書いていますが、この水は冷たくて美味しいです。この横にある休憩所が空いていましたのでひと休み。

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 奥の広間でもうひと休み。

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 夜も更けたところで退館し、月岡温泉の素晴らしさを再認識して家路に着きました。