長期休館前に・・多宝温泉「だいろの湯」

 新潟市西蒲区の日帰り温泉「だいろの湯」は、2001年11月22日の開業以来のファンであり、その常連を自負して変遷を見守ってきました。
 2003年3月の増築オープン、2006年10月の露天風呂改修、2007年7月の3号源泉使用開始、2020年10月の飲泉所開設など様々な出来事がありました。
 2011年には6時からの朝湯をやっていたこともあったのですが、今では遠い昔の思い出です。
 この間源泉トラブルが何度かありましたし、泉質の変化によるパワーダウンもありました。
 足の裏やお尻が真っ黒になったかつてのパワーは望むべくもありませんが、それでも3種類の良質な硫黄泉を味わえますので、その魅力は失せません。

 こんな「だいろの湯」から、設備メンテナンス・その他補修工事のため、9月17日(水)からしばらくの間臨時休業するとの発表があり、休館前に行かねばと思い立ち、先週の土曜日の昼過ぎに行って来ました。前回行ったのは5月初めでしたので、4か月以上ご無沙汰していました。

 青空が広がり爽やかな陽気のなか、稲刈りが真っ盛りの田んぼを横目に、広域農道を快適に車を走らせてました。
 岩室温泉街を抜けて、「だいろの湯」に到着しますと、駐車場は空いていて、「だいろの湯」の後方にそびえる多宝山が、青空に映えてきれいでした。

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 飲泉所で手を洗って、流し続けられている源泉を手に受け止めてひと飲みし、気分を盛り上げました。

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 飲泉所を後にして、玄関を入りました。

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 休館に関する掲示がありましたが、注意していないと気付きにくいかもしれません。

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 左手にある下足箱に靴を入れ、鍵とともに受付へ。

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 料金は、大人990円、子供500円で、平日17時以降は大人770円、子供390円です。タオルセットは200円、館内着200円です。「温パラ」の割引は平日のみなのが残念で、未だに使えていません。
 タオルなしで990円は高額に感じますが、「ヴィネスパ」は平日1000円で休日は1500円ですし、「城山温泉」は燃料調整費込みで1000円ですから、「だいろの湯」が特に高いわけではありません。

 さて、館内にも休館の案内が掲示されていました。

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 9月17日(水)から臨時休業というのはわかりましたが、営業再開日が未定というのが気になります。これまで源泉トラブルが何度かありましたし、今回も源泉ポンプに不具合があるとの噂は耳にしましたが、どこをどのように改修するのかという情報はありません。
 営業再開日はホームページでお知らせするとしか書いてないということは、少なくとも現時点で営業再開の目途が立っていないということであり、心配が募ります。数日で終わるとことではないことは確かであり、長期戦も覚悟しなければならないかもしれません。ともかく発表を待つしかありません。

 この話題はこれくらいにして、気持ちを切り替えて温泉を楽しみましょう。
 
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 脱衣場に入りますと、すぐ手前と奥に洗面台があり、ヘアブラシが置いてあります。手前の洗面台は5分100円のダイソンドライヤーですが、奥の洗面台には無料のドライヤーがあります。
 浴室入り口前に飲水機がありますが、その横にジャー式の飲水器と紙コップが置いてありました。

 浴室に入りますと、正面に大浴槽、左に掛け湯と仕切り付きの洗い場があり、ボディソープとリンスインシャンプーがあります。右にはドライサウナと小さな水風呂があります。

 洗身して内湯に浸かりました。ここには2号源泉が使用されており、中央に注湯口があるほか、浴槽内にも源泉の注入があります。
 手前側にはジェット付きで、注湯口から注がれた源泉は、窓際の浴槽の縁からオーバーフローされています。
 湯は極わずか白濁がありましたが、ほぼ無色透明でした。湯温は42℃程度で、薄い硫黄味がある柔らかな湯は、これはこれで主役を張れるいい湯です。

 続いてメインの大庭園露天風呂に移動しました。タイミング良く、ほかに客はなく、50畳の大浴槽を独り占めできました。
 この浴槽の湯は1号源泉で、その時々で色が変わりますが、今回は月岡温泉を彷彿させるきれいなエメラルドグリーンでした。
 湯温は内湯よりぬるめで、40~41℃程度で、軽い硫化水素臭と硫黄味、薄い塩味と苦味を感じる素晴らしい湯です。かつての源泉よりパワーダウンはしていますが、十分に満足できる湯です。
 隅の注湯口から源泉が注がれているほか、浴槽内に加熱源泉の注入があります、源泉注入分は排湯口からオーバーフローされています。
 循環式のようにも思えますが、あくまで攪拌のためであり、ろ過はしていないとのことですので、掛け流しということで良いのでしょう。

 続いて露天風呂に移動。ここは湯量豊富な3号源泉が使用されており、非加熱源泉がそのまま注がれて、そのままオーバーフローされて掛け流されています。寒い時期は冷たいのですが、この時期には人肌の不感温度が気持ち良く感じられます。

