日本海を望みながら 「寺泊きんぱちの湯」

 魚の市場通りで賑わう長岡市寺泊の外れに「寺泊きんぱちの湯」があります、左には寺泊水族館があり、さらにその左には姉妹館の「カニの宿きんぱち」があります。
 海洋深層水を利用した浴室が魅力であり、2004年4月のオープン以来ときどき利用させていただいております。
 2006年3月に左隣に新館が増築され、さらに2013年4月にも増築・改修されて食堂部分が拡張されました。
 そして、2024年1月から改装工事のため長期休館し、浴室も改修されて、屋外に「海のサウナ」が増設され、3月26日にグランドオープンして現在に至ります。

 10月最初の日曜日、柏崎方面へ行く用事があり、その通り道で昼食がてらに立ち寄りました。昨年のクリスマスイブ以来でしたので、10か月ぶりです。

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 駐車場に車をとめて館内に入りますと、右手に下足箱、左手に受付、正面奥に食事処があります。

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 右にある下足箱に靴を入れて左手にある受付に行きます。

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 料金は、平日:大人900円(17時以降800円)、小人(3歳~小学生)400円(17時以降300円)、土日祝日:大人1000円(17時以降800円)、小人(3歳~小学生)500円(17時以降400円)で、タオルセットは200円、館内着は200円です。
 60歳以上は、年会費1000円で、平日・土日祝日ともに600円で利用できます。営業時間は10時~21時で、最終入館は20時30分です。

 日曜日でしたので、タオルなし1000円で入館し、右奥の浴室に向かいました。
 
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 手前の浴室が「金波」、奥が「銀波」で、男女交互で使用されます。この2つの浴室は、浴室や脱衣場の配置が左右対称になっているほかは、基本構造・設備は同じですが、露天風呂が「金波」は岩風呂風、「銀波」は上下2段になった円形浴槽という違いがあります。この日の男湯は奥の「金波」でした。

 
脱衣場には、スチールロッカーが多数並んでいます。洗面台の場所は3面に鏡があり、合わせ鏡の不思議な世界を味わえます。無料のドライヤー、ヘアブラシ等があります。ほかに紙コップ式の給水器があります。

 脱衣場から出ますと小さな空間があり、ここから大浴場、水風呂、露天風呂への入口がありますが、まずは大浴場に入ります。

 中に入りますと、左手の窓側の手前から、掛け湯、バイブラバス、ジェット付きの寝湯、大浴槽、そして一番奥に小浴槽があります。
 右手には水風呂と小さなドライサウナ、腰掛湯があり、右奥には洗い場があります。
 洗い場は仕切り付きが8か所、仕切りなしが3か所+3か所で、合計14か所あり、ボディソープ、シャンプー、コンディショナーがあります。ほかにシャワーブースもあります。

 バイブラバスと寝湯は、海洋深層水100%が使用されており、自己責任でなめてみますと、当然ながら塩辛さを感じます。
 通常の海水と違って、べたつき感がないのが海洋深層水の魅力です。当然ながら温泉ではありませんが、成分的には、立派なナトリウムー塩化物強塩泉です。
 当初は佐渡沖の海洋深層水が使用されていましたが、現在は日本海の海洋深層水ということで、採取場所に関しては情報公開されていません。
 佐渡海洋深層水は、運営会社が経営不振で存続が危ぶまれていますが、もしかしたら、これが海洋深層水を変更した理由かもしれません。

 大浴槽は「大海の湯」という名前で、入浴剤による人工温泉で、アルカリ性単純温泉とのことですが、もちろん天然温泉ではありません。
 無色透明無味でカルキ臭を感じますが、ツルスベ感があって、アルカリ性単純温泉の魅力が再現されていました。
 奥にある小浴槽は、以前はマイクロバブルによる「美肌風呂」という白濁湯でしたが、単なる白湯になってしまって残念です。

 浴室の大きなガラス窓からは日本海が一望され、佐渡を望むことができます。この眺めは雄大であり、景色を眺めていますと癒されます。

 内湯を楽しんだ後は、露天風呂へ。「金波」の露天風呂は水深が浅い岩風呂ですが、こちらの露天風呂は、円形の浴槽が上下2段になっていて、ここも海洋深層水が使用されています。浴槽は大きくはないのでゆったりできませんが、潮騒を聴きながら湯を楽しむことができます。

 続いては昨年の改修で増設された「海のサウナ」を利用しました。サウナ小屋に入りますとサウナマットが用意されており、それを持ってサウナ室に入ります。
 サウナ室は広めで、10人位は利用できそうです。ガラス窓があって、日本海を眺めることができます。
 隅にサウナストーブがあり、ロウリュ装置が設置されていましたが、私が利用している間には作動することはありませんでした。室温は95℃程度で、たっぷりと汗を流しました。

 以前スチームサウナだった場所が水風呂になっていますが、子供の遊び場になっていて断念し、冷水シャワーで我慢しました。

 その後は、内湯の中に従来からある小さなサウナも利用しました。アロマサウナとのことでしたが、私の鼻では香りを感じることができませんでした。室温は70℃程度の低温サウナで、汗を出し切れませんでした。

 その後は再び入浴を楽しみ、浴室を後にしました。天然温泉ではありませんが、サウナも含めて設備が整っていますし、海洋深層水も楽しめます。さらに、日本海を望む開放感は魅力です。

 湯上りには食事処で日本海を望みながら昼食をいただきました。

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 窓際に席を取りましたが、眺めは良く、天候が悪いながらも米山を望むことができました。

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 注文はタッチパネル方式で、リストバンドのICチップをタブレットのセンサーにかざして注文します。

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 いただいたのは、海鮮丼(1600円)でしたが、大変美味しかったです。
 
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 食後はロビーで小休止。

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 頃合いをみて退館しました。外の足湯は使用されなくなって久しいですが、もったいないですね。

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 今回は日曜日ではありましたが、混雑もなく、ゆったりと過ごせて良かったです。休日料金が高いのが残念ですが、夜間割引がありますので、今度はその時間帯を狙いたいと思います。