ツルスベの掛け流しを楽しむ 花みずき温泉「喜芳」

 少し前の話になりますが、長岡市に行く用事があり、昼食がてらに「喜芳」に行ってきました。前回行ったのは5月下旬でしたので、5か月ぶりでした。
 いつものように、国道116号線で巻~吉田~分水へと進み、大河津分水を渡ってすぐに左折し、信濃川沿いを走って与板入りし、そのまま長岡市街へは向かわずに、山側の道を走って三島入りしました。
 三島市街の長岡市役所三島支所の裏側、長岡市みしま体育館の右隣に、三角屋根が特徴的な「喜芳」があります。正式には「旬食・ゆ処・宿 喜芳」という名前です。

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 合併前の三島町時代に、この近辺は「はなみずき団地」として開発が始まりましたが、ここに2002年に温泉が掘削されました。
 物好きな私は、早速見学に行ったのですが、宅地造成中の広大な未開の地に、大量の源泉が自噴しており、側溝に流れ出ていました。
 ビニールプールでも持ってきて浸かりたい衝動にかられましたが、手ですくううだけで我慢しました。
 この源泉は当初宅配温泉として使用されましたが、その後に温泉施設が建設され、2004年11月27日に「喜芳」としてオープンしました。
 宿泊可能であり、高級温泉旅館風の館内は高級感に溢れ、これまでの日帰り温泉とは一線を画していました。
 当然ながらオープン早々に訪問し、以後21年間に渡って、その幾多の変遷を見守ってきました。このブログの登場回数も多く、過去記事をご覧いただければ幸いです。

 駐車場に車をとめて玄関に向かいましたが、いつものように玄関前の「湯喜之助」にお参りしました。

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 振り返って玄関へ。

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 玄関を入り、左手の下足箱に靴を入れ、鍵とともに受付します。

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 入館料は、タオルなしで、大人:平日870円(17時以降700円)、土日祝日980円(17時以降850円)、子供:平日400円(17時以降350円)、土日祝日500円(17時以降450円)です。タオルセットは200円、館内着は200円です。
 日曜日でしたので980円を払って入館しました。タオルなしでこの料金は高めに感じますが、値上げラッシュの昨今にあっては、標準的でしょうか。

 館内を奥に進みますと右手に売店と子供の遊び場があります。

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 左に折れると、正面に休憩場所が見えますが、その反対側に階段とエレベーターがありますので、2階に上がります。
 階段は非常に固くて上り下りしにくく、段数も多いのでエレベーターの使用をお勧めします。

 2階の左右に浴室があり、右が男湯、左に女湯があります。なお、現在貸し切り岩盤浴施設の増設工事をしており、11月1日にオープンするそうです。

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 脱衣場に入りますと、木製のロッカーが並び、奥には小さな小上がりがあり、休息できます。
 仕切りを介して洗面台・化粧台があり、高級感が感じられ、一般の日帰り温泉とは一線を画します。まさに高級温泉旅館の雰囲気です。ヘアブラシ、ドライヤー等の備品も充分です。

 脱衣場を出ますと、左に出れば、直接露天風呂に行くことができます。右に入れば内湯です。
 内湯に入りますと、すぐに水風呂、サウナ、掛け湯があり、通路の左右に洗い場があります。
 その先の右に気泡浴槽、そして奥の窓際に大浴槽があり、大きなガラス窓からは、田園地帯が一望されます。

 まずは、洗い場で洗身します。洗い場は左側に仕切り付きが8か所、右側に仕切りなしが7か所あり、ボディソープ、シャンプー、コンディショナーがあります。
 前回は右側の1か所のみReFaの高級シャワーヘッドがありましたが、無くなっていました。また、以前は垢すりが置いてあったのですが、5月から廃止されてしまいました。

