激熱に降参! 「塩の湯温泉」
新潟県下越地方の海岸部には、化石海水由来の強塩泉群が連なっています。その中で、私の心のオアシスの「西方の湯」と並んで強烈な個性を放っているのが「塩の湯温泉」です。
この両者の源泉は、胎内市の海岸部に連なるENEOS Explora中条事業所の天然ガスやヨウ素を採取する工業用井戸が由来であり、この点は他の温泉とは大きく異なり、個性的な源泉の要因となっています。
先週の土曜日、なまった身体に刺激が欲しくなり、個性的な湯を求めて、久しぶりに「塩の湯温泉」行ってきました。振り返ってみますと、前回行ったのは昨年の2月末でしたので、実に1年半ぶりであり、こんなにもご無沙汰していたとは、自分でも驚いています。
新新バイパスを快適に走り、蓮野ICから国道113号線に降り、海岸部を北上。聖籠町から新発田市を抜けて、胎内市に入りますと、ほどなくして「塩の湯温泉」に到着です。
「塩の湯温泉」は、旧来からある「サンセット館」(旧称・サンセット中条)と1999年8月にオープンした「ふれあい館」からなり、どちらからも入館できますが、両館はつながっていて、片方から入館しますと両館とも利用可能です。
「ふれあい館」には浴室のほか、休憩用の広間があり、「サンセット館」にはサウナ付きの小さな浴室のほか、食堂、休憩室があります。
この両者の源泉は、胎内市の海岸部に連なるENEOS Explora中条事業所の天然ガスやヨウ素を採取する工業用井戸が由来であり、この点は他の温泉とは大きく異なり、個性的な源泉の要因となっています。
先週の土曜日、なまった身体に刺激が欲しくなり、個性的な湯を求めて、久しぶりに「塩の湯温泉」行ってきました。振り返ってみますと、前回行ったのは昨年の2月末でしたので、実に1年半ぶりであり、こんなにもご無沙汰していたとは、自分でも驚いています。
新新バイパスを快適に走り、蓮野ICから国道113号線に降り、海岸部を北上。聖籠町から新発田市を抜けて、胎内市に入りますと、ほどなくして「塩の湯温泉」に到着です。
「塩の湯温泉」は、旧来からある「サンセット館」(旧称・サンセット中条)と1999年8月にオープンした「ふれあい館」からなり、どちらからも入館できますが、両館はつながっていて、片方から入館しますと両館とも利用可能です。
「ふれあい館」には浴室のほか、休憩用の広間があり、「サンセット館」にはサウナ付きの小さな浴室のほか、食堂、休憩室があります。
それぞれに駐車場がありますが、駐車場が広くてアクセスしやすい「ふれあい館」からの入館が便利なように思います。
玄関を入り、右手の下足箱に靴を入れ、正面の受付前にある券売機に入浴券を購入して受付に提出します。
料金は、一般350円、65歳以上300円、中高生200円、4歳以上~小学生150円で、回数券の販売もあります。10個たまると100円で入館できるポイントカードもあります。
「サンセット館」の浴室のサウナを利用する場合は、「サンセット館」の受付に100円払います。
営業時間は、「ふれあい館」は10:30~20:00(最終受付19:30)、「サンセット館」は9:30~20:00(最終受付19:30)です。
まず「ふれあい館」の浴室を利用しました。
浴室の入口に温度が掲示されています。1日に何度も更新されていますが、このときは源泉温度66.0℃、男湯44.6℃、女湯42.0℃とのことでした。
脱衣場に入りますと、脱衣棚に脱衣籠があり、洗面台にはドライヤー、紙コップ式の飲水機があります。
玄関を入り、右手の下足箱に靴を入れ、正面の受付前にある券売機に入浴券を購入して受付に提出します。
料金は、一般350円、65歳以上300円、中高生200円、4歳以上~小学生150円で、回数券の販売もあります。10個たまると100円で入館できるポイントカードもあります。
「サンセット館」の浴室のサウナを利用する場合は、「サンセット館」の受付に100円払います。
営業時間は、「ふれあい館」は10:30~20:00(最終受付19:30)、「サンセット館」は9:30~20:00(最終受付19:30)です。
まず「ふれあい館」の浴室を利用しました。
浴室の入口に温度が掲示されています。1日に何度も更新されていますが、このときは源泉温度66.0℃、男湯44.6℃、女湯42.0℃とのことでした。
脱衣場に入りますと、脱衣棚に脱衣籠があり、洗面台にはドライヤー、紙コップ式の飲水機があります。
浴室に入りますと、窓際に浴槽があり、手前の壁際に仕切り付きの洗い場がありますが、固形石鹸があるのみでシャンプーはありません。
浴室内には、アンモニア臭・ヨード臭などが入り交じったような、揮発性の強烈な臭気が充満しています。混雑という程ではないですが、地元の高齢な常連さんで賑わっていました。
洗身して浴槽に浸かりましたが、浴槽には黒濁した湯が満ちています。浴槽の中央部が丸く膨らんでいて、左右に細く伸びています。
左側に注湯口があり、貯湯槽に一旦貯められて、そこから湯が浴槽に注がれていますが非常に高温です。
