ぬるめの強塩泉を楽しむ 安田温泉「やすらぎ」

 暑さが厳しい某日の夕暮れ時に、仕事帰りのひと風呂ということで、阿賀野市の安田温泉「やすらぎ」に立ち寄り湯してきました。
 前回来たのが3月でしたので、なんと4か月ぶりでした。前回も3か月ぶりで、あまりにも身近過ぎて、いつでも行けるという思いが、逆に足を遠ざけていたようです。

 日没時で、薄暗くなった頃に「やすらぎ」に到着しました。新潟市方面からですと、国道49号線を進み、安田市街に入る手前で安田瓦入り口交差点を左折し、瓦ロードを道なりに進めば到着できます。水原バイパスが全通して行きやすくなったものと思います。

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 駐車場に車をとめて、赤く塗られて、たくさんの提灯が並び、得も言われぬB級の空気感を感じさせる玄関を入ります。

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 中に入って、下足箱に靴を入れ、券売機で入浴券を購入して受付します。券売機は、左がタッチ式の最新機種、右が従来型のボタン式です。

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 何度も別の場所をタッチしなければならず、人間工学的に疑問を感じる最新機種に比して、手数が少なくて済む従来型が便利に感じますが、私もようやくタッチ式を使いこなせるようになりました。
 料金は、大人:タオル付 1050円、タオルなし 900円、子供(3歳~小学生):タオル付 600円、タオルなし 450円で、平日の17時以降は、大人は、タオル付 850円、タオルなし 700円です。
 私は例によって「温パラ」のクーポンを利用して、タオルセットが無料になりました。150円分お得になって、ありがたいことです。

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 奥に進みますと、すぐ右に売店があり、農産物もたくさん販売されています。大小さまざまなスイカが販売されていて、季節感を感じました。

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 平日というのに賑わっている食事処を横目に奥の浴室に向かいました。

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 脱衣場には総数496個もあるスチールロッカーが並んでいて壮観です。

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 脱衣場奥の洗面台は合わせ鏡様になっていて不思議な世界を味わえます。無料のドライヤーが5台ありました。

 浴室内はそれほどの混雑でもなく、ゆったりできました。入ってすぐ右にドライサウナと水風呂。その奥に各種浴槽が並んでいます。
 左手にはシャワーと仕切り付きの洗い場があり、ボディソープ、リンスインシャンプーがあります。洗身して各浴槽を楽しみました。

 各種浴槽の手前側は、以前はジェット風呂でしたが、現在は水風呂になっています。その奥に寝湯、その奥に大浴槽、その横に小浴槽と並んでいます。
 内湯は温泉ではなく、五頭連峰の伏流水と称していますが、地下水の沸かし湯です。注湯口は地元の安田瓦の鬼瓦を模したものでユニークです。

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 大浴槽はぬるめで、湯温計は40.5℃を表示していました。隣の小浴槽は高温なのですが、42.5℃とぬるめでした。夏ですので、これくらいがちょうど良いでしょう。

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 沸かし湯ながらもスーパー銭湯のようなカルキ臭も感じられず、気持ち良く湯を楽しみました。

 その後は温泉が使用されている露天風呂に移動しました。

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 露天風呂は、男湯の場合は3つの浴槽があり、それぞれ温度設定が異なります。中央の柱の部分に非加熱源泉が注がれ、加熱源泉と混合されて、3つの浴槽に分流されて注がれています。この新源泉注入分はそれぞれの浴槽からオーバーフローされています。
 掲示によれば、小浴槽が高温、大浴槽が低温、中浴槽はその中間のはずなのですが、実際は中浴槽が一番高温になっています。

 今回の湯色は淡褐色透明で濁りはありませんでしたが、茶褐色の沈殿物は多量にありました。湯をなめれば塩辛く、アンモニア臭とヨード臭が入り交じった臭気を発しています。
 奥の大浴槽は38℃程度のぬる湯、手前の小浴槽は40℃程度、右の中浴槽は熱めで、湯温計は40.2℃を表示していました。
 浴槽の底付近はぬるかったですが湯面は熱く、体感では42℃程度ありそうでした。温度計のセンサーは浴槽の底近くにありますので、湯を攪拌してみますと、見る見るうちに湯温計は41.6℃まで上昇しました。
 この3つの浴槽を順に巡り、強塩泉を堪能しました。源泉温度が低いですので、ぬるめの強塩泉を楽しめるのが「やすらぎ」の魅力です。
 さすがに冬期間はぬる過ぎに感じますが、夏の時期には気持ち良いですね。中浴槽であたたまり、大浴槽でくつろいでと、たっぷりと湯を楽しみました。

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 今回は空いていましたのでサウナも利用し、水風呂でなく冷水シャワーでクールダウンしてととのいました。

 さて、2024年4月9日付の最新の分析書によりますと、源泉名は、安田温泉。泉質は、含よう素ーナトリウムー塩化物強塩冷鉱泉(高張性中性冷鉱泉)。源泉温度 19.9℃(気温11℃)、湧出量 105L/分(動力揚湯)、PH 6.8。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、LI 0.7、Na 7346、K 423.7、NH4 460.4、Mg 119.4、Ca 248.0、Sr 2.7、Ba 1.3、Al 0.0、Mn 0.1、Fe(II) 2.5、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.0、Cl 12350、Br 84.6、I 34.1、NO2 0.0、NO3 3.3、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 15.0、HPO4 0.3、HCO3 1556、CO3 0.0、メタケイ酸 93.2、メタホウ酸 6.4、遊離CO2 413.7、H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は22748mg/kgです。

 源泉温度が低い冷鉱泉ですので、加熱源泉が循環使用されていますが、非加熱源泉が注がれ、その分はオーバーフローされています。
 なかなか濃厚な湯で、アンモニウムイオンやよう化物イオンが多く、鉄分も多く茶濁りを生じやすくなっていて、個性的な湯になっています。炭酸水素イオンや遊離二酸化炭素の多さも特記できましょう。

 温泉にサウナにと十分に楽しんで浴室出て、洗面台横にある飲水器で喉を潤しました。

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 湯上りには広間でひと休み。

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 汗がなかなか引きませんでしたが、タオルで汗を拭きながら退館しました。

 この日は宿泊客も多くて、関西弁のおば様方のグループが賑やかでした。県外から来て、ここに宿泊するというのは強者とお見受けしますが、お楽しみいただけましたでしょうか。

 いつものようにお玄関前の座敷童に挨拶して帰りました。

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 なんだかんだ言っても、魅力ある温泉ですね。「やすらぎ」でつかのまの安らぎをいただいて、新潟市へと車を走らせました。