暑い日には さっぱり系の 「百花の里 城山温泉」

 7月も半ばになりますが、梅雨明けしないものの連日30℃超えの暑い日が続いており、うんざりな毎日です。早くも夏バテしそうで、こんなときに癒やしてくれるのは、やっぱり温泉ですよね。
 暑い夏こそ熱い温泉も良いのですが、暑いときにはさっぱり系の温泉も気持ち良いですね。泉質でいえば、炭酸水素塩泉が夏向きの温泉と言えましょう。
 ということで、近くの炭酸水素塩泉ということで、今回は新発田市の「百花の里 城山温泉」に行ってきました。前回利用したのは4月末でしたので、2か月半ぶりでした。

 この温泉は1998年12月23日のオープン初日に駆けつけて以来のファンであり、その変遷につきましては前回の記事に詳しく書いていますので、お読みいただければと思います。

 国道290号線から細い道路に入り、1直線のアクセス道路を、正面に二王子岳を見ながら進みますと、「新発田城カントリー倶楽部」の看板があります。

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 ここから右に折れて坂道をカーブしながら上がりますと「百花の里 城山温泉」に到着です。

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 空いていた駐車場に車をとめて玄関へ。

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 階段を上って中に入ります。

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 右手にある小さな下足箱に靴を入れます。

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 鍵とともに受付へ。

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 料金は、大人900円、子供600円で、これに燃料調整費100円が加算されますので、大人は1000円になります。タオルセットは150円、館内着は200円です。
 私は先回利用したときの福引きで当たった7月末が期限の700円の入場券を使用しました。

 4等ではありましたが当たり券ですので、700円で利用できるものとばかり思っていたのですが、これにも燃料調整費100円が加算されて、800円になりました。あくまで燃料調整費は別なんですね。まあ、200円の割引になりましたので、素直に喜びましょう。

 右奥にある浴室は、男女交互に使用されますが、今回の男湯は前回同様に奥の浴室でした。

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 どちらの浴室も左右対称の配置になっているほかは基本構造に違いがありませんが、奥の浴室は庭園が見渡せるので、開放感を感じることができます。
 下の写真は休憩室からの眺めですが、このつながりの景色が浴室から眺めることができます。

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 脱衣場には木製ロッカーが多数並んでいて窮屈感があります。洗面台には5分100円のダイソンドライヤーがありますが、手前奥にドライヤーを持参した人用の場所が用意されています。

 広くて開放感がある浴室に入りますと、右側に洗い場があります。仕切り付きで浴室中央に4か所、壁際に9か所ありますが、故障中の場所やカランが取り外された場所もありますが、ずっと故障中が続いています。
 浴室左側手前には打たせ湯が2か所ありますが、1か所は使用できません。もう何年もこのままですから、直す予定はないのでしょうね。

 左奥にコの字型の大浴槽があり、左側はジェット付で、浴槽の中には2つの島が作られています。
 浴室の大きなガラス窓からは、庭園を見渡すことができて開放感があり、和の雰囲気を感じます。当初は池に水が張られ、滝が流れ落ちていたのですが、遠い昔の思い出です。それでも落ち着きを感じますが・・。

 洗身して内湯に浸かりました。無色透明な湯が満ちていて、若干のカルキ臭と薬味を感じます。ツルスベ感があって、肌触りが気持ち良いです。以前のような滑ってしまうようなツルスベ感でないのは残念です。
 注湯口からは大量の湯が注がれていますが、循環式でオーバーフローはありません。浴槽内に加熱源泉の注入があります。
 湯温は41℃程度でしょうか、いつものように浴槽内加熱源泉注入場所であたたまりました。混雑もなく、ゆったりと湯と対話し、癒しの時間を過ごしました。

 内湯を楽しんだ後は露天風呂へ移動しました。岩造りの露天風呂は十分な大きさがあり、重厚な雰囲気を醸し出しています。
 湯温は40℃程度でぬるめでした。前回は湯量がたっぷりで、オーバーフローもあって喜んだのですが、残念ながらたまたまだったようです。今回は往年の湯面の跡の10cm近くは下でした。
 湯温は内湯より低めで40℃程度でしょうか。内湯より鮮度が劣るように感じましたが、大きな露天風呂を独り占めで楽しみました。

 外にあるサウナは相変わらずの混雑でしたが、タイミング良く空いたときに利用させていただきました。
 TVを観ながら汗を流しましたが、室温計は100℃近くを指しており、かなりの高温でした。

 小さな水風呂は常連さんが出たり入ったりで、水の鮮度に問題がありそうでしたので、冷水シャワーでクーリングしました。
 温泉にサウナにと、たっぷりと楽しみ、束の間ながら頭を空にして、疲れた心身をリセットして浴室を後にしました。

 令和5年11月5日付の分析書によりますと、源泉名は、城山温泉。泉質は、含硫黄ーナトリウムー炭酸水素塩・硫酸塩温泉(低張性アルカリ性低温泉)。源泉温度 28.5℃(気温16℃)、使用位置 42℃。PH 8.8。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.1>、Na 707.4、K 1.3、NH4 0.7、Mg 0.8、Ca 0.7、Sr 0.1>、Ba 0.1>、Al 0.1>、Mn 0.1>、Fe(II) 0.1>、Fe(III) 0.1>、Cu 0.1>、F2.6、Cl 81.7、Br 0.2、I 0.2>、HS 3.5、S2 0.1>、S2O3 0.1>、HSO4 5.0>、SO4 386.6、HCO3 1004、CO3 38.1、メタケイ酸 20.1、メタホウ酸 2.7、メタ亜ヒ酸 0.1>、遊離CO2 2.1、遊離H2S 0.1> など、ガス性除く成分合計は 2369mg/kgです。
 入浴に適した温度に保つため加温、衛生管理のため循環ろ過装置を使用、衛生管理のため塩素系薬剤を使用、毎偶数月にレジオネラ属菌の検査を完全実施とのことです。
 毎回書いていますが、硫化水素イオンが3.5mg/kgあり含硫黄泉に該当しますが、循環された浴槽の湯からは硫黄泉らしさは全く感じられません。軽度ながらツルスベ感があり、本来の味わいとは思えませんが、PH8.8の炭酸水素塩泉の魅力の一端は感じることはできます。

 湯上りには浴室向かいの休憩所で冷水をいただきながらひと休み。

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 噴き出る汗を拭きながらクールダウンしました。汗が引いた後のサッパリ感が炭酸水素塩泉の魅力です。

 夜が更けてきましたので退館しましたが、循環湯ながらも、それなりに楽しめました。バイパスも珍しくスムーズで、気分良く帰宅できました。

 いい温泉なのですが、気になるのは燃料調整費のこと。何度も書いていますが、燃料調整費にご協力をお願いしますではなく、入館料に含めて100円値上げしましたと潔く言うべきではないでしょうか。
 協力しませんと言ったらどうなるんでしょうね。私はそんなこと言えませんけれど、入館お断りでしょうか。