改修工事を終えて 安田温泉「やすらぎ」

　阿賀野市の「やすらぎ」は2004年8月13日に開業し、それ以来のファンであり、その変遷を見守ってきました。

　8月でオープンして21年となり、配管や施設設備等の老朽化が進んだため、8月25日(月)～9月10日(水)まで、設備メンテナンス工事のため長期に休館しました。

　休館前に利用したばかりなのですが、改修工事でどうなったのか気になりましたので、先週の某日、確認のため訪問してきました。
　毎月行っているので記事にするのはためらわれましたが、ちょっとした変化がありましたので、記事にさせていただきました。

　仕事を終えて、農村の集落の中にある「やすらぎ」に到着しました。

　日は短くなり、6時半過ぎではありますが辺りは真っ暗でした。入り口前には田んぼが広がって、のどかな田園風景です。

　奥に進みますと広い駐車場がありますので、車をとめて、玄関に向かいます。

　派手な赤色で、提灯が並ぶこの玄関のB級の雰囲気は良いですね。

　玄関を入りますと、いつものように招き猫が迎えてくれます。

　雑然とした玄関ホールはこれまで同様です。下足箱に靴を入れて券売機で入浴券を購入して受付します。

　料金は、大人：タオル付 1050円、タオルなし 900円、子供（3歳～小学生）：タオル付 600円、タオルなし 450円で、平日の17時以降は、大人は、タオル付 850円、タオルなし 700円です。
　私は今回も「温パラ」のクーポンを利用して、150円のタオルセットが無料になりました。これで3回目の利用となり、次回は無料で入浴できます。ありがたいことです。

　営業再開記念なのか、受付で福引きをやっていました。残念ながら4等で、300円の割引券でした。まあ、良しとしましょう。

　館内には変化はなく、奥に進んで浴室へ。

　脱衣場・洗面台にも変化はありません。

　浴室に入りましたが、空いていましたので、無人のタイミングで写真を撮らせていただきました。各浴槽とも変化はありませんでした。

　洗い場で洗身して内湯に浸かりました。

　大浴槽はいつもの通りでしたが、熱めのはずの小浴槽も大浴槽と同じ41℃程度で、がっかりでした。

　露天風呂に移動して、大・中・小の各浴槽に浸かりました。淡褐色透明な湯が満ちていましたが、濁りがなくて透明感のある湯は、これまでと異なった印象でした。

　これまでは透明感はあっても湯花が浮遊し、浴槽の底にも沈殿していましたので、濁りを感じました。これがなくなって、透明感を感じたものと思います。

　おそらくは改修工事に伴い、配管の修繕のほか、浴槽を洗浄してきれいにしたものと推測します。

　中央の柱に非加熱源泉が注がれて、加熱源泉と混合されて、各浴槽に分流されています。非加熱源泉を手にすくって舐めてみましたが、塩辛さが増したように感じました。気のせいかもしれませんが。

　浴槽への湯の供給は中浴槽が一番多く、湯の供給分はオーバーフローされますので、この中浴槽が鮮度が一番高く感じられます。今回はこの湯の供給量が以前より多いように感じました。

　湯温は高くても40℃程度でぬるめでしたので、浴槽内の加熱源泉注入場所で背中あぶりをして温まりました。各浴槽に温度差を設けているはずなのですが、今回はあまり温度差が感じられませんでした。

　内湯に戻ってサウナも利用しました。

　サウナもこれまでと不変でしたが、たっぷりと汗を流しました。

　平日夜で空いていて、タイミングも良かったのか混雑もなく、各浴槽を独り占めできましたし、サウナもゆったりと楽しむことができました。

　さて今回の改修工事による変化としましては、この日たまたまなのかもしれませんが、内湯の小浴槽がぬるかったこと、露天風呂の湯花がなく湯の透明感が強かったこと、各浴槽の温度差が少なかったこと、そしてもうひとつ。

　洗い場のシャワーがぬるかったのです。最高温度にしてもぬるめでした。何か所かの洗い場で確認しましたが、どこも同じ温度でしたの、もともとの湯の供給温度が低く設定されていたものと思います。

　以上、今回の工事は配管・設備の修理がメインでしたので、外見上の変化は全くないように思われました。2階の浴室や岩盤浴は利用していませんので、どうなったのかはわかりません。

　さて、2024年4月9日付の最新の分析書によりますと、源泉名は、安田温泉。泉質は、含よう素ーナトリウムー塩化物強塩冷鉱泉（高張性中性冷鉱泉）。源泉温度 19.9℃（気温11℃）、湧出量 105L/分（動力揚湯）、PH 6.8。
　主な成分（イオン濃度：mg/kg）は、LI 0.7、Na 7346、K 423.7、NH4 460.4、Mg 119.4、Ca 248.0、Sr 2.7、Ba 1.3、Al 0.0、Mn 0.1、Fe(II) 2.5、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.0、Cl 12350、Br 84.6、I 34.1、NO2 0.0、NO3 3.3、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 15.0、HPO4 0.3、HCO3 1556、CO3 0.0、メタケイ酸 93.2、メタホウ酸 6.4、遊離CO2 413.7、H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は22748mg/kgです。

　源泉温度が低い冷鉱泉ですので、加熱源泉が循環使用されていますが、非加熱源泉が注がれ、その分はオーバーフローされています。
　アンモニウムイオンやよう化物イオンが多く、鉄分も多く茶濁りを生じやすいのですが、今回は沈殿物・浮遊物が除去されていて、透明感の強い湯を楽しむことができました。

　湯上がりには、洗面台にある飲水機で喉を潤しました。

　大浴場を出て、浴室前の休憩所でひと休み。

　コミックがたくさんありますので、暇つぶしできます。

　その後は大広間でもうひと休み。

　売店は相変わらずで、農産物が並んでいます。

　夜も更けましたので退館し、いつものように玄関前の座敷童に挨拶して車に向かいました。

　瓦ロードを抜けて国道49号線に出て、水原バイパスを快適に走って新潟市へと向かいました。

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