新しい分析書に驚愕! 「加茂七谷温泉 美人の湯」
先週の土曜日の午後、どんよりとした天気の中、思い立って加茂市の日帰り温泉「加茂七谷温泉 美人の湯」に行ってきました。
前回行ったのが昨年11月でしたので、なんと8か月ぶりでした。こんなにもご無沙汰していたとは、自分でも驚いています。
加茂市街から加茂川沿いにひたすら奥へと進み、五泉からの国道290号線と合流してさらに進み、下田方面に行く国道290号線と分かれて直進しますと、やがて「加茂七谷温泉 美人の湯」が見えてきます。
料金は4月1日から値上げされて、大人900円、小人400円、平日17時以降:大人700円、小人300円、タオルセット150円、館内着150円ですが、例によって「温パラ」 の割引きで800円で入館しました。
さすがに土曜日ほ午後で、 館内は多くの人たちで賑わっていました。長い廊下を進んで奥の浴室へ。
さすがに土曜日ほ午後で、
手前の浴室と奥の浴室が、男女交互で使用されます。浴室の基本構成は同じですが、浴槽の形が、手前は曲線、 奥は直線で、浴室内のサウナが、手前はドライサウナ、 奥がスチームサウナという違いがあります。今回の男湯は手前側でした。
脱衣場は広く、スチールロッカーが多数並んでいますが、 窮屈感はありません。洗面台のシンクは7つあり、無料のドライヤーが5つ、 5分100円のダイソンドライヤーが1つあります。ヘアブラシが置いてあるのはありがたいです。紙コップ式の飲水器もあります。
浴室に入りますと、右手に洗い場があり、仕切り付きが10か所、仕切りなしが12か所で、 ボディソープ、シャンプー、リンスがあります。
浴室の手前中央には小さな水風呂がありますが、若者が大の字になって浸かっていて見苦しかったです。
洗身して大浴槽に浸かりました。無色透明の湯は、ほぼ無臭ですが、塩味があり、トロトロ、 ツルスベ感があって、浴感は良好です。湯温は41℃くらいでしょうか。
しばし温まり、湯と対話して、温泉を楽しみましたが、以前よりツルスベ感が強く感じられて、満足感は高く感じられました。
内湯を楽しんだ後は露天風呂に移動。ここも循環式ですが、 湯面に浮遊物が多く、置いてある網ですくって取り除きました。
ここからは粟ヶ岳を望んで湯を楽しめるのですが、粟ヶ岳は雲の中で残念でした。私の行いが悪いせいでしょうか。まあ、仕方ないですね。
湯を楽しんだ後は、2023年10月から導入されたハニカムサウナを楽しみました。8人は楽に収容できますが、二人だけで、 ゆったりと汗を流しました。15分計の砂時計がありますが、 15分頑張るのはきついですね。
サウナを出た後は、冷水シャワーを浴びてから水風呂に浸かり、 外の椅子で休息してととのいました。
続いて、内湯内にあるドライサウナをもう1クール楽しみ、再びととのって乱れた自律神経を強制的にリセットして気分爽快になりました。
粟ヶ岳を展望できなかったのは残念でしたが、内湯に露天風呂と温泉をたっぷりと楽しみ、サウナも楽しみ、大きな満足感とともに浴室を後にしました。
さて、本日の話題に移りましょう。脱衣場に令和7年5月16日付の最新の温泉分析書が掲示されていました。
源泉名は、加茂美人の湯。泉質は、 泉質は、ナトリウム-塩化物炭酸水素塩冷鉱泉(低張性中性冷鉱泉)。源泉温度21.2℃(気温23℃)、湧出量13.5L/分( 自然湧出)、pH6.9。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.2、Na 1231、K 26.4、NH4 1.3、Mg 4.1、Ca 33.3、Sr 1.4、Ba 0.2、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 3.6、Cu 0.0、Zn 0.0、F 2.2、Cl 1403、Br 7.0、I 1.2、OH 0.0、HS 0.3、S2O3 0.0、HSO4 0.0、SO4 46.5、NO2 0.0、NO3 1.2、HPO4 0.0、HCO3 912.5、CO2 0.0、メタ珪酸 13.9、メタ硼酸 7.0、メタ亜ひ酸 0.0、遊離CO2 184.8、遊離H2S 0.4 など、ガス性除く成分総計は3696mg/kgです。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.2、Na 1231、K 26.4、NH4 1.3、Mg 4.1、Ca 33.3、Sr 1.4、Ba 0.2、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 3.6、Cu 0.0、Zn 0.0、F 2.2、Cl 1403、Br 7.0、I 1.2、OH 0.0、HS 0.3、S2O3 0.0、HSO4 0.0、SO4 46.5、NO2 0.0、NO3 1.2、HPO4 0.0、HCO3 912.5、CO2 0.0、メタ珪酸 13.9、メタ硼酸 7.0、メタ亜ひ酸 0.0、遊離CO2 184.8、遊離H2S 0.4 など、ガス性除く成分総計は3696mg/kgです。
加水(スケールを防止するため、高濃度の温泉を肌にやさしいマイルドなものにするため、高濃度の温泉なので機器の保全等のため)、入浴に適した温度に保つため加温、衛生管理のため循環ろ過装置を使用、衛生管理のため塩素系薬剤を使用と掲示されています。
さて、浴槽の湯は、この成分表通りと思われ、塩味とツルスベ感があり、循環湯ながらも十分な満足感を感じる湯です。では、何に驚いたかと申しますと・・