 身体を清めた後は、大浴槽に浸かりました。循環式でオーバーフローはありませんが、浴槽の右側中央にカエルのモニュメントが載った注湯口があり、間欠的にザーザーと湯が注がれます。
 湯は淡黄色透明で、無味無臭ですが、ツルスベ感のある柔らかな湯で、浴感は良いです。泉質は単純泉ですが、決して単純な温泉ではありません。絶景とは言えませんが、外の景色を眺めながら湯に浸かっていますと心身が癒されます。

 内湯を楽しんだ後は、露天風呂へ。まずは、大きな岩風呂が空いていましたので、ここに浸かりました。内湯同様に循環式ですが、外気の中でゆったりと浸かりますと、気分爽快です。

 続いて一人用の陶器風呂に浸かりました。以前は市水の沸かし湯でしたが、温泉になっていました。循環式で他の浴槽よりかなりぬるめでした。

 そして、浴槽が空いたタイミングを待って、檜風呂に浸かりました。木製の階段を上った一段高い場所にあり、大露天風呂を見下ろします。周囲も木製で、滑りやすいので注意しましょう。
 この檜風呂は、加熱されていますが、加水・循環はなく、掛け流しされています。湯温は40℃程度のぬるめで、ゆったりと楽しめます。ツルスベの湯は鮮度が高く、気持ち良く湯と対話できました。
 ただし、浴槽は大きくはありませんので、空いているタイミングを狙って楽しみましょう。

 小さなサウナは混雑していましたので、今回は利用しませんでした。

 令和3年11月1日付けの分析書によりますと、源泉名は、花みずき温泉。泉質は単純温泉(低張性弱アルカリ性低温泉)。源泉温度 31.8℃(気温23℃)、使用位置 42.0℃(浴槽での温度)、湧出量 42L/分(掘削自噴)、PH 8.0 です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.1>、Na 42.9、K 16.9、NH4 5.5、Mg 2.9、Ca 4.4、Sr 0.1>、Ba 0.1>、Al 0.1>、Mn 0.2、Fe(II) 0.8、Fe(III) 0.1>、F 0.2、Cl 15.6、Br 0.2>、I 0.2、HS 0.1>、S 0.1>、S2O3 0.7、HSO4 5.0>、SO4 5.0>、HCO3 158.3、CO3 0.5、メタケイ酸 135.5、メタホウ酸 0.1>、メタ亜ヒ酸 0.1>、遊離CO2 6.7、遊離H2S 0.1> など、ガス性除く成分総計は384.6mg/kgです。
 入浴に適した温度に保つため加温、温泉資源の保護と衛生管理のため循環ろ過装置を使用(檜露天風呂は放流式)、衛生管理のため塩素系薬剤を使用とのことです。

 濃度的には単純温泉の中でも薄い源泉であり、この成分表だけ見ますと、特徴のない温泉を想像してしまいますが、実際の湯は、淡褐色透明で、ツルスベ感があり、浴感は良く、万人に勧められる素晴らしい温泉です。
 檜風呂では、掛け流しされていて、鮮度の高い源泉をそのまま楽しむことができます。

 浴室を出て、浴室前の休憩スペースで給水しました。

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 1階に降りて休憩所へ。

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 小さな庭の眺めが落ち着きを感じさせます。

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 TVを観ながらしばし休憩。

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 そして奥の食事処で昼食をいただきました。

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 いただいたのはこれ。

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 これで満腹になるはずはなく、これもいただきました。

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 熱々の鉄板でじゅうじゅうと音を立てながら運ばれてきて、フーフーしながら美味しくいただきました。

 お腹を満たして、3階に上がって休憩しましたが、観葉植物の隙間から見えるこの景色は好きです。

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 3階には、ごろ寝処、リラックスルームがあります。

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 リラックスルームの革張りリクライニングソファで、テレビを観ながらしばし休息。

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 次の予定の時間をみて退館しました。横にある足湯を覗いてみましたが、相変わらず使用されていませんでした。

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 休日料金は若干高めですが、値段分の満足感は得られると思います。休日でも夜間割引がありますので、この時間帯は狙い目です。
 掛け流しの露天風呂も楽しめますし、食事処も充実していますので、お勧めの温泉施設です。