浴槽の右側には水道の蛇口があり、温度調整が可能です。このため、左の注湯口側はかなりの高温であり、右側は若干ぬるめになっています。
中央部が中間的で、ここで身体を慣して、注湯口へと近付いていくと良いと思います。この注湯口前は非常に高温ですのでご注意下さい。
洗身して浴槽に浸かりましたが、浴槽には黒濁した湯が満ちています。浴槽の中央部が丸く膨らんでいて、左右に細く伸びています。
左側に注湯口があり、貯湯槽に一旦貯められて、そこから湯が浴槽に注がれていますが非常に高温です。
浴槽の右側には水道の蛇口があり、温度調整が可能です。このため、左の注湯口側はかなりの高温であり、右側は若干ぬるめになっています。
中央部が中間的で、ここで身体を慣して、注湯口へと近付いていくと良いと思います。この注湯口前は非常に高温ですのでご注意下さい。
黒濁した湯は強烈な臭気を放ち、舐めれば塩辛く、ツルスベ感を感じます。広くなった中央部分では体感で43℃程度の適温ですが、注湯口に近付くにつれて熱くなりました。
かつて強烈な個性を放っていた「西方の湯」の源泉が大人しくなりましたので、現在ではこの「塩の湯温泉」の源泉の方が個性的になりました。
目を閉じてじっくりと湯と対話し、浴槽内を移動しながら、この個性的な湯を、たっぷりと楽しみました。
一般向けの「ふれあい館」を楽しんだ後は、温泉通向けの隣の「サンセット館」に移動しました。スリッパに履き替えて、通路を通って「サンセット館」に入ります。
右手に休憩室、左手に食堂を見て進みますと、受付・玄関・ロビーがあり、その奥に小さな浴室があります。
高温の源泉が貯湯槽に貯められて浴槽に注がれていますが、高温の源泉の供給量に比して、浴槽は非常に小さいので、高温になっています。
あまりの熱さに水風呂で身体を冷やし、気合いで浴槽に身体を沈めましたが、数秒で降参しました。
熱い湯が好きな私ではありますが、この有様であり、恥ずかしい限りです。利用客が少なく、熱い湯がたまり続け、そのため高温の湯がさらに高温になっているものと思われました。46℃程度なら我慢して湯に浸かれますので、浴室前に掲示されていた46.6℃よりかなり高温になっていたのは間違いないと思います。
阿賀町の「赤湯」の高温浴槽並みの激熱の湯に、あっという間にノックアウトさせられてしまいました。情けない話ですが、無理することもありません。
ここは温泉通向けの浴室ですので、一般の方は「ふれあい館」の利用にとどめて下さい。決して健康的ではありませんので。
この高温浴槽に浸かりますと、サウナの必要性は感じられません。まあ、高温浴槽には浸からず、サウナと水風呂を楽しむのが正解かもしれません。
温泉の分析書が新しくなっていました。令和6年9月13日付の分析書に寄りますと、源泉名は、混合泉(N20-4、N21-5、N21-6、N21-7号井)、泉質は、含よう素ーナトリウムー塩化物強塩温泉(高張性弱アルカリ性高温泉)、源泉温度 73.1℃(気温 30℃)、湧出量 3034L/分(動力揚湯)、PH 7.9 です。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 4.4、Na 12510.0、K 154.3、NH4 236.3、Mg 82.8、Ca 351.5、Sr 11.7、Ba 12.3、Al 0.0、Mn 0.1、Fe(II) 1.7、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.1、Cl 20260.0、Br 132.4、I 79.9、NO2 0.0、NO3 1.1、HS 0.3、HSO4 0.0、S2O3 0.7、CO4 30.6、HPO4 0.6、HCO3 283.8、CO3 60.4、メタケイ酸 170.9、メタホウ酸 225.6、遊離CO2 0.2、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は34612mg/kgです。
源泉温度が高いため加水して温度調整する場合あり、毎日清掃し温泉水は毎日換え換え、循環ろ過は一切なし、年1回レジオネラ菌及び大腸菌群を検査し検出なしとのことです。
県内最高レベルの強塩泉であり、アンモニウムイオン、ヨウ化物イオンの多さは特記できますが、もともとヨウ素を採取するための工業用井戸ですから、当然と言えましょう。
県内最高レベルの強塩泉であり、アンモニウムイオン、ヨウ化物イオンの多さは特記できますが、もともとヨウ素を採取するための工業用井戸ですから、当然と言えましょう。
湯温は高く、濃厚で刺激的な湯ですので、子供向きとは言えず、家族連れで来るべき温泉とは言えません。
胎内市の福祉施設的性格もあって、高温の湯にもかかわらず、地元の老人方が多く利用されておられ、大丈夫なのかと心配してしまいます。
350円という低料金で2つの浴室を楽しめるのは素晴しいのですが、温泉通以外の一般の方は「ふれあい館」の利用にとどめた方がよろしいかと思います。臭気も強いですので、あらかじめ理解した上でご利用下さい。