これまでの平成29年3月9日付けの分析表によりますと、源泉名は、加茂美人の湯(源泉100%)。泉質は、 含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物強塩・炭酸水素塩冷鉱泉( 高張性中性冷鉱泉)。源泉温度22.1℃、湧出量6.0L/分( 自然湧出)、pH6.8。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.7、Na 9409、K 129.3、NH4 12.2、Mg 18.8、Ca 388.0、Sr 10.3、Ba 0.8、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 1.9、Cu 0.0、Zn 0.0、F 12.1、Cl 12150、Br 47.8、I 4.5、NO2 0.0、NO3 0.1、HS 1.2、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 332.3、HPO4 0.0、HCO3 5370、メタ珪酸 10.6、メタ硼酸 41.4、遊離CO2 1134、遊離H2S 1.7 など、ガス性除く成分総計は 27941mg/kgでした。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.7、Na 9409、K 129.3、NH4 12.2、Mg 18.8、Ca 388.0、Sr 10.3、Ba 0.8、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 1.9、Cu 0.0、Zn 0.0、F 12.1、Cl 12150、Br 47.8、I 4.5、NO2 0.0、NO3 0.1、HS 1.2、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 332.3、HPO4 0.0、HCO3 5370、メタ珪酸 10.6、メタ硼酸 41.4、遊離CO2 1134、遊離H2S 1.7 など、ガス性除く成分総計は 27941mg/kgでした。
さて、お気づきでしょうか。前回の分析結果と比較して源泉濃度が大きく低下し、ガス性除く成分総計が、27941mg/kgから3696mg/kgになり、泉質名から含二酸化炭素が消え、数字上は大きく泉質が変化しています。
この源泉は、開業当初からトラブル続きで、濃厚な源泉が災いしてスケールにより汲み上げできなくなり、たびたび沸かし湯営業を余儀なくされていました。
新たな井戸を斜めに掘削し、濃い源泉を水で薄めてから汲み上げる方法をとることで何とか対処していましたが、それでも沸かし湯営業を何度も繰り返していました。
新たな井戸を斜めに掘削し、濃い源泉を水で薄めてから汲み上げる方法をとることで何とか対処していましたが、それでも沸かし湯営業を何度も繰り返していました。
そして利用客の減少とも相まって、多額の予算をかけての源泉井戸の維持が困難になり、存続の危機に立たされました。
さらに、源泉の維持管理に必要なやぐらが、老朽化して倒壊する危険があるため撤去され、源泉井戸の管理が困難となり、源泉枯渇のリスクを背負いながらみていくことになりました。
さらに、源泉の維持管理に必要なやぐらが、老朽化して倒壊する危険があるため撤去され、源泉井戸の管理が困難となり、源泉枯渇のリスクを背負いながらみていくことになりました。
一時は廃止も検討されましたが、新しい指定管理者のもとで営業を継続することになり、2021年4月1日に「加茂七谷温泉 美人の湯」としてリニューアルオープンし、私もすぐに訪問して新たなスタートを祝いました。しかし、その後も源泉トラブルからは逃れられず、苦難の運営が続いて現在に至ります。
このように、「加茂 美人の湯」の歴史は源泉トラブルの歴史であり、苦難を積み重ねていました。濃厚な源泉をそのまま汲み上げることができず、汲み上げ時には希釈された状態で、分析書通りの生の源泉を味わうことは当初より困難でした。
それでも元々が濃厚ですので、希釈され加熱循環された浴槽の湯でも、十分満足できるものでした。
源泉櫓が撤去されて源泉井戸の維持管理ができなくなり、現在は自然湧出による源泉を大事に使用しているものと思います。
これまでの分析書は、実際に使用されている源泉の実態を反映しないものでしたが、今回の分析書は現在の源泉の性状をよく示してしています。
おそらくは、これまでは希釈しない本来の濃厚な源泉の分析結果でしたが、今回は希釈した数字なんだろうと思います。地下水が混入して希釈されたのか、人工的に希釈させたのか、実際はどうなんでしょう。
考え出すときりがなく、夜も眠れなくなりそうですが、こんなことを気にしているのは私くらいでしょうね。数字を気にすることなく、目の前にある温泉を素直に楽しみましょう。
考え出すときりがなく、夜も眠れなくなりそうですが、こんなことを気にしているのは私くらいでしょうね。数字を気にすることなく、目の前にある温泉を素直に楽しみましょう。
なにはともあれ、浴槽の湯が希釈されすぎて源泉の面影もない時期もありましたが、今回の源泉はかなり濃厚で、ツルスベ感もあって、満足度は高く感じました。
湯上がりには休憩所でクールダウン。
温泉のほかにハニカムサウナも楽しめますし、何よりも粟ヶ岳の眺めは雄大であり、粟ヶ岳を眺めての入浴は格別です。今回は天気が悪くて雲の中でした、また楽しませていただきたいと思います。
公共日帰り温泉らしからぬ豪華な館内で、休憩場所や食事処も充実しています。県内でも有数の高水準な施設であり、循環湯にこだわらなければお勧めの温泉です。