 本来ならサウナも楽しむのですが、湯に十分浸かって満足しましたので、今回は利用しませんでした。
 
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 さて、大庭園露天風呂で使用されている1号源泉(平成28年6月6日付)は、源泉名は、1号泉(だいろの湯)。泉質は、含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)。源泉温度:63.4℃、湧出量:160L/分(動力)、PH:7.6です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.0、Na 1388、K 25.5 、NH4 5.6、Mg 4.8、Ca 439.0、Sr 6.9、Ba 0.5、Al 0.0、Mn 0.0、Fe 0.4、Cu 0.0、Zn 0.0、F 3.4、Cl 2860、Br 10.2、I 1.6、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 24.8、S2O3 21.7、HSO4 0.0、SO4 9.3、HPO4 0.0、HCO3 106.2、CO3 0.0、メタケイ酸 49.4、メタホウ酸 30.7、遊離CO2 4.5、遊離H2S 7.1 など、ガス性除く成分総計は4988mg/kgです。
 入浴に適した温度に保つため熱交換器により冷却、加水なし、浴槽水の温度を下げ浴槽内の温度を均一に保つため循環装置を使用、入浴剤の使用なし、衛生管理のため塩素系薬剤を使用、温泉水は毎日1回入換、浴槽は毎日入換時に清掃 とのことです。

 内湯と飲泉所に使用されている2号源泉(令和2年8月27日付)は、源泉名は、多宝温泉 薬師の湯。泉質は、含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉(低張性弱アルカリ性低温泉)。源泉温度:26.8℃、湧出量:記載なし、PH:記載なし です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.04、Na 535.4、K 3.28、NH4 0.4、Mg 0.3、Ca 95.7、Sr 0.6、Ba --、Al 0.01、Mn --、Fe --、Cu 0.02、Zn --、F 0.3、Cl 957.4、Br 3.6、I 0.3、NO2 --、NO3 --、HS 9.5、HSO4 --、SO4 43.6、S2O3 0.6、HPO4 --、HCO3 33.2、CO3 1.8、メタケイ酸 19.0、メタホウ酸 4.2、遊離CO2 --、遊離H2S 0.3 など、ガス性除く成分総計は1710mg/kgです。
 入浴に適した温度に保つため熱交換器により加温、加水なし、浴槽水の温度を昇温し浴槽内の温度を均一に保つため循環装置を使用、入浴剤の使用なし、衛生管理のため塩素系薬剤を使用、温泉水は毎日1回入換、浴槽は毎日入換時に清掃 とのことです。

 露天風呂に使用されている3号源泉(平成28年6月6日付)は、源泉名は、3号泉(だいろの湯)。泉質は、含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(アルカリ性低張性高温泉)。源泉温度:47.8℃、湧出量:800L/分(動力)、PH:9.1 です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.0、Na 1421、K 9.4 、NH4 4.3、Mg 0.1、Ca 391.8、Sr 3.5、Ba 0.1、Al 0.0、Mn 0.0、Fe 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F 1.7、Cl 2820、Br 10.1、I 0.9、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 13.3、HSO4 0.0、S2O3 1.5、SO4 44.2、HPO4 0.0、HCO3 19.8、CO3 0.0、メタケイ酸 34.9、メタホウ酸 43.0、遊離CO2 1.7、遊離H2S 0.1 など、ガス性除く成分総計は4820mg/kgです。
 高温泉ですが冷却・加温等せずそのまま使用、滝湯については浴槽水の温度を下げ浴槽内の温度を均一に保つため循環装置を使用、入浴剤の使用なし、衛生管理のため塩素系薬剤を使用、温泉水は毎日1回入換、浴槽は毎日入換時に清掃 とのことです。

 鮮度が高い3つの源泉を楽しめるというのは良いですね。それぞれに個性があり、色や香りが異なります。1号源泉、2号源泉はそのときにより濁りを生みますが、3号源泉はいつも無色透明であり、その違いが興味深いです。

 湯上がりにはいつものこれ。

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 美味しくいただきました。広間でひと休みと思いましたが、さすがに混雑していて断念しました。この広間には、9月というのに雛人形と五月人形が飾られていました、季節感は完全に無視されています。

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 食事処が空いているようでしたので、遅い昼食をいただくことにしました。

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 寿司や刺身は注文をストップとのことでしたので、今回いただいたのは、冷やし中華(和風)950円です。

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 和風出汁のすだち風味でさっぱりしていました。麺は中細固麺で、私の好みとは若干違いますが、これはこれで美味しかったです。

 お腹を満たし、食事処は空いていましたので、そのまましばらく休憩させていただき、受付横のロビーでもうひと休みしました。

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 その後は退館しましたが、いつものように受付で紙コップにカルピスを入れてもらい、飲泉所で「薬師のミネラルカルピス」をいただきました。

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 これは大変美味しくいただけますが、カルピスがないと月岡温泉の飲泉所のように不味く感じられます。
 と言いながら、毎回お代わりして飲み過ぎてしまい、硫化水素が口内にこみ上げて不快になるのですが、今回は硫化水素があまり感じられませんでした。たまたまでしたでしょうか。

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 青空に映える温泉櫓を眺め、稲刈りが進む田んぼを横に眺めながら家へと向かいました。

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 いよいよ収穫の秋の到来です